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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目

1 :冒険の書庫の書記代理 :2005/12/17(土) 22:49:59 ID:wtVzywQO0
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレが容量制限で書けなくなったため立てました。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目」(容量制限落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1128780044/

過去スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/
※最近更新してない…書庫の中の人捜索中

392 :松田侑之臣 ◆jaF8vkSwkU :2006/02/03(金) 17:20:26 ID:PzeX+v2b0
>>384-386
住人の皆さん本当に御免なさい。
もっと勉強します。

393 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/03(金) 18:30:54 ID:KzzaFc+i0
>>392
投稿形式を見直すと良いと思う。
一回に送信する量が三行程度なのも読みづらい原因、他の職人さんは
少なめでも一回に15行程度は送信してる
同人作家の駄目男がドラクエ世界にという発想自体は悪くないんだし



394 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/04(土) 01:11:36 ID:fLUh4mTr0
今北

4の人凄杉。別次元。
一字一句噛み締めるように読んだ。
何気に>>352 GJ!

>>クロベ
面白くなってきた。
続き楽しみにしてる。

>>松田侑之臣
ガンガレ
新人は大歓迎

395 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 02:42:08 ID:x/DjKyan0
ここからトリップが変わりますが、同じ人物です。
紛らわしくなってしまって申し訳ありません。

396 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 03:01:43 ID:x/DjKyan0
>>380続き

レーベの村に入り、辺りを見渡す。
当然だが、アリアハンとは違い、家や施設が数軒あるだけの小さな村だ。

宿に入り、食事をしながらアモスと話す。
「明日は朝一で洞窟に向かうぞ」
「洞窟?塔じゃないのか?」
「塔に入るには岬の洞窟って言う所を抜けないと行けないんだ。その先が
 塔につながっているんだ」
「そうか・・・どんなモンスターがいるんだろうな・・・」
「そりゃ行ってみてのお楽しみさ。明日に備えて早く寝るぞ」

アモスと別れ、自分の部屋に入り、服を替えてようやく一息つく。
ゆっくりと今日の一日を振り返る。
オレは、この世界でルークと呼ばれる男に乗り移ってしまったようだ。
まだ元の記憶は戻りそうにない。

まあ、その内に記憶も戻って元の世界に帰る方法も思い付くだろう。
楽天的な考えをしている内に、いつの間にか眠りについていた。

397 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 03:20:18 ID:x/DjKyan0
次の日

「ガンガンッ」
と大きな音がする。うるさいな・・・
「いつまで寝てんだ。とっくに朝だぞ」
ようやく目が覚めた。
そうか、ここは異世界で・・・
昨日の事を思い出す。そうだ、朝一って言ってたな。

慌てて準備をして外に出る。
アモスは腕を組んでイライラした表情をこっちに向けてくる。
「いつまで待たせるんだ。急がないと日が暮れちまうぜ」
「悪かったよ。行こうか」
「代金はお前が払え」
いちいちセコイ奴・・・
とは思うが、それでこいつの気が済むならいいか、と思って代金を払う事にする。

町を出て、南に向かって進み、険しい森の中へ入る。
何度かモンスターと遭遇したが、昨日の敵と同じような奴だ。
楽勝でなぎ倒し、先へ進んでいく。
しばらく進むと大地に大きな穴が開いていた。
洞窟の入り口のようだ。アモスに続き、中に入る。


398 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 03:38:07 ID:x/DjKyan0
嫌な臭いはするが、思ったよりは明るい。
道は枝分かれしているものの、そんなに複雑ではない。
角の生えたウサギのようなモンスターなども襲って来たが、そんなに
苦戦する事はなく進んで行く。

狭い道を抜け、大きな部屋にでた瞬間、思わず息を飲んだ。

部屋の先に人間が倒れていた。冒険者らしき格好をしている。
アモスが近寄っていき、顔を覗き込むと
「死んでいるな・・・まあ、こんな所で力尽きるような雑魚は
 最初から来るなって事だ」
そう言いながら死体の荷物を探る。

「何してんだよっ」
思わず声を荒げて非難するが、
「みりゃ分かるだろ。死んだらあの世には持って行けないんだ。生きてる
 人間の役に立った方がコイツも浮かばれるさ」
と言いながら、再び探る。



399 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 03:54:14 ID:x/DjKyan0
「おっ、財布か・・・ちっ、200Gかよ。武器は・・・こん棒かよ、
 こんな物はかさばるだけだな。行くぞ」
「このまま放っておくのかよ。せめて埋めて葬って・・・」
「アホか?無駄な時間と体力を使ってどうすんだ」
吐き捨てるように言い、先へ行ってしまう。

胸がムカムカしてくるのを感じる。
冒険者としては、あいつが正しいのだろう。
それにしても、今の死体に対する行動は・・・
本当に行動を共にしてて大丈夫なのか?

迷ったが、こんな所で取り残されるわけにはいかない。
先に行ったアモスを追う。
ようやく追いつき、先に進むとひときわ大きく、長い階段がある。

階段を上った先には、これまでと違った景色が広がっていた。


400 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/04(土) 03:55:07 ID:x/DjKyan0
つづく

401 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/04(土) 08:28:30 ID:wE6ZAplV0
>>400
わざわざ分けんでも
つかレス数無駄遣いするなよ

402 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/04(土) 22:14:06 ID:KFnX7j480
総長が帰って来る夢を見た

403 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/05(日) 09:23:38 ID:Rs7FSJ6l0
ローディ・レッドマン・エイコ・魔神、帰ってきてくれ。

404 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/05(日) 09:51:32 ID:Mn2o34/G0
とりあえずage

405 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/05(日) 13:20:14 ID:sl1E2KIq0
面白くなってきたね。

>クロベ氏
文章が程よく緻密で、上手いと感じる。
女性のフリーターなんだろうが、リアルさがうまく描けてると思う
次は武術か魔法を身につける段階か、頑張って欲しい

>オルテガ氏
文章が軽くて読みやすい。DQ的な「厳しさ」を出そうとしてる感じが好ましい
情景描写をもすこし加えるとさらにわかり易くなると思う。どこにいるか、何をしているか、を。

>松田侑之臣氏
三行で終わらせないで、もう少し続けてみる努力を。
繋ぎとしての文を加えてみるなり、わざと次の行に移してみるなり一行あけてみるなり
「文章として読みやすく」はSSでは基本だから。
設定は面白い。だからこそ、設定を活かすような文章を。


DQ宿屋スレだけど、後期に差し掛かった方の「主人公」は
完全にDQの世界の住人として機能してるね。DQ小説として面白いのはいいんだけど。

406 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/06(月) 02:24:05 ID:fpi2lJyD0
あげ

407 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 16:58:55 ID:jgT+AwwI0
 ?「きゃああああああああああああああああ!」

バチーン!!

タケ「ぶべらっ!!」

何でこうなったの?


ドックン・・・・・・ドックン・・・・・

もょもと心臓の鼓動が早い・・・・・俺はその音で目が覚めた。
その時に信じられない光景が!





リア「もょもとさぁん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







もょもととリアが抱き合っているのだ。
経緯は知らないがもょもとが物凄く緊張している。
それにリアが物凄い泣いた後の様だった。

こいつめ、なかなかやりおるな。


408 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:22:03 ID:jgT+AwwI0
タケ「もょもと君。キミもなかなかやりますな〜。くくく。」
もょ「タ、タケかっ!ど、どうしよう・・・」
タケ「何焦っているねん。お前も女を口説けるようになって微笑ましいやないか。」
もょ「ち、ちがうんだ。リアちゃんとはなしていたらきゅうになきだして・・・・」
タケ「まーまー落ち着けって。俺に経緯を話してみろや。」

ここはおちょくらないと面白くないからとりあえず経緯を聞くことにした。
もょもとが言うには、




・祈祷師に殺されそうになった時に助けてもらった。
・サマルとの関係が上手くいかない事に耐えられない。
・一人で寝るのが怖くてもょもとに頼ってきた。       って言う事らしい。



タケ「成る程なぁ・・・・まぁ、ええやんか。」
もょ「お、おれはどうしたらいいのかわからいぞ・・・」
タケ「俺に任せておけって。自称『浪速の女殺し』の俺様が力になるからな。」
もょ「たよりにしているぞ。タケ。しかし『なにわのおんなごろしって』なんだ?」
タケ「気にすんな。そうもんやで。」
もょ「そ、そうなのか。」
タケ「それにな、リアちゃんをこれから先上手く活かせるのも俺達次第なんや。失敗は出来へんで!」
もょ「まかせろ。おれもあのこにはげんきでいてほしいからな。」
タケ「おっ!嬉しい事言ってくれるやん!じゃあ俺が言う言葉をそのまま真似るんやで。ええな?」
もょ「わかった!」


もょ「(リアちゃん………………………)」
リア「………………………なぁに……………………?」

409 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:23:16 ID:jgT+AwwI0
タケ「もょもと君。キミもなかなかやりますな〜。くくく。」
もょ「タ、タケかっ!ど、どうしよう・・・」
タケ「何焦っているねん。お前も女を口説けるようになって微笑ましいやないか。」
もょ「ち、ちがうんだ。リアちゃんとはなしていたらきゅうになきだして・・・・」
タケ「まーまー落ち着けって。俺に経緯を話してみろや。」

ここはおちょくらないと面白くないからとりあえず経緯を聞くことにした。
もょもとが言うには、




・祈祷師に殺されそうになった時に助けてもらった。
・サマルとの関係が上手くいかない事に耐えられない。
・一人で寝るのが怖くてもょもとに頼ってきた。       って言う事らしい。



タケ「成る程なぁ・・・・まぁ、ええやんか。」
もょ「お、おれはどうしたらいいのかわからいぞ・・・」
タケ「俺に任せておけって。自称『浪速の女殺し』の俺様が力になるからな。」
もょ「たよりにしているぞ。タケ。しかし『なにわのおんなごろしって』なんだ?」
タケ「気にすんな。そうもんやで。」
もょ「そ、そうなのか。」
タケ「それにな、リアちゃんをこれから先上手く活かせるのも俺達次第なんや。失敗は出来へんで!」
もょ「まかせろ。おれもあのこにはげんきでいてほしいからな。」
タケ「おっ!嬉しい事言ってくれるやん!じゃあ俺が言う言葉をそのまま真似るんやで。ええな?」
もょ「わかった!」


もょ「(リアちゃん………………………)」
リア「………………………なぁに……………………?」

410 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:27:52 ID:jgT+AwwI0
タケ「(元気をだせ。くよくよするな。)」
リア「で、でも………………………」
もょ「(辛い事だがもう逃げる事は出来ないのが現実なんだ。)」
リア「えっ………………………?」
タケ「(これから先辛い事が沢山あると思う。けど逃げたからって言って問題が解決する訳じゃないんだ。)」
リア「そんな……………………」
もょ「(問題が発生したらその事に向き合う事が大切なんだよ。だからっと言って辛い事を時間をかけてに解決していけばいいじゃないか。)」
リア「だって………………………辛いんだよ!そんなのおかしいじゃない!」
タケ「(実は俺も旅に出る前はすごく臆病者だったのさ。)」
リア「えっ!!も、もょもとさんが!?」
もょ「(ああ。スライムすらまともに向き合えず怖がっていたんだからな。)」
リア「信じられないよ!ありえなーい!あははははっ!!」
タケ「(だろ?しかし俺も最初から自信があったんじゃないよ。」
リア「じゃあ、もょもとさんはどうやって強くなれたの?」
もょ「(………………………心の支えになる人物がいたからだ。そいつのおかげで今の俺があるって言っても過言ではないな。)」
リア「いいなぁ………………私のはそんな人がいないよ……………………」
タケ「(酷い事言うなよ。少なくても俺にとってリアちゃんは大事な仲間だぞ。)」
リア「何でそう思うの?」
もょ「(ああ、リアちゃんしかない魅力って言う物に惹かれたんだ。それに一緒にいて楽しいしな。)」
リア「ほ、本当!?」
タケ「(ああ。旅する機会はどうであれ、リアちゃんは愛想が良いしパーティーのムードメーカーだぞ。)」
リア「そ、そんな事ないよ(//////////)」
もょ「(あはっ!可愛いなリアちゃんは。顔がすごく赤いぞ。)」
リア「お、おちょくらないでよ!」


クセぇ!滅茶苦茶クセぇ!格好つけ過ぎの臭いがプンプンするぜぇー!!
………………………っ自分が考案したにも関わらずかなり恥ずかしい。
結果的には上手くいった。



411 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:29:22 ID:jgT+AwwI0
タケ「(少しは元気が出たみたいだな。)」
リア「あっ………………………。」
もょ「(俺が言えるとしたらリアちゃんはもっと自分に自信を持ったほうが良い。俺と同じロトの子孫なんだから。いいかい?)」
リア「うん!がんばる!」
タケ「(明日もあるんだしそろそろ寝るとするか。)」
リア「そうだね!また明日。おやすみなさ〜い!」

リアは自分の部屋に戻って行った。

タケ「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜めっちゃ疲れたわ。」
もょ「おつかれさま。サンキュな。タケ。」
タケ「それよりももょ。お前もかなり成長したなぁ。」
もょ「なんでだ?」
タケ「いざって言う時に信じられない程上手く決めるんだからな!」
もょ「タケからしてどうだった?」
タケ「すげぇわ。マジで。初心者にしてはな。」
もょ「ほんとうはかなりきんちょうしたんだけどな。まぁけっかオーライだ。」
タケ「ああ。」
もょ「さて、おれたちもねるとするか。」
タケ「その前にもょに謝らないとあかんのよ。」
もょ「なぜだ?」
タケ「お前の失敗例をリアちゃんに話したんだからな。お前の権威に関わることやし。」
もょ「それはちがうな。タケ。ぎゃくにそれがせいこうへのじゅうようポイントだぞ。」
タケ「まじすか?」
もょ「じぶんのしっぱいれいをだすことによってあいてにうちあけやすくするんだろ?」
タケ「ご名答や。流石やで!」
もょ「それにおれがローレシアのおうじだろうがなんだろうがいまはたびびとにすぎないんだからな。」
タケ「良い事言うねぇ………………………そう言われると救われるわ。」
もょ「さっ、はやくねようぜ。つかれただろ。」

俺達は眠る事にした。

412 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:33:41 ID:jgT+AwwI0


翌朝………………………
俺は目を覚めた。昨日の傷口や疲れが無く全快に回復している。
やはりこの世界の宿屋=病院みたいなものか。酸素バーに行った後の様な感じで気分が清々しい。
ちょっと寝過ぎた様だ。もょもとに挨拶するか。

タケ「お〜い。もょ〜!」
もょ「………………………………………………………………………………………………」

全く反応が無い。敵のラリホーでも食らったか!?早く代わらないとヤバイ!













しかし信じられないことが現状で起きていた。







413 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/06(月) 17:38:53 ID:El7n5vih0
>>412

乙です!
続きが非常に気になる!

414 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:51:41 ID:jgT+AwwI0
19〜20歳位の紫色の髪をした綺麗な女性が立っているのだ。しかも全裸で。
おまwwwwwwwwwwwwwwwwwwマジでwwwwwwwwwwwww
どう見てもオールヌードです。ありがとうございました。
周辺をよく見てみるとサマルは鼻血だして倒れているしリアも腰が抜けている。カタリナはうろたえているのだ。
だからもょもとは気を失っているのか。やっぱりウブだなこいつ。
しかし流石にエロ本を見慣れている俺でもちんちんがおっきしたおって言う状態だ。
マジで美しきエロスって言っても過言ではないスタイルなのだ。

+    +  *  *
 おっぱい!おっぱい!
+   *   +  *
(^\   *  /^)
(ヽ、\    / /)
(ヽ、  \ + (  /)
⊂ニ   ) _ ) ∩ ニ⊃
 ⊂  ( ( ゚∀゚)彡 ⊃
+ (/(/ ヽ( ⊂彡 )ヽ)
     ノ  / )ヽ) +
+  * (つ ノ  +
     (ノ    *
 *  +   *









この世界に来て良かったよママン………………………


415 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:53:46 ID:jgT+AwwI0

束の間………………………

 ?「きゃああああああああああああああああ!」

バチーン!!

タケ「ぶべらっ!!」

現実に戻されちゃいました。何で俺(達)だけ?

 ?「い、いそいで服を買ってきて!」
タケ「わ、わかった!」

女の子の服を買うのは恥ずかしいのだがこの際気にしては仕方がない。
防具屋の親父がニヤニヤしている。
まずは落ち着かせるために某Y・Kさんの真似をする事にした。

1……3……5……7……9……11……13……15……17……19……21……23……25……

奇数とは割り切れずマヌケな数字だ。このマヌケさが私を落ち着かせてくれる…………………………

って落ち着いている場合じゃねeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!
第一印象が肝心であり、このパターンは最悪なパターンである。

どないしよ。マジで困った・・・・・・・
悩んでもしゃーない!とりあえず旅人の服を購入し宿屋に戻った。

俺はカタリナ旅人の服を渡し、サマルを呼んでもらう事を頼んだ。


416 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 17:59:13 ID:jgT+AwwI0
タケ 「サマル。大丈夫か?」
サマル「ぼ、僕には刺激がきつすぎたよ。でもすごい綺麗かったね。」
タケ 「バカ!違うだろ。トーマスさんの事だよ。サマルもかなり疲れただろうし。」
サマル「僕は大丈夫だよ。しかし……」
タケ 「まさか、駄目だったのか?」
サマル「一命は取り留めたよ。でもね、両足が動かないという障害が残ったんだ……………………」
タケ 「そうか……」
サマル「ごめんね。もょ。折角期待してくれたにも関わらず悪い結果だよ……」
タケ 「いや、サマルは良くやったよ。」
サマル「えっ!?」
タケ 「瀕死の人間をそこまで回復させたのだから。生きているだけ良い結果じゃないか。胸を張れよ!」
サマル「ありがとう……ううっ……」
タケ 「な、泣くことも無いだろうが。しっかししろよ!もー」

こいつも泣き虫なのかよ。まぁ、母性本能が頷く女性にはたまらないだろうな。


417 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2006/02/06(月) 18:04:50 ID:jgT+AwwI0
タケ 「サマル、ところで部屋にいた綺麗な女性は誰だ?」
サマル「えっとねぇ、確か・・・・・ムーンブルグの王女だよ。何でそんな事を聞くんのさ?」
タケ 「ちょっと刺激がきつくてな。ド忘れしてしまったんだ。いきなりビンタを食らった影響もあるけどな。」
サマル「そうなのかい!?すごい女の子だね。」
タケ 「まー男に裸を見られたんだから無理も無いけどな。」

話をしていくうちのこの様な事があったらしい。

・朝食をしている内に子犬が宿屋入ってきた。しかもリアが可愛がっていた子犬らしい。
・もょもとがその子犬にラーの鏡を照らした。
・ムーンブルグの王女が現れた。             って事らしい。

まさに摩訶不思議な現象である。
これなら『ムーンブルグの王女たんはエロカワイイ』というスレッドが立ってもおかしくは無い。
いやぁこんな美女と旅ができるなんて嬉しいもんですな。









でもこれから先どうなるのか不安でいっぱいな俺(達)であった。第一印象が悪かったし。

もょもと&タケ
Lv.12
HP:86/86
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)

418 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/06(月) 18:58:45 ID:y1n8i1BnO
>>
レッドマン乙!!
ムーンタソキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

(;´Д`)ハァハァ

419 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/06(月) 22:26:35 ID:hVvY3Vm50
(´-`).。oO(ムーンタソは15歳をキボン…)

420 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:16:26 ID:jri4fcXz0
>>290 から続き

〜 第二部 〜

●旅立ち

気を失った俺は完全に回復するまで宿屋のベッドで過ごし、重傷だったテリーも
隣のベッドで寝ていたが驚異の回復力で俺より早くベッドを降りた
とても死に掛けていたとは思えない


トルネコは─
身体は完全に回復した
だけど、あのドラゴンが言った通り全ての記憶を失い戦う力も無くなっている
この事は魔王の手下によって全ての人間達に知らされたそうだ

突然、人間の敵である魔王から伝えられた勇者の敗北
人々は勇者がいた事すら知らなかったのに、勇者が現れた喜びより先に悲しみを聞かされ
魔王の思惑通り、人々はこの世界の未来に絶望した


ライフコッドにはグランバニアからたくさんの兵士を引き連れ王がやってきた
王は俺とテリーに詳細を求め、トルネコと会った後

「まるで人形では無いか……」

そう呟きしばらく塞ぎ込んだ

421 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:17:05 ID:jri4fcXz0
回復し目を覚ましたトルネコはまるで別人だった
感情を無くし表情は薄れ、話しかけてもあまり反応が無い
当然、ネネも大きなショックを受けしばらく泣き続けていたが

「私がきっと治してみせます
 トルネコさんが何者であろうと、私の気持ちは揺るぎません
 それにやっと… この村に留まってくださったのだから……」

そう言って今、トルネコと暮らしている
この言葉を聞いた俺は平常心を保っていられず村の外でなんとも言えない感情を押し殺した


"オリハルコンをフィッシュベルの鍛冶屋カンダタに頼み自分用に鍛え直すように"という伝言と一緒に
ネネからトルネコの荷物を受け取った
この村にいる時、何かあれば俺に全て譲るように頼まれていたそうだ

自分の身に何かが起こる事を考えていたトルネコを思い再度、身体を震わせた

422 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:18:15 ID:jri4fcXz0

あの戦いから十日がすぎ、村は平静を取り戻し元のゆっくりした時間が流れている
トルネコの件があったというのにそれさえやさしく見守ってくれる、不思議な雰囲気だ

「タカハシ、お前はこれからどうするつもりだ?」
「一度グランバニアヘ行こうと思ってる
 この村には預り所が無いからトルネコさんの荷物を預けられないんだ
 その後フィッシュベルの鍛冶屋へ行くよ」

テリーと二人、入口広場で話していた

「そうか… 雷鳴の剣、折ってしまって悪かった
 あれから忙しくて言う暇無くてすまない」
「気にすることはないよ、俺にはオリハルコンの剣がある
 それで、雷鳴の剣も修理してテリーが使ってくれないか?」

雷鳴の剣の持ち主としてふさわしいのはやはりテリーだろう

「いいのか!? …しかし折れた剣を修理出来るのか、それにこれは魔法剣だ」
「大丈夫だと思う、フィッシュベルの鍛冶屋は魔法剣を鍛え直せるって前にトルネコさんが言ってた」
「む… よし…
 俺は城を辞め雷鳴の剣を直し修行の旅に出る
 上級兵士だなんて調子に乗って安心しきっていた自分を鍛え直す」

テリーが悔しそうな顔で言った

423 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:18:52 ID:jri4fcXz0
あの戦い─
素人の俺でもわかるくらい完敗だったんだ
テリーが悔しがるのもうなずける

「この村の警備はどうするんだ?」
「王が警備兵を置いていってくれたから大丈夫だろう」

王はグランバニアへ戻る際、連れてきた兵の一部を警戒の為村へ残していた

「一緒にフィッシュベルまで旅しようじゃないか、タカハシ!」
「うん、俺も心強い よろしく」
「たぶん長めの旅になるだろうからグランバニアでしっかり準備していこう」

テリーは今すぐ出発しようと言いたげだったが、俺はいろいろ準備があるから出発を明日にしようと提案した

「ふーん? グランバニアでもいいような気もするが、まぁ構わないよ」



本当は準備する事なんてこの村では何もない
旅に出ればきっと厳しい毎日だろう
だから、この平和な情景を忘れないよう目に焼き付けておこうと思った

424 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:20:34 ID:jri4fcXz0
●理由

翌朝、トルネコには会わず村長やネネに挨拶をして村を発ちグランバニアからの道を逆に進む
遭遇する魔物は全て俺が相手をしテリーは言葉で支援した

「どんどん戦え! 最後に残るのは経験だけだぞ!」

オリハルコンの剣はトルネコ用に鍛えたというだけあって少し扱いにくい
どういうわけか剣筋が安定しないのだ

「早く鍛え直さないと変なクセがついてしまいそうだ」
「うむ 最初のうちにクセがついてしまうと中々矯正出来ないからな
 そのクセが困るものでなければ問題はないがこの場合─ 困るクセだな」

精神力を強さに変える魔法の剣─ のはず
俺の精神力は貧弱なのか全く力を発揮しているように感じられない
もっと強くなれという事か

425 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:21:47 ID:jri4fcXz0
「預り所で待ち合わせよう」
「よし 俺は城へ行ってくる」

順調にグランバニアへ到着した俺達はそれぞれ別行動を取った
テリーは兵士を辞めるため城へ、俺はトルネコの荷物を預り所へ預けに行く

荷物の中には俺宛に地図や旅メモ、手紙が入っていた
手紙にはゴールド紙幣が挟まれ勇者であった事が書かれている

俺が一人で旅しても大丈夫なように準備してくれていたのか
そういえばお金の事なんて何も考えてなかったな…


「タカハシ、準備はどうだ?」

旅メモの通り荷物をまとめ終えると同時にテリーが声を掛けてきた

「お、あとは食糧だけだよ 城はもういいのか?」
「ああ済んだ 姉さんが強く反対したけど無理矢理出てきたよ」
「大丈夫なのか?」
「姉さんだって上級兵士なんだ、必ずわかってくれる」
「そうか… じゃあ、食糧を買いに行こう」

426 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:22:39 ID:jri4fcXz0
頑丈で大きなリュックに長期保存可能な乾物だけを選び袋へ詰めていく
念の為多めに詰めると大きなリュックは一杯になった
これで二人の荷物は三つ

「一人二つを交替で持っていこう、旅が進むにつれ軽くなるさ」

地図を確認すると休憩所部分に"水補給可否"が書いてあり何もなさそうな場所に"食料品店"という印が付いている
きっとトルネコのように強い商人が食糧を売っているのだろう
ただ何日掛かるかまでは書いていないから食糧や水は節約しなければいけないだろう



「いくか!」

準備万端、二人意気揚々と門をくぐる

初めて自分の意志で目的地を決めた
これから進むのは未知の世界の未知の土地
不安もあるが進まなければ何も始まらない

427 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:23:20 ID:jri4fcXz0
「テリー、フィッシュベルの後どうするんだ?」
「俺は修行出来る場所を旅しながら探す お前はどうするんだ?」
「うん、イシスに行って魔力を引き出してもらおうと思ってる
 その後は─」

トルネコがいなかったら今頃どうなっていたかわからない
俺を助けたトルネコは 今呪いによって苦しめられている

「…トルネコさんの呪いを解く方法を探しながら、修行の旅をする」
「そうか 呪いを解く旅か…
 辛い旅になるかもしれないがお前なら見付けられるさ」

はっきり言って全くアテがない
もし、方法が見付からなくても 神であるルビスならもしかして‥

「テリーは、強くなってあのドラゴンを倒すのか?」
「それも、そうなんだが…
 頑張って強くなれば勇者になれるんじゃないかと思ってるんだ
 俺は… もうじっとしているのは嫌だしこの世界を進んで平和にしようと決めた」

428 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/07(火) 13:24:15 ID:jri4fcXz0
勇者になる、か
俺にはその勇者というのがよくわからないがこの世界の希望であることは知っている
…神は何もしてくれないが

「勇者に、なれなくてもいいんだ
 とにかく強くなって魔王を倒す、きっと出来ると思う その時は、加勢頼むぞ!」
「わかった 約束だ!」

魔王と… 戦える程強くなれたとして果たして─


勇者トルネコを思いながら お互い言葉を交わした

429 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/07(火) 14:07:05 ID:Rb241dYJO
>>タカハシ
>>レッドマン
二人とも最後までがんがれ!

430 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/08(水) 17:10:25 ID:Omz+2ASwO
エイコタソや魔神もいなくなったからなぁ。
今降臨している職人さんは頑張って欲しい。

431 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 14:51:04 ID:TvXhxIui0
>>405
分かりやすいアドバイスをありがとう。
参考になります。

これから少しずつ面白くなるように頑張ります。

432 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 15:06:05 ID:TvXhxIui0
>>399続き

周りを見渡すと、これまでの洞窟と違い人工的な建物のようだ。
空気も良くなったし、地上に出てきたみたいだな。

「ここからナジミの塔みたいだな。オレもここまで来るのは初めてだ」
アモスはそう言ってこっちを見る。
「どうやら、ここからのモンスターはこれまでとは一味違うようだな・・・
 気配で分かる。絶対に足を引っ張るなよ」
「分かってる」

そうだ、まずはこの塔を無事にクリアする事を考えよう。
他の事を考えるのはその後だ。

まださっきの死体が頭に残っている。
あんな風にはなりたくない。なってたまるか・・・

アモスの言う通り、塔のモンスターは一味違った。
カエルの怪物、サソリと蜂の合体した様なモンスター。
スライムなんかとは段違いの攻撃を受け、薬草も減っていく。

それでも何とか進みながら、自分の力も上がっていくのを感じていた。

433 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 15:25:44 ID:TvXhxIui0
奇妙な気配を感じる。
その方向を見ると、灰色のローブを着た人間のようなモンスターがいた。
そいつが手を掲げ、口でゴニョゴニョ言う。

その瞬間! 火の玉が一直線にオレに向かって来る。
(やばいっ!)
とっさに体を捻り、なんとか直撃を避ける。
「ゲフッ・・・」
体が焼けるのを感じる。打撃とは違った痛み・・・
何だこれは?飛び道具は反則だろ・・・

再び、モンスターが手を掲げる。
もう一回食らうのはマズイ!しかし、今の体勢は最悪だ。
思わず目を瞑りかけたその時―

アモスがモンスターの背後に回り、強烈な一撃を叩き込んだ。
「しゃああああっ」

声も無く、モンスターは消える。
アモスに助けられるとは・・・
礼を言う間もなく、アモスは先に足を進める。
ホントせっかちなヤツ・・・

434 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/09(木) 15:36:36 ID:ejqP4I5R0
第一部を含む内容をアップ
>> 428 の続きは2719行目から
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date9370.txt

435 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/09(木) 15:37:53 ID:ejqP4I5R0
>>433

割り込んでしまった、ごめん…

436 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 15:43:09 ID:TvXhxIui0
体力を回復させるために薬草を食べる。
マズイ、だいぶ減ってきたな。2人合わせてあと2つか・・・
ボスにたどりつく前にこの調子で大丈夫なのか?
不安になるが、今は前に進むしかない。

またモンスターの気配を感じ、慌てて振り向く。
緑色をしたスライムだった。
「何だ、スライムかよ・・・」
どっかで聞いたセリフを言い、思わず気が抜ける。しかし・・・

「まずいっバブルスライムか・・・しまった。毒消し草を忘れちまうとは・・・
 いいか、絶対にコイツの攻撃は食らうなっ。こんな所で毒なんか食らっちまったら
 確実にあの世行きだぞ!」
早口でまくし立てるアモス。

コイツがこんなに慌てるなんて、そんなに危険なモンスターなのか?
オレにはスライムにしか見えないが・・・

前触れも無く、オレに向かって跳ねて来た。速いっ!
間一髪でかわし、カウンターで一撃見舞う。が、アッサリかわされてしまう。

なんて素早いヤツなんだ・・・


437 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 15:56:26 ID:TvXhxIui0
ひとまず間合いを取り、アモスを見る。
アモスは他のモンスターとの戦いで手一杯のようだ。
一人でやるしかない。
覚悟を決め、剣を握りなおす。

と、その隙にまた襲ってきた。
今度は避けきれずにもらってしまう。しまった・・・
体中に痺れる様な感覚を覚える。

う・・・体は・・・体は動く!
再び襲ってきたバブルスライムを何とかかわし、渾身の打ち下ろしを入れる。

物凄い感触が手に伝わり、あっという間にモンスターが消え失せた。
何だ今の手応えは・・・
感じた事の無い手応えだったな・・・

余韻に浸るオレにアモスが近寄ってきた。
「ルーク!大丈夫か?」
「ああ、少し体が痺れるけど、すぐに治まる」
「そうか、毒は食らわなかったみたいだな」

2人とも傷を負っていたため、薬草を使う。
ついに使い切ってしまった。

438 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 15:57:56 ID:TvXhxIui0
>>435
気にしなくていいよ。
いつも読ませてもらってます。

439 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 16:14:24 ID:TvXhxIui0
「これで終わりか・・・後はアンタのホイミ頼みだな」
そう言って、アモスは階段に向かう。

ホイミ・・・
昨日アモスが言ってたやつか・・・
マズイ、何の事だかサッパリだ・・・

昨日アモスに詳しく聞かなかった事を今さら後悔する。どうすれば・・・
完全にアモスはホイミとやらに頼り切っている。
今さらだけど、伝えておいた方が・・・

慌ててアモスを追って階段を駆け上がる。
どうやらここが最上階のようだ。
アモスが目の前で立ち尽くしていた。
「さまよう鎧・・・」

アモスの視線の先には、輝く鎧にみを包み、大剣をかまえたモンスターが
仁王立ちしていた。

モンスターは微動だにしない。
諦めの表情を浮かべているアモス。

「どうしたんだ?コイツはそんなにやばいのか?」
「見て分かんないか?コイツはな・・・これまでのモンスターとはレベルが
 違いすぎるんだよっ」
「じゃあ・・・どうするんだ?」
「こういう時は・・・逃げるが勝ちだ」




440 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 16:35:50 ID:TvXhxIui0
言うなり振り返り、階段を引き返そうとするアモス。しかし・・・
階段の下には大量のモンスターが道を塞いでいた。

逃げ場は無い・・・戦うしか道は無い!
幸い、下のモンスターが上がってくる事はないようだ。

さまよう鎧がノソッとこっちへ動き出す。
アモスがこっちを向いて叫ぶ。
「こうなりゃおとり作戦だ。近寄ってアイツの注意を引き付けろ。その隙に
 オレが止めを刺すから。いいなっ」

オレがおとりかよ・・・
こういう時は、言い出した方がおとりになるもんじゃないか?
思わず心の中で突っ込みを入れるが、今は選択の余地は無い。

ゆっくり近寄ってくる相手に対し、左サイドから攻撃する構えを見せる。
よし、体をこっちに向けてきた。今だ!

その隙に素早く背後に回ったアモスが疾風のような突きを繰り出した。
「ジャガーーーーーーーン!!」
金属音が塔に鳴り響く。

やったか?
が、次の瞬間、アモスが大きく吹き飛ばされ、地面に叩きつけられていた。

「ウグっ・・・」
血を吐き、苦しそうな声を漏らすアモス。
攻撃を直撃で食らったようで、立ち上がることさえ出来ないでいる。

441 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 16:52:17 ID:TvXhxIui0
そんな・・・
あのアモスが一撃で致命傷を・・・
アモスの一撃もまるでダメージにはならなかったようで、さまよう鎧は
平然と立っている。

「アモス、大丈夫か?」
急いで駆け寄り、声をかける。
「うっ・・・ホイミ・・・ホイミを・・・」
苦しそうに呟く。

どうすれば・・・
オレが呆然としている内に、さまよう鎧が迫ってくる。
アモスはあと一撃でも食らえば間違いなく死ぬだろう。
さっきはアモスに助けられた。今度はこっちが助ける番だ!

注意をこちらに引き付けるために、さまよう鎧の背後に回りこむ。
上手い具合にこっちに意識を移したようだ。

しかしどうする?
アモスの攻撃でもまったくダメージを受けない相手だ。
スピードでは負けていない、だがそれだけでは・・・

考えがまとまらないオレに対し、焦れたのか向こうから迫ってきた。
「ちょ・・・ちょいタンマ!」
・・・通じるはずもなく、なおも迫り来る。


442 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/09(木) 17:11:12 ID:TvXhxIui0
鋭い打撃を何とかかわし、隙だらけの脳天に剣を浴びせる。
「ジャガーーーーーーーン!!」
再び、金属音が響き渡る。
が、まるで効いた様子はない。だめか・・・
頭の中を絶望感が支配する。

相手はその隙を見逃さなかった。
不意に、心臓を狙った突きが迫る!
我に返り、必死に体を捻る。よし、かわしたっ!

が、返しの攻撃をまともに受け、アモスと同じように大きく吹き飛ばされ、
床に叩きつけられた。

なんてパワーだ・・・
意識は辛うじてあるが、体が動かない。
腹に深手を負ったようで、止めども無く血が溢れて来る。
さまよう鎧は勝利を確信したようで、急いで追撃はして来ないようだ。

「くそ・・・」
もうおしまいなのか?
オレはこんな・・・どんな世界か分からないような所で死んじまうのか?
嫌だ・・・そんなのは嫌だ・・・

続く


443 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/09(木) 20:41:47 ID:EY64il500
>◆gYINaOL2aE

作者の思うつぼなのかもしれんが、今まで以上にピサロが嫌いになった。
続きを楽しみにしている。

444 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/10(金) 14:44:16 ID:FRiYlX8g0
age

445 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/10(金) 15:04:06 ID:hozidxAMO
続き楽しみにしてるっす

446 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2006/02/10(金) 16:15:47 ID:CbBs9uIK0
空中から・・・といってもたいした距離はなかったのだが俺の体は炎に焼かれ
地面へと落ちた。
大ダメージを受け、立ち上がることすらできなかったがスピアが回復呪文をかけてくれ
何とか立ち上がるまでには回復した、立ち上がった瞬間殴られたが・・・
剣を抜く音と共に例の三人がこちらに向かって歩き始めた、
俺たちとの距離が十分近づくと、ゲイトが話しかけてきた。
「さて、どうする?ここで死ぬか、それとも負け犬のごとく逃げ出すか?」
そのとなりでゲンドウとカインはにやにやと笑っていた。
「そうだな・・・気は進まないが・・・・」
スピアがウルフと顔を合わせる、ウルフはコクリとうなずいた
「あたし達の目的はこの新人を生き残させること」
スピアが俺の方を横目で見ながら続けた
「ここは・・・・逃げ出させてもらおうか!」
スピアがそう言ったのと同時に俺とウルフとスピアは180度回転し逃げ出そうとした
しかし例の三人は俺達が逃げ出す前に回り込み、剣の切っ先を俺に向けていた
ゲンドウが高らかに笑いながら言葉を発した
「やっぱり逃がすのは気が進まねぇ、何しろ俺はさっきから戦いたくてうずうず
してるんだからな」
ゲイトは好きにしろ、とだけ言うと呪文の詠唱を唱え始めた
「爆発呪文、イオ!」
ゲイトの掌が光るのと同時にスピアとウルフはそれぞれ左右に側転し、俺は
それに釣られ後ろにダッシュすることで爆発に巻き込まれずにすんだ。
ゲンドウは高らかに
「ウォォォォォォォォォオ」
と歓喜の混じった声で叫んだ・・・

447 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2006/02/10(金) 16:21:31 ID:CbBs9uIK0
忙しいから続きは次回

448 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/10(金) 23:06:06 ID:lFrFeARH0
魔神タンが帰ってキタ−ー(゜∀゜)ーー
もかえり!

449 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/10(金) 23:31:35 ID:82HUCTUp0
再び盛り上がってきました!

450 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/11(土) 07:18:10 ID:RgBkND8oO
まあ確かに盛り上がってきてははいるが…
ここから全盛期のクオリティを取り戻す事に期待age

451 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 01:15:07 ID:Jq9l8o1gO
FFの世界観で書いてみたいなぁ

452 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 08:50:14 ID:xkF27O1E0
スレ立てれ。面白いの書けりゃ盛り上がる。
つまらないのが書けりゃ糞スレ立てるなと言われるが。

453 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 13:31:57 ID:1pyAJ2FS0
あげ

454 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 13:42:00 ID:34/k8FhMO
>>1サマルトリアの王子と結婚します。

455 :451 :2006/02/12(日) 13:43:40 ID:Jq9l8o1gO
>>452
今ここで書いてるのが完結出来たらスレ立てしてみます
ちょっぴり書き溜め始めたけどおもしろいかどうかは正直わからないです
ありがと

456 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 13:43:43 ID:hay1+b5F0
とりあえず装備を確認する

457 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 13:50:59 ID:6vG5sUDr0
あげ

458 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 13:53:36 ID:34/k8FhMO
サマルトリアの王子の名前のバリエーションてどんくらいあるの?

459 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 14:03:59 ID:Q4SUsJy90
FFねぇ、スレ立ったら俺も行ってみるかな。

460 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 17:00:38 ID:Cq886ZJZ0
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト  お前みてえなガキは泊まっていきやがれ
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ  
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ    
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,  な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /

461 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 17:11:26 ID:CNnHEUMl0
よし!この宿屋燃やそう!

462 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 18:34:37 ID:34/k8FhMO
サマルトリアの王子に寄り添って生きていく!!
フィールド移動の時も守ってもらうの ^ ^
いいでしょ。

463 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 18:58:55 ID:DQHuefZs0
とりあえずトイレ

464 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 20:01:24 ID:EHT1kdgzO
>463
はいはいIDがドラクエドラクエ

465 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/12(日) 20:33:55 ID:YcGxzkmS0
あまり住人を怒らせない方が良いw

466 :クロベ ◆JNf/CxpPRk :2006/02/13(月) 05:36:52 ID:PcQ2tRyf0
「え? 無い?」
ミモザの素っ頓狂な声が、店内に響き渡った。
「申し訳ないんですが、入荷もいつになるか……」
店の主人はそう言って謝り倒す。私は荷袋を背負ったままミモザの後ろできょどきょどしている。

町――ラダトーム城下町というらしい――に着くなり、ミモザは道具屋へと足を運んだ。
何でもナントカという代物があれば、ミモザの言うところの「上の世界」に行けるということだ。そんな便利なアイテムが
あるもんだろうかと思ったが、あえて突っ込むのはやめておいた。魔法だの魔物だのが存在する世界だ。そういう
ものがあってもおかしくないのかもしれない。
ちなみに今は宵をすぎた頃らしい。ミモザがこの世界の時計を見せてくれたが、見慣れたものとは全然違う。結局私に
読むことはできなかった。
まあとにかく、話を戻そう。

「無いってったって、こないだ来た時はあったはずなんだけど」
「ですからその……売り切れてしまいまして、その……」
「じゃーさっさと入荷して」
「先程から申し上げているとおり、入荷予定が未定なんですよ」
「は? ふざけんじゃないよ」
ミモザさんこわーい。ミモザさん鬼ー。……これはあくまでも頭の中だけで思っただけだ。
「ちょっとあんた!」
「ひゃっ」
ところがミモザは急に振り返り私を睨んだ。まさかテレパシー?などとくだらないことを考え私は肩をすくませる。

467 :クロベ ◆JNf/CxpPRk :2006/02/13(月) 05:38:01 ID:PcQ2tRyf0
「あんたも何か言うことないの? 結構一大事なんだけど」
……そんなものは流石にこの世界にもないらしい。ちょっと安心した。
「あのね。今どういう状況か分かってるわけ?」
私は素直に首を横に振り、ミモザは呆れて肩を落とす。
「『上』に行くにはね、キメラの翼が無くちゃいけないんだよ」
キメラの翼……そういえばそんなことをミモザは言っていた。翼というくらいだから、背負って飛んでその「上の
世界」に行くような感じなんだろうか。
「ちょっと、聞いてる? でね、普通は道具屋なんかに行けば気軽に手に入るものなんだけど……」
一旦言葉を切って、ミモザちらっと道具屋の主人を見た。恰幅のいい男はかわいそうに、蛇に睨まれたカエルの
図そのままだ。
「ここには無いんだって。町中で道具屋なんてこの一軒しかないのに」
「はぁ……」
「はあじゃない! 帰るどころかアレフガルドから出られもしないかもしれないんだよ!」

出られない。アレフガルドから。
それはまずい。
バイトもあるし今年は就活も考えてたのに。せっかく好きな歌手のライブチケット取れたのに。今週のトリビアも
楽しみにしてたのに。
……
……はぁ。
何てくだらないんだろう。これらが、私の全てなんだろうか。
いや、そんなこと考えている場合じゃない。――帰るんだ、何としても。今はとりあえずそれだけだ。

「あの、どうしてないんですか? どこに行けば手に入るんでしょうか?」
しどろもどろしている店の旦那に、しどろもどろしながら私は問いただす。とにかくキメラの翼とやらがないと困るらしい。
「どうしてもどこもも、とにかく無いものは無いんですったら。あなたもお連れの方に何とか言ってくださいよ、もう」
……何コイツ。突然強気になりやがった。
私のことを舐めているわけか。ああそうか。確かに私は気は強くない。キャッチセールスの人にもよく声をかけられるし、
新聞勧誘だって断れないし。
「いや、でも、あの……」

468 :クロベ ◆JNf/CxpPRk :2006/02/13(月) 05:40:31 ID:PcQ2tRyf0
「じゃあどうしろっての? え? こっちは客だよ、答える義務ってもんがあるだろ」
おお、ミモザさんかっこいい。こういうときに押し切れる人はすごいと思う。……接客する側としては最悪だけど。
「実は、その、……非常に申し上げにくいんですけどもね」
急に威圧されるオヤジ。態度変わりすぎ。ていうかミモザさんこわ過ぎ。
「さっさと言いな」

「……全部とられちゃったんですよ、強盗に」
( ゚Д゚)ポカーン   (゚Д゚)ハァ?
開いた口がふさがらない。ちなみに左が私で右がミモザだ。
「いやね、全部って言っても、そもそもうちには数個しか置いてなかったんですけどね」
弁明するべきはそこじゃないだろう。

「あの、これからどうするんですか?」
「あー……もう敬語とかいいよ、何かうざいし」
投げやりに言って、ミモザはぐったりと宿の部屋に備え付けられたベッドソファに身を投げ出した。
今、私たちは宿屋の一室にいる。ちなみに昨日の朝に私が追い出された宿だ。
結局あの後、道具屋のオヤジから聞き出せたのは、その強盗一味の親分の名前だけだった。
――カンダタ。
そいつのせいで、私たちは今現在こうして宿に逗留せざるをえない状況に陥っているわけである。
「にしてもあの野郎、またやってくれたわ」
「『あの』って、知ってるんですか? その神田さんとか言う人」
いきなりタメ口でいいと言われても、はいそうですかと素直に砕けられる私じゃない。
「カンダタだよ……ちくしょう、今度会ったらしばく。絶対しばく」
「ミモザさんこわい」
「怖くて結構。あームカつく!」
神田……じゃない、カンダタという強盗は、「上の世界」では名の知れた悪党だったという。
強盗から人身売買まで、金になることならなんでもするような男だと、ミモザはちょっと聞くに堪えない罵詈雑言を
交えながら話してくれた。

469 :クロベ ◆JNf/CxpPRk :2006/02/13(月) 05:41:24 ID:PcQ2tRyf0
「でも、そんなのが何でアフレカエルドにいるんですかね」
「アレフガルド。知らないよそんなの」
「それにキメラの羽で帰れるんなら、とっとと帰っちゃってるんじゃないかと思うんですけど」
「キメラの羽じゃなくてキメラの翼ね。……それなんだけどね、多分まだ帰っちゃいないと思うんだよ」
私はあいまいに相槌を打って、続きを促した。

とても美人の口から飛び出してきたとは思えない、大変汚らしい罵りを交えての彼女の説明を次に要約する。
上の世界からこのアレフガルドにやってくる人は、多くもないが少なくもないらしい。カンダタはそういう人達に店から
奪ったキメラの翼を高額で売りつけるつもりだろう。
というたった二行ほどの説明を、ミモザはこんこんと、そりゃもうこんこんと話してくれた。聞いてて疲れた。

「で、どうするんすかこれから」
「決まってるでしょそんなん」
どうやらミモザにはカンダタヌッコロス!以外の選択はないようだ。目が怖い。
となると、当然金魚の糞である私もそれについていくことになる……のだろうか。正直なところ超ヤダ。
「あの、他にいい方法は……?」
「多分ない。カンダタのアホをしばくのが一番手っ取り早いだろうし」
「そうだ、魔法があるんなら、それで帰るとか」
「無理ムリ。あたしルーラ使えないし。ていうか使えればさっさと使ってるってば」
そしたらあんたを拾うこともなかったけどね、と言ってミモザは歯を見せて笑う。……ここは喜ぶべきだろうか。
「それに、他の町に行くにしても多分、途中でおっ死ぬだけさね。この辺りの魔物はまだ何とかあしらえるけど、正直
それだってギリギリだし。もっと強いやつに会ったら逃げられるかどうかも分かんないよ」
ミモザはこともなげに言ってくれたが、私は思い切り_| ̄|○ した。ミモザでそれなら、私なんてあっという間に「上の
世界」を通り越して空の上の世界だ。


470 :クロベ ◆JNf/CxpPRk :2006/02/13(月) 05:42:24 ID:PcQ2tRyf0
「あたしの仲間なら魔法で上にも帰れるんだろうけど。……やっぱしあいつらもう帰っちゃったのかしらねぇ」
「仲間?」
彼女に仲間がいるとは初耳だ。今日一日ずっと行動を共にしたにはしたけれど、魔物と戦ったり逃げ出したりで話なんかろくに
できていない。だから彼女のことはほとんど知らない。
「そ。あんたくらいの歳の子と、いけ好かない兄ちゃん」
想像つかないものの、とりあえず頷いておく。
「こっちに落ちてきたとき、はぐれちゃったんだよ。二人ともルーラ使いだし、会えれば一挙解決なんだよね」
「じゃあその仲間の人たちを探せば……」
「そりゃそうだけど、会えるかどうかなんて運次第だしねぇ。そもそもあいつらに会えさえすれば、あたしとしちゃ上に戻る
必要もないんだし」
「はぁ」
どうも彼女なりに、上の世界へ行く理由はあったようだ。まあミモザだって、見ず知らずの奴のためだけに必死になるようなタイプ
でもないだろうし。
「本当のこと言うとあんたなんか放っといても良かったんだけど、仲間のお人よしがうつったんだろうね」
私の心を見透かしたように、ミモザはそう言って苦く笑う。そして私はその仲間に会ってみたい、と、少しだけ思った。
そしてそれをミモザに伝えると、「ま、とりあえずカンダタをぶっ倒して向こうに行ければ会えるかもしれないよ」とだけ、鞭をいじり
ながらにこやかに切り返された。
結局と言うかやっぱりと言うか、強盗退治に出かけるより他、選択肢はないらしい。

471 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/13(月) 10:40:15 ID:uBanqkQ8O
クロベさん文章巧いなあ。
読みやすくって好きだ。面白くなってきたし。続きガンガレ!

472 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/13(月) 17:03:15 ID:jmB0WS4I0
アフレカエルドワロスwwwwwwwwww
これからも頑張ってくださいwwwww

473 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/13(月) 22:56:39 ID:6L03C28K0
アレフガルドに絶望があふれかえるど

発祥スレは落ちても住人に受け継がれる意思みたいでなんかカッコヨス

474 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/14(火) 04:39:29 ID:Wirql9WNO
ゲーハッハッハッハッ

475 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 04:50:51 ID:gKXTMQW+0
>>442続き

何とか回復する方法は・・・
ホイミ、そうだホイミだ。
でも、どうやって使えばいいんだ・・・

その時、頭の中に男の声が聞こえて来る。
『念じろ、心に回復を念じて声に出すんだ、ホイミと』

回復を念じ、声を出す・・・
考えてる暇は無い、ダメで元々だ。

しっかり念じ、声に出す。
「ホイミ・・・」

オレの体を光が包み、みるみる内に傷がふさがって行く。
体も動く!これがホイミか!
慌てた様子でさまよう鎧が迫ってくる。
それを無視してアモスの元に駆けつける。
まだ間に合うのか?

顔を覗くとまだ息が・・・急いで唱える。
「ホイミ!」
何とか間に合った!アモスの傷もふさがって行く。

「大丈夫か?」
「おせえんだよ・・・」
苦笑いを浮かべ、立ち上がるアモス。

476 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 05:03:17 ID:gKXTMQW+0
今は喜びに浸ってる場合じゃない。
何とか、この怪物を倒さないと・・・

その時、ふと考えが浮かんで来た。ひょっとして・・・
その考えが正しいかどうか自信は無い。
それでも・・・

「アモス、今からアイツを引き付けてくれないか」
「・・・何か考えがあるのか?」
「頼む、言う事を聞いてくれ!」
「・・・分かった、任せろ!」

言うなり相手に飛びかかるアモス。
剣と剣がぶつかり合い、激しく火花を散らす。

目の前のアモスに目が行き、オレへの警戒はゼロだ。
何度も同じ手に引っかかるやつだ・・・
パワーは凄いけど、頭の方はゴキブリ並だな。

さまよう鎧の視界に入らないように気を付けながら、少しずつ近寄って行き、
チャンスを窺う。
頼む、もう少し粘ってくれ・・・


477 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 05:21:21 ID:gKXTMQW+0
と、アモスの体勢が乱れ、さまよう鎧が決めの体勢に入る。
今だっ!!

背後から一足飛びに近づき、肩口を狙って力を込めた打ち下ろしを叩きつける!
「シャーーーーーン!!」

手応えあり。
地面には切り落とされたさまよう鎧の腕が転がっていた。

やはりそうか・・・
確かにボディの装甲は堅い。でも、鎧と鎧の継ぎ目なら意外に脆いんじゃないか
と思ったが、正解だったみたいだ。

右腕を失くしたさまよう鎧は、混乱した様子で右往左往している。
床に落ちた剣を左手に持ち替えればいいのに、そんな考えは浮かばないようだ。
やはりゴキブリ並だ!

俄然、力を得たオレは、怒りに狂い、突進して来た相手を軽くいなし、今度は
首を狙って剣を真一文字になぎ払う。
これで終わりだっ!

「ジャガーーーーーーーーーーーン!」

会心の手応えと共に、首が地面に転がる音が響きわたる・・・

478 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 05:38:55 ID:gKXTMQW+0
「やった・・・」
ようやく一息つき、体中の力が抜ける。
助かった・・・

アモスが微妙な表情を浮かべている。
「何だそりゃ。全部一人でやりやがって・・・オレの立場はどうなるんだよ」

そんなことは無いさ。
アンタがあそこでおとりになってくれたから・・・
そう言おうと思ったが、あまり慰めになってないな。止めとこう。

「さーて、帰って報奨金を頂戴するとしよう」
「でも、オレ達が倒したって信じてもらえるかな?何も証拠が無いし」
「それは・・・そうだ!この死体を持って行けばいいじゃないか!」
「冗談だろ・・・」

オレの必死の抗議も空しく、死体を背負わされるハメに・・・
余計な事は言うもんじゃないな。
これ、半端じゃなく重いんだが・・・

「持って行かないと金が入らないんだぜ、そうなるとアンタに給金を払え
 なくなるけど、いいのか?」
のんきな声で言うアモス。
そりゃアンタは頭と右腕だけだから楽だよな・・・

479 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 06:01:36 ID:gKXTMQW+0
幸い、先ほどまで階段の下を塞いでいたモンスター達は去り、近寄って来る
気配も無かった。
ボスがやられ、散り散りになったんだろう。

塔を下りて洞窟に入る。先ほど死体のあった場所だ。
見たくは無いが、つい目が行ってしまう。

前にいたアモスが思い出したようにこっちに振り返り、言う。
「ルーク、さっき何か言ってたな。埋めて葬ろうとか・・・
 そういう甘い考えは捨てた方がいい」
「・・・・・・」
「今の世の中を考えろよ。荷物から目を離した隙に奪われ、背中を向けた瞬間
 に後ろから刺される。そういうご時世だ。そうだろ?ましてやオレ達は冒険者
 だ。甘い考え方は命取りになる・・・覚えておきな」
「・・・ああ」

この世界と言われても・・・
この世界はそんなに危険なのか?
正直、アモスの言葉にあまりピンとこなかった。

洞窟を抜けると、辺りはすっかり闇に包まれていた。
「それを持ってレーべに行くわけにはいかないな・・・
 森を抜けたら野宿して、明日アリアハンに向かう事にしよう」

アモスの言葉も耳に入らない。
塔の激闘+荷物の重さで死にそうだ・・・

その後、森を抜けて野宿したみたいだが、その事はあまり覚えてない・・・

480 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 06:19:32 ID:gKXTMQW+0
次の日の朝

この世界に来て3日目の朝だ。
昨日の疲れもだいぶ取れ、体も軽い。

重い荷物を背負い、必死にアモスの後を追いかけながらも色々考える。

しばらくは、この世界でルークとして生きるのも悪くないかもしれない。
このケチで、短気な男とこの世界を旅するってのもいいかもな・・・
その後で、記憶を取り戻す事と、元の世界に帰る事を考えても遅くないのでは。

それと、今のオレであるルークの事だ。
一体何者なのか?アリアハンの出身なんだろうか?それとも・・・
オレがルークに乗り移っているのなら、ルーク本人の意識は何処に行っている?

そこまで考えて、昨日の事を思い出す。
塔での戦闘の最中に聞こえて来た声・・・
アレはアモス自身の声だったのではないか?
だとすると、ルークの意識はオレの中で眠っている事になるが・・・

まさか、そんな事はありえないよな・・・
慌ててそんな考えを打ち消して、先へ進む。




481 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 06:33:03 ID:gKXTMQW+0
昼過ぎにアリアハンにたどり着く。
町に入り、城へと進んで行く。

当然のことだが、オレの背負っている荷物は目立つ事この上なく、そこら中
から悲鳴などが聞こえて来る始末。

慌てて城の兵士達がこちらに飛んで来る。
「お前ら、そこで止まれ。それは何だ?」
「ナジミの塔の親玉さ。オレ達が退治して来てやったんだよ」
胸を張って答えたのは勿論アモス。

「なんだと。しかしこれは・・・なぜさまよう鎧が・・・
 とにかくそいつを降ろせ」

ようやくこの荷物から開放されるのか・・・
勿論、喜んで降ろしたのは言うまでも無い。

オレ達にしばらく待つように言い残し、兵士達はさまよう鎧を持って
去って行った。

482 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2006/02/14(火) 06:39:13 ID:mjUrd1ulO
支援カキコ

483 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 06:50:44 ID:gKXTMQW+0
二時間後・・・

「いつまで待たせやがるんだ!」
もう我慢できんと言った具合に、アモスが怒鳴る。

オレでさえイライラしてきている。ましてや短気なアモスでは・・・
気持ちは分かるがオレに当たられても困る。
こういう時は話をそらすのが一番いい。

「そういえば、さっきの兵士達がさまよう鎧を見て驚いてたけど、何でだろ?
ボスがどんな奴か知らなかったのかな?」
「ああ、最近あの周辺にモンスターが急増してたから、その親玉がいることは
 分かっていたが、どんなモンスターなのかまでは誰も知らなかったさ。
 オレも、まさかさまよう鎧が出てくるなんて想像もしてなかったからな・・・」
「それで驚いてたわけか」
「まあな、そもそもこの地方は世界中で、最も棲息モンスターのレベルが低い地方
 だからな。他の地方では、さまよう鎧以上に強いモンスターが当たり前だって
 話だぜ」 
 
マジかよ・・・
やっとの思いで倒したアイツが、他の地方では雑魚?
正直、信じたくない話だ・・・

つづく 




484 :オルテガ ◆zYgagV2g.w :2006/02/14(火) 07:04:34 ID:gKXTMQW+0
間違えた・・・
>>480
アモス自身の声だったのではないか
になってるけど、正しくは
ルーク自身の声だったのではないか
です。
恥ずかしい・・・


485 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:06:13 ID:uGOzXYLQ0
>>434
続き

●テリーの考え

「若者と語るのは久方ぶりで飲みすぎてしまったわい!」
「ホイミンも飲むんですか?」
「一度飲ませたんじゃがえらく横暴になっての、それ以来飲ませてないんじゃ わっはっは!」

しんみりした話は終わり談笑に切り替わっていた
トルネコもそうだったが聞いていてとても楽しい
テリーはというと黙ったまま 顔は話に合わせ笑うのだが何か考えているようだ


"そろそろ寝るか"と片付けを始めると突然、テリーが口を開く

「メルビン殿 俺に剣術を教えてくれませんか」

突然の話にメルビンが眼をパチクリさせる

「すぐにではなくこの雷鳴の剣を修理してからになるのですが…
 先ほどの手並、一瞬だけでしたがあなたは俺などより遥かに強いと感じた
 ……お願い できないだろうか」

486 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:07:12 ID:uGOzXYLQ0
油の無くなりそうな激しいランプの炎が テリーの真剣な表情を際立たせる

「ふぅむ… しかしワシは もう昔ほど動けないんじゃよ
 教える事が果たして出来るかどうか」
「言葉だけでもいいのです あなたからいろんな事を学びたい!」
「…なぜ 剣術を学ぶ?」
「それは 目の前で倒れる人を無くしたいから─ です」

ランプに油を継ぎ足すメルビン
一瞬消えかけた炎が安定した明るさを取り戻し その厳しい表情を照らす

「今すぐ決めてもらおうなんて考えていません
 次会うことが出来たときに…」

深々と頭を下げるテリー
三人に静寂が降りる


静かに燃える小さな炎
手を伸ばせば届きそうな星空 見ていると吸い込まれてしまいそうだ

メルビンが口を開く

「テリー殿 あんたはワシを─
 ワシに黙って何処へも行かないと約束できるか?」
「お約束、します…!」
「……ワシはグランバニアへ向かうから町の周辺を探すと良い
 ただし、本当にどこまで教えられるか保証はないぞ?」
「ありがとう ございます!」

メルビンの言葉にしっかりした返事をするテリー

487 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:09:58 ID:uGOzXYLQ0
テリーは メルビンの元で学ぶ事を決めた
トルネコの師 きっと強くなれるだろう

「今日は遅い…
 ワシも長旅が待っておるからもう寝よう 今日は楽しかったよ」

メルビンがそう言いながらホイミンを抱え馬車へと入っていった


「テリー、今後が決まったな おめでとう」
「ははっ めでたい事か?」
「うーん… まぁでも今まで無かった目標が出来たわけだから」
「そうか そうだな」
「俺は どうしようかな…」

器に残った酒をちびりとなめる
僅かな量なのに身体が熱くなった

「お前は呪いを解く旅だろう
 あ、強くなってルビス様に会うってのもあったか…」
「うん まぁ… 正直一人でやっていけるか不安だらけだが頑張るよ
 それから、テリーの判断は正しかったと思うよ」
「トルネコ殿を育てた腕前だ この人につけば強くなれると思った
 ……次会えた時はでも、商人になっているかもしれん」
「似合わないな… そうだったら笑ってやる」
「何を言うか! 強い商人だ!」

488 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:10:59 ID:uGOzXYLQ0
"そろそろ寝よう" まだ煙くさい小屋へ入る
ちょっとの酒で酔った俺の身体がもう動けないと勝手に寝転がる

「……なぁタカハシ」
「ん?」
「何か 俺に隠してないか?
 お前から不思議な雰囲気を感じる時があるんだ
 ルビス様の声を聞く事が出来るし強くなる早さも尋常じゃない
 特別な─ 人間だったりするのか?
 時々ひどく悩んでいることもあるし…」
「……」

俺はテリーの真実を言うべきか迷った
ここで言ってしまうとテリーも巻き込んでしまう
いや それより信じてもらえないほうが辛い

「……何も無いよ 俺は普通の旅人だしいろんな偶然が重なってるんだと思う
 強いって言ったって今までが弱かったんだからさ、強く見えるだけだよ
 俺は特別な人間なんかじゃないよ!」
「そうか それならいいんだが…… 何かあったら何でも言ってくれよ?」
「ああ、なんでもないんだ …ありがとうな」
「じゃあもう一つ
 お前は後向きに考えすぎるから根暗に見える事がある それじゃ女に嫌われるしモテないぞ?」
「うっ 余計なお世話だ!」

489 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:12:13 ID:uGOzXYLQ0
テリーは気付いている
俺が普通の住人では無いことに─

俺の得意技ネガティブ思考
これが魔物を倒せる技だったら楽なのに

『おれ:必殺ネガティブ思考!』
『魔物:ぎゃあああぁぁ あ なんか戦ってもこの人間にはどうしても勝てない気がする…』
『おれ:貴様があがいても俺には勝てぬ!』
『魔物:どう考えても無理だー』

「フフ…」
「なんだ?! 突然笑うなよ、気持ち悪いぞ…」
「す、すまん…」

……無理だよなぁ




490 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:12:58 ID:uGOzXYLQ0
●フィッシュベル

「ではまたな グランバニアで待っておるよ」
「はい、必ず戻ります」
「タカハシ殿… お前さんとはまたどこかで会えると願っているよ 達者でな」
「メルビンさんもお元気で… お世話になりました」

本当に また会えると良いな

「じゃあねタカハシ! ボクの事も忘れないで!」
「もちろんだよホイミン、またな!」


馬車が離れていく
少しトルネコを感じさせる人だった

「よし! 食料も水も補給できたし行こう!」

重くなった荷を背負い歩き始める
うまいモノを食べすっかりリフレッシュした身体は軽かった

「ところで、海の魔物はやっぱり魚だったりするのか?」
「魚みたいなのもいるがな、カニや貝の化け物もいるぞ」

貝はともかくカニのでかいのは恐いな
巨大なハサミではさまれたらと思うと…

491 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:13:42 ID:uGOzXYLQ0
『ザサッ ザサッ』

「出やがった!」

想像の魔物はすぐに姿を見せた
少し離れた前方に三匹の魔物が壁を作る

「よし… 俺はあの亀を相手にするからお前は残りを頼む」
「わかった」

二手に分かれ魔物を挑発する
最初に動いたのはヘルパイレーツ 俺が相手をする魔物だ

が─ 俺達の目論見とは逆にその長い槍がテリーを突く
面くらい慌てて避けるテリー オクトリーチも続けてテリーへ襲いかかる
砂の上だというのに異常に素早い動きを見せる魔物
残るガメゴンは俺をじっと見ている

じりじりと間を詰めようとするがうまくいかない
逆に間を開けられてしまう

「こいつ… なかなかやるな」

今まで倒した魔物達とは違い頭を使っているようだ
これでは得意な間合いに入り込めない

見えないが離れた所でライデインが地に落ちる音が聞こえた

492 :タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2006/02/14(火) 16:16:14 ID:uGOzXYLQ0
俺は痺れを切らし突きの構えで足元を蹴る
初見の魔物相手に突きは危険だ─

「ゴアアァ!」

もう一歩で剣尖が届くという刹那
ガメゴンの吹く冷気をまともに喰らう

「クッ…! この!」

弱い冷気だ
細かい傷を負いながらもガメゴンの頭と胴体の間を斬首した


「倒したか」
「大した威力じゃなかったから助かったよ」

薬草を数回噛み飲み込む 苦みが痛みと傷を消していく
ヘルパイレーツとオクトリーチはライデインによって炭になっていた

「ガメゴンは物理攻撃があまり効果ないんだ 弱点である首を良く見極めたな」
「甲羅は硬いだろうし… 正直言うと冷気が痛くてもう一歩踏み込めなかっただけだよ
 本当は尻尾を狙ってた」
「尻尾? なんでまた」
「いやぁ、尻尾持ってる奴はソレがやっぱり弱点なのかと……」
「なるほど まぁ倒せたから善しとしよう まだまだ経験が必要だな」



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