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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

1 :冒険の書庫の書記 :2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

682 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/13(火) 21:29:01 ID:Ns/ElvAiO
終わりか( ゚д゚ )YO!!
けど泣けた

683 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/13(火) 21:32:29 ID:l7apo8xQ0
>>673
まとめの人にメール送ってみた?
確認するかどうかわかんないけど

684 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/13(火) 21:35:42 ID:c4HXMS7E0
>>673
自分には無理なものを人に頼るな。

685 : ◆jyYqCHnpIA :2005/12/13(火) 21:43:41 ID:lcAmqvuI0
>>682
感想ありがとうございました。
自分の書いたものを誰かが読んでくれるのは最高です。

まとめ拝読させていただきました。
その中で宿で目が覚めるところから
始まるものが多かったように思いました。
なので僕はそれを崩して書いてみました。

以上DQの中で使命感に生きた男の話でした。


686 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/13(火) 22:39:17 ID:0CwA3I/S0
>>685
天然か。スレタイ嫁
でも良かったんでまた書いてクレクレ

687 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/13(火) 23:36:07 ID:1YElQczKO
おおっ!また書いてくだされ。期待してるぞ。
>>レッドマン
もょもととタケが活躍するのは良いけどサマルを生かしてほしいね。がんがれ!
>>魔神
オルテガ達とバトルがどうなるのか楽しみだ。
>>ローディ
先の展開が読めないのがおもしろいな。ヘンリーが原作より生かされそう。

688 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 00:16:00 ID:+GwPilSM0
アミタソ・エイコタソ、マダー?
粗野系女子萌えス

689 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 01:13:49 ID:FSm98lRU0
>674
すごく良かったと思うよ。
あなたのお話をもっとよみたい!

690 :一 五明 ◆l4DKXvv9Lw :2005/12/14(水) 08:27:54 ID:l+bJ/Onh0
>686
一応>675で宿の描写してあるから、スレタイは読んでるんじゃね?

691 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 09:09:51 ID:x1rgZodM0
>>◆jyYqCHnpIA
全米が泣いた
良い文章書くな〜。ヨカタヨ〜

692 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 19:19:30 ID:/LeooKx00
>>レッドマン
タケかっこいいな、
>>魔神
バラモスのキャラが俺は好きだな、それとオリキャラのこと思い出してあげて
>>ローディ
神なおもしろさ、期待してる、主人公がどう成長していくか楽しみだ。

693 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 20:05:19 ID:76jU0f9n0
鬼浜総長期待上げ

4の人の続きも激しく気になる・・・

694 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 20:25:17 ID:bngSEMg40
lcAmqvuI0氏はDQの資料をクレ、ってスレ立ててた奴か?
紹介した者として、書いてくれて嬉しいよ。いい文章書けるじゃないか。

まあ、その後該当スレで、46と50書いたのも俺だがなw


695 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 20:36:59 ID:oyv/Ueal0
バーバラ「っあん!いっちゃう!!」
やはり若い女の体は最高だ
魔法使いのバーバラと出会ってから、魔法使いだった俺は勇者となった。


696 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/14(水) 21:09:55 ID:kNJDDgiy0
エルフは警戒心が大変強い。ことに人間に対しては。わしは何度も会っているから少しは和らいできているように感じるが、それでもまだ。お前たちのような初対面な人間にはすぐさま逃げるかもしれない、とあの開催者は教えてくれた。
それでも行かなくてはならない。
ほんの少しの希望を手の中に握りつつ、あたしたちはさえずりの塔を目指す。
塔は遠目からでもよく見えるので迷うことはなかった。
夕刻、塔に到着。
見た目これといった特徴がないただの塔である。石灰岩で出来たと思われる白い壁が夕日に照らされ赤く染まる。
扉を開けるとそこは魔物たちの巣窟になっていた。気味悪いくらいに。ここまでくるのに疲れ過ぎて戦う元気がないので目を盗みそろそろと忍び足。
こんなところに人がいた。ここの扉、鍵がかかって上に上がれないと。
盗賊の鍵を差し込み回すとかしゃんと施錠が開く。
その人を尻目に中へ入る。上がりと下がりの階段が目に入る。近いほうの地下へと降りる。
地下は宿になっていた。
さえずりの蜜を取りにくる人の為のものか。そうでなかったらこんな魔物だらけの場所に客などくるはずがない。
すでに夕方だったので今日はここで休むことにした。

697 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/14(水) 21:11:57 ID:kNJDDgiy0
次の日、上と登る。二階…三階…。それに伴い景色も移ろい、地表から遠ざかる。
「おぬしらなんでそんなに震えているんじゃ」
「だだだっだってですね」
「たか、たか、高いじゃん」
「棒読みじゃない…」
「高所恐怖症か…」
そこの2人っ!ため息つくなよ!高いところ、怖いからいやなんだよ!
「高いところ、気持ちいいじゃない」
ひょいっと塔から身体を乗り出すアリーナ。
ギャーーーッ!!!
叫ぶあたしとクリフト。
「何やってんだ!こっちにこいっ!おーちーるぅー!」
「ひひひひひひ姫様、こっこちらにいらっしゃってくださいよ。危険ですからねっ」
「全然危険じゃない場所にいてお前たちが落ちるみたいじゃないか。ほれ」
ブライが背中を軽く押した。
「ひぃーーっ!馬鹿ぁ!何すんだyo!素で怒るでしかしー!」
「情けない…」
ブライが再度ため息をついた。
この塔、三階は何故か壁ないの!景色もいいし、下からいい風吹いて気持ちいいなぁ、とは感じるよ。だけどさ。
せ め て 壁 つ く れ
しかも床には落とし穴がぽっかりと口を開いている。
ああ…このまま失神してしまいそう…。
流石に戦闘となると震えてばかりはいられない。落とし穴に落ちないよう床を見ながら戦う。
この塔、平地に現れるような魔物よりだいぶ強い。体力的なものもあるが、バギやギラといった集団攻撃呪文を使えるやつらが多数。
そろそろ攻撃呪文の充実をと密かにこっそり勉強していたベギラマで対応。閃光の壁が飛翔して攻撃の手が届かない魔物をも燃やし尽くす。その効果に思わずガッツポーズをとる。


698 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/14(水) 21:16:24 ID:kNJDDgiy0
ポイズンリザードが吐く毒の息。臭い息だけなのかもしれないが、くらうと身体全体がダルくなる。避けられればいいのだけれど、物質攻撃でない以上なかなかそういうわけにはいかない。
食らった場合、クリフトが調合した毒消し草、及びキアリーの解毒中和呪文。
また、あたしは体力回復にホイミ以上の効力と素早い治療を行うベホイミも習得。前線で戦うアリーナとクリフトをサポート。
マホトーンを唱える蝿男。これは呪文を封じ込めてしまう。呪文に頼るブライとあたしにはつらい。そういう場合は買ったばかりの毒牙のナイフで切りかかる。
初戦闘時は例え魔物と呼ばれるものでも生き物に手をかけることに違和感があったが、今となってはあまり思わなくなった。
慣れというやつだ。恐ろしいもんである。
更に震えながら上を目指す。
タカイトコロハモウイイヨー(ノД`)


699 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/14(水) 21:19:23 ID:kNJDDgiy0
光が満ち溢れていた。
「うわっ、眩しい…。こっ、ここですか、最上階は?」
「そうらしい。おやエルフがおるぞ」
あたしたちの姿を見ると今し方花の蜜を集めていたとおぼしきエルフ2人がいた。
空に向かって伸びる耳朶、背中に生えた玉虫色の4枚の羽。緑色の、珍しい髪色。まるで妖精のような出で立ちである。あれが、エルフ…。人間の亜種を見るのは初めてだ。
「きゃっ!あなたたち人間ね?!」
「そうですが何か?」
「行くわよリース!人間よ!」
「あ、お姉さま!薬を落としてしまったわ!」
「そんなのいいわよ!さ、早く!」
エルフたちは塔の上から羽ばたいて行ってしまった。
「何か…見かけるなり逃げるとは…しゃくに障るね」
人間嫌いとかいうレベルじゃない気が…。
最上階。今までの塔内部のことを思えば想像出来ない風景が広がっていた。
狭いながらも花は場所一杯に咲き誇り、花についた玉の様な雫が太陽光をキラリと反射した。天井はなく、青空が広がっている。
なるほど、ここなら背中に生えた羽で飛んでこれるしバザー開催中以外なら人間も殆どこないだろう。
「薬って蜜よね?もしかしたらそれがさえずりの蜜かもしれないわ。探しましょう」
それはすぐ見つかった。エルフがいた場所の下を探せばいいだけなので。
鳥をかたどったガラス瓶を囲む4人。
「ほう、これがエルフが摘んだ蜜か。貴重な代物じゃのう」
「これただの蜜だったらどうする?ちょっと舐めてみようよ」
「そうだったら心配よね…でもいいわよね、こんな満杯に瓶に入っているなら少しくらい」
「皆さんで味見をしてみましょうか。私、花の蜜を啜るなんて子供の時以来です」

700 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/14(水) 21:20:43 ID:RBYKZfPa0
>>685
文章力が群を抜いてる
構成力も真似とかじゃないしオリジナリティあふれてる
マジでこれからも書いてくれ
長編書いたらはっきりいってこのスレの神になる

701 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/14(水) 21:23:37 ID:kNJDDgiy0
そして4人、蜜を舐めてみた。そしてリレミトで塔を脱出し、ルーラでサントハイムに向かった。
「お父様〜♪蜜を持ってきましたよ〜♪これで声が出るかもしれません♪」
「ささ、王様♪どうぞ♪」
「儂等の汗と涙の結晶ですじゃ♪」
「どうやら蜜を味見したようですね…」大臣がツッコむ。
そんなこと言わないでよ♪エルフが集めた蜜が珍しいからちょっっっと味見しただけよ♪なかなか甘くて美味だったわん♪一口だけ舐めたから後の半分は全部王様にあげる♪これで声が出るといいね♪
王様はジト目で蜜を受け取り瓶さら口を付けて、蜜をごくりと飲み干した。こちらは固唾を飲んで見守る大臣とあたしたち。
「ん…あ。あーあー。お…こ、声が出るぞ?治った、治った!」
『やったー!』
「ごほん。まずは礼をいう。ありがとう。最近妙に同じ夢をみる。地獄から巨大なものが蘇り、世界崩壊がおきる夢だ。あまりにも何度も見るので不安になり大臣に相談しようとした矢先、声が出なくなったのだ…」
王は一通り巻くしあげると黙り込んだ。「…もしかしたら何かが変わりはじめているかもしれん。もう止めはせぬ。世界を見て参れ。ブライ、クリフト、アリーナを頼んだぞよ。して、そちらの女性は?」
「アミっていうの。パラパラ馬鹿よ」
そんな紹介の仕方はないだろ。
はぁ。パラパラ…ってなんだ?と王は呟く。Night-Of-Fire 、踊って差し上げましょうか?
「今日はもう疲れたし、久々、お城で休みたいのう」
ブライが提案する。旅の許可が正式に貰えた!嬉しい!と飛び跳ねるアリーナも異議なし。クリフトはふんわり微笑み、教会でお祈りしていきたいです、と言った。
今日はサントハイム城に泊まることにした。
LV 15
HP 55
MP 93
装備
E毒牙のナイフ
E鎖帷子
E鱗の盾
E皮の帽子
呪文
メラ、ギラ、ヒャド、バギ、イオ、ベギラマ
ホイミ、ベホイミ


702 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/15(木) 22:26:52 ID:xBk0MEUGO
>>662>>687>>692
ありがとう。励みになるよ。
てか頑張る。

703 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/16(金) 23:01:04 ID:W59jei4q0
続き期待age

704 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/17(土) 00:47:52 ID:rOehAdWo0
その日、城内では王女帰還の食事会が開かれ、王とアリーナは勿論、クリフト、ブライ、大臣そしてあたしが出席した。
サントハイム地方の名物料理が細かい刺繍が施された白いテーブルクロスの上にずらりと並び、目を楽しませ、舌鼓を打つ。
食事が終わると王に今までの旅の経路を報告するアリーナ。相槌を打ちながら話す王。声は出るようになり本当、安心。教会に戻るクリフト、グラスを傾けホロ酔いになっているブライ。
あたしは席を外し風呂場へ向かった。
周りは全て大理石。大衆風呂のような広い風呂に一人浸かり、旅の垢を落とす。マッサージオイルを持った女官に薦められ、マッサージを施してもらうと思わずウトウトしてしまう気持ちよさ。
湯船に浮かぶ花びらの香りも相まってリラックスできた。
こんなデカい豪華な風呂を独り占めできるなんてお姫様もあながちいいかもしれないな〜。
あたしに用意された部屋は2階、客人用の部屋。
ホテルでいうスイートルーム。ベッドはフカフカして飛び乗るとふわぁんと布団が跳ね返ってくる。気持ちいい。
アリーナの部屋は食事会前に見せてもらったけど、部屋は綺麗なものの、旅に出る時に部屋の壁をキックしてぶち壊し、未だ修理しておらずそのまま。
どこの世界に壁ぶち壊わすお姫様がいるんだとあたしは思わず指差して笑ってしまったよ。
彼女はだって父は取り入ってくれないし、城門は開けてくれないから。部屋の壁を破るしかないと思ったんだもんと膨れた。全くとんでもないお姫様だ。
本当に。
あたしはベッドの上で高い天井を眺めた。シャンデリアが光を受けてキラキラと輝く。


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