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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら10泊目

705 :作り合わされし世界 ◆ODmtHj3GLQ :2007/10/19(金) 15:14:27 ID:ziCgFva70
いやしかしアレルの呪文には到底適わないよ。
あれは凄かった……

  「そりゃそうだろー、何たって伝説の勇者ロトの称号を持つお方だぜ?
   ベホマズンにギガデインの二連発だなんて俺でも適わねぇよ」

え?! アレルが勇者?!
アレルに目をやるが、黙って酒を飲むだけで否定しなかった。

  「そうですよ、しなのさん知らなかったんですか?」

……誰もそんな事言ってくれなかったじゃないか。
そうやって拗ねてみせると三人に笑われてしまった。
しかしその割にはタメ口で話すんだな。
とても敬ってるようには見えないが。

  「まぁ同じ勇者としてそういうのはあんまり好きじゃないって分かってるからなぁ」
  「血の繋がった親子関係にあるのに、どういう訳か歳も離れていないようですしね」
  「私としては孫の孫が目の前にいるというのはとても不思議に思うよ」

そんな風にして目を細めるアレル。
伝説の勇者か、どうりで強い訳だ。
しかし勇者だらけのパーティーに私が入っていたなんてな。
場違いにも程があると今更ながら思ってしまった。

  「しかしなぁ、もうしなのとはお別れか」

時が経ち、馬鹿騒ぎも落ち着いたところでそんな話になった。
あの悪魔が落としていった石版は、例の噂の石版のようだった。
この石版を神殿に持って行きさえすれば願いが叶うという。
その神殿がある場所は精霊さんに教えてもらった。
それはつまり私は私の世界に帰る事にした、という事だ。

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