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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら五泊目

275 :アミ ◆36yZlE15gs :2006/01/19(木) 00:58:14 ID:wDl1UB4D0
何も応答のないまま時間がたつと会場がややざわめいてきた。これはいかんと再度国王は兵士に催促する。
「どうした?早くデスピサロを呼んで参れ!」
どうしたんだろう?
アリーナも兵士達の異常事態に困惑する。
「国王様!」
兵士が息を切らし、グラウンドから二階の国王へと叫ぶ。
「デスピサロを探したのですが、どこもかしこもおりません!」
「何、デスピサロがおらんだと!?うぅむいないものは仕方ない…。…エンドール武術大会優勝者はアリーナ姫に決定じゃ!!」
エンドール国王の決断に、会場が、はちきれんばかりに熱狂で埋め尽くされた。
花火が上がり、色鮮やかな紙吹雪が舞う。観客総立ちで拍手とアリーナコールが沸き起こり、アリーナを包んだ。
サントハイムでお姫様をしていたときだって、こんなに祝福をされたことはない。
アリーナは右手を上げて観衆に答えた。アリーナは国王を見た。国王は頷いていた。モニカ姫は安堵したような顔で国王に寄り添い、拍手を送る。クリフトは拍手をし、アミは両手で手を振っていた。ブライは…泣いていた。
「応援してくれてありがとう!!」
武術大会を共にし、歴戦をくぐった右手の鉄の爪が、太陽光を反射し、煌めいた。

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