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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

1 :冒険の書庫の書記 :2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

482 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 19:51:11 ID:aqOONmEG0
第二部
魔人軍団が本格的に進行を始めてから数ヶ月、事態を重く見たとある町の城の王は一人の男を
王座へと呼んだ
「何でしょうか国王」
たくましい体つきをした男が王へと
「オルテガよ・・もはや魔人達に対抗できるのはおぬししかおらん。」
「はい、呼ばれたときから感づいてはいました」
「すまぬオルテガよ、つい最近子供が生まれたばかりだというのに・・・」
オルテガは何も言わずに城を出て行った
一つの小さな家、歴戦の戦士オルテガの家
「あなた・・・」
「すまない、魔人達に対抗するために旅立つことになった・・・・・・」「
女性は静かにうなずくと生まれたばかりの子供の方を向く
「あの子の名前、アレルってどうかしら」
「いい名前だ、良い子に育つよ・・・」


数日後
「オルテガよこの剣を持って行くとよい」
一本の剣がオルテガの手に渡る
「これは・・・・すばらしい吸い込まれそうだ」
「その剣はおぬしが旅立つと聞いたときに村中の鍛冶や達が一睡もせずに作り上げた物だ」
ふと横を見ると数人の鍛冶やがこちらを向き腕をくんでいた
「ありがとう、それでは行ってまいります!」
息子アレルに、妻に、みんなに見送られ戦士オルテガはアリアハンを旅立った

483 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/23(水) 20:17:03 ID:aqOONmEG0
同時刻魔王ゾーマの城
「そういう訳でありまして、全て順調に進んでおります」
俺はゾーマに現在の状況を説明を一通り言い終える
「うむ、よろしいそなたには褒美として魔界の装備をやろう」
ゾーマがそう言うと、俺の前に剣と鎧と盾が現れる
「この装備は?」
「これは地上の勇者に対抗するために作られた武具だ、今のおぬしなら十分使いこなせるだろう」
「ありがとうございます、それでは」
俺は魔界の装備を受け取るとルーラを唱え地上の城へと移動する
「そうじゃ、おぬしの要望通りバラモスとオロチは地上に派遣しておいたからのう」

俺は魔人城の王座に座っていた
「さて、次はどうするか」
するとバラモスが言ってきた
「噂によると、オルテガとサイモンと言う勇者が旅立ったそうだが・・・」
「そんな奴ら、所詮俺の敵ではない放っておいても問題はないだろう」
「それより侵攻を優先すべきだ、次は・・・・ジパングにでもするか」
ジパング・・・・日本、いやな思い出だ

HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)





484 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/23(水) 20:41:11 ID:JlHM33B80
>>ローディ
超ワラタ
ナイス

485 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/23(水) 21:18:26 ID:bkgFJ+k60
うおぉぉぉ!!!
いつの間にか4の人帰ってきてたのか!
おかえりなさい。ずっと楽しみに待ってました。
自分のペースでいいので、どうか頑張って下さい!

486 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/24(木) 21:56:27 ID:wckWfrDR0

いまさらですが点呼
ROM専です

487 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/26(土) 00:01:11 ID:ilBwQmgJO
保守ついでに 9

488 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/26(土) 11:03:00 ID:PMx/VrYG0
ジパング、黄金の国・・・・・日本
「さて、どうするか」
俺はつぶやきながら作戦を考えていた
「魔人王、ここは私に任せてくれ」
そう言ったのはオロチだった、そしてオロチはその姿を人間の女性の姿へと変える
「私に考えがある、どうかお任せを」
ことわる理由もないし、何より自信に満ちあふれている、ここは任せておくべきか・・・・

サマンオサの城
次はここを攻めるっと言いたいところだが、ここの王は全世界とつながりを持っているらしい・・・下手に殺せばそれこそ
こっちが追いつめられてしまうかもしれない
王を殺さず国を乗っ取り方法は・・・・!
「そうだ、ボストロールの奴は確か変化ができたはず、これは・・・・使える」
ボストロールを呼び説明する
「まず一般人に変化し町に入り込む、そして城の前にまできたら近衛兵にでも化けて城には入り込む、
そして王の寝室まで入り込む、そして王をできるだけ騒がれないように取り押さえるんだ、その後は地下室にでも閉じこめてお前が王になりすまし、
他の国と連絡を取り、うまいぐあいに俺たちが有利になれるように動かす、会話の内容は俺がそばについてアドバイスするからその通りにすればいい」
「ああ、わかりましたぜ魔人王様、これが終わったら褒美はたっぷりくださいよ」
いいぞ、サマンオサの王は上世界の中でも立場は上!、これが成功すれば上世界を占領するのも近くなる
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


489 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:05:58 ID:tt0bIaSSO
もょ「おきろ!タケ!」
タケ「ん、んあっ?」
もょ「お、おまえリアちゃんになにをした?」
タケ「いきなりどないしたんや〜?こっちは眠いのに。まだ夜明け前やで。」
もょ「おれたちのベッドでリアちゃんがねているぞ。」
タケ「あっ…ああ…それなりの事情があるから説明するわ。まず井戸に連れていってくれ。マジでメッチャ眠いわ。」
もょ「しかたがないな。」
昨日はリアが確かサマルにキッツイ事を言われて凹んでいたんだよな。
リアは事情を話しはしなかったが一部始終を見ていたから大体は説明できる。
もょもとが聞いたら驚きを隠せないだろうが無理もない。しかしわかりしだい話すと約束してしまった以上は嘘はつけない。

タケ「…っと言う訳なんよ。」
もょ「そうなのか。しばらくはしらないふりをしていたほうがいいかもな。」
タケ「そうやねん。もょがどう思うか意見を頼むわ。」
もょ「おれがおもうにはサマルとリアをふたりっきりにさせないことがさいていじょうけんだな。そうでもしないとパーティがバラバラになる。」
タケ「上手くさせるにはそれが最善策やろ。今の所はな。どっちにしても俺らとサマルが一緒におるのがリアに危害を食わさずに済むな。」
もょ「きまりだな。タケ、きょうはたのんだぞ。」
タケ「まかしとけ。」
井戸で顔洗って部屋に戻り、着替えて準備をしている時にリアが目を覚めた。
リア「おはよ〜☆もょもとさん。」
タケ「おはよ。行き先が決まったから早く着替えておいで。」
リア「うん!」
少しは元気が出たみたいだ。良かった。
もょ「なにニヤついているんだ?タケ」。
タケ「な、何にもあらへんわ。このドアホ!」
もょ「なにあせっているんだ?おまえ、おんなのこにはやさしいじゃないか。」
タケ「あんまり気にすんなや。それにな、もょ。仲が良い女の子には優しくしないとあかんで。」
もょ「そうなのか。」
もょもとのやつ変に冷やかしやがって。可愛い奴め。

490 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:07:10 ID:tt0bIaSSO
もょ「しかしきょうはどこにむかうつもりだ?」
タケ「昨日酒場で情報集めた結果、サマルトリアから西にある洞窟に向かう事や。なんでもお宝があるらしいんよ。」
もょ「そうなのか。いくかちはありそうだ。しかしあぶなくなったらいつでもかわるからな。」
タケ「ありがとうな。二人が来たら早速向かう事にするで。」
しばらくした後サマル、リアが来て目的地を話した。
リア「何か面白そうだね!」
サマル 「いいんじゃないかな。もょ。」
タケ「だろ?じゃあそこに向かうぞ!」

道中、モンスター達が襲ってくるのだが、今の俺達にとってはこの近辺では敵無しだった。サマルが鎖鎌で先制攻撃をし、俺やリアがその後に攻撃をするというスタンスになった。
タケ「なかなか調子が良いじゃないか。サマル」。
サマル 「キミが鎖鎌を買ってくれたお陰だよ。」
タケ「リーチ範囲が剣よりも長いから、先に攻撃しやすいみたいだな。」
しばらく歩いていくうちに関所っぽい所が見えた。
リア「あっ!ローラの門だ。」
タケ「へぇ、あれがローラの門なのか。」
もちろん知ったかぶりである。
リア「あの門をくぐるとムーンペタって言う街があるらしいの。」
タケ「なるほどな。それにしてもリアちゃんは物知りだな。」
リア「えへへっ☆ありがと。」
ムーンペタに向かうには関所っぽい所を抜けないと無理みたいだ。
それにしても昨日の出来事が信じられないくらいにサマルとリアが仲が良い。
サマル 「リア、大丈夫かい?」
リア「私は平気よ。頑張ろうね。お兄ちゃん!」
仮面夫婦ではなく仮面兄妹と言うところか。やっぱリアは無理しているかもしれないな。話している間に目的地っぽい場所が見えてきた。
もょ(タケ、あそこのどうくつか?)
タケ(そうみたいやな。)特にこれといったトラブルは無く、洞窟に到着した。


491 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:08:12 ID:tt0bIaSSO
松明に火を灯火し、俺達は洞窟に入った。

洞窟に入った俺達は探索をしているのだが部屋数?が多くて戸惑った。
道は一本道だが宝箱がある部屋は嬉しいのだが(って言っても手に入れたアイテムは対した物はないのだが)外れだったらちょっと腹が立つ感じだ。

もょ(タケ。ここはほんとうにおたからがあるのか?)
タケ(すまん。ここには凄い宝があるらしいんやけど…)
もょ(おくまですすんでみないとわからないな。)
タケ(ああ。恩にきるわ。それにしてもあの荒くれ共帰ったらヌッコロス!)

敵はバブルスライムやキングコブラ達は対した事は無かったのだがここで嫌な敵が現われた。

ラリホーアントだ。最初はアイアンアントの赤レンジャイか?と思って攻撃したのだが、甘かった。奴は魔法を唱えた。

ラリホー。

やばいッ!効いてしまったみたいだ。このまま眠っては…あれ?なん…で…

俺は寝てしまった。


もょ(タケ!だいじょうぶか?)
タケ(あ、あれ?あの赤いやつは?)
もょ(おれがたおしたよ。)
もょもとが言うには俺だけラリホーをまともに食らいサマル、リアは回避したらしい。もょもとが俺の代わりに行動してくれている訳だ。
タケ(す、すまん…)
もょ(しばらくおれにまかせておけ。)
タケ(しかし、サマルやリアにはバレてないやろな?)
もょ(ああ。ふたりにはごまかしたからな。しんぱいするな。)
ちきしょー腹が立つぜ。あんな赤レンジャイに振り回されるとは…



492 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:09:31 ID:tt0bIaSSO
もょもと、リア、サマルの順番で順調良く進み、最深部まで進んだ。奥には変わった宝箱があったのだが…
リア「ついにお宝がみつかったね!」
もょ「しかしわながあるかもしれないな。ふたりともせんとうじゅんびだけはしておけ。」
サマル 「うん…」
もょもとが宝箱を開けたら銀の鍵を手に入れた。
しかし、意外な事が起きた。緑色のアイアンアント=軍隊アリが集まってきたのだ。数は10匹以上はいる。
どうやら宝箱の中身を取り出したらモンスター共が来る仕掛けの様だ。
サマル 「う…うわぁ…」
リア「もょもとさん!どうしよう!?」
もょ「ちからをあわせてかえりうちにしてやろう!」
もょもとの掛け声で3対10のバトルが開始された。サマルは鎖鎌、リアは魔導士の杖で攻撃したのだが敵は確かに一撃で倒せる。
奴等は応援部隊を呼び出し、逆に数が増えるのだ。
リア「はぁ…はぁ…」
サマル 「こ、これじゃきりがないよ…」
もょ「くそっ…」
三人とも息が上がっている。まして戦闘開始時より倍以上敵が増えているのだ。
三人の戦意が無くなる前に手を打たないとまずい。
宝箱の中身を取り出したために軍隊アリが出てきたと言う事は…
タケ(もょ!聞こえるか。)
もょ(ど、どうしたんだ…?)
タケ(銅の剣を宝箱の中に入れるんや。)
もょ(な、なんだって?そんなことしていみがあるのか?)
タケ(説明している暇はあらへん!早くせえ!)
もょ(わ、わかった。)
もょもとが銅の剣を宝箱の中に置いたら宝箱が勝手にしまった。
タケ(これであいつらが増える事は無いはずや。もょ。体力は大丈夫か?)
もょ(ああ。しかしサマルがかなりやばいな。リアもうごくのがやっとってかんじだ。)
タケ(それならリアに指示して俺達だけでやっちまうか。)
もょ(わかった!)
リアとサマルに休ますように指示をし、残りの軍隊アリを相手にする事にした。

493 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:12:16 ID:tt0bIaSSO
しかし1対20の戦いだ。本当にいけるのだろうか?
もょ「こいっ!」
もょもとの掛け声で斬り始めた。軍隊アリ達も飛び掛かるのだが、常人離れした判断能力には叶わなかった。
面白いほど斬り込んでいった。リアルベルセルクを体感している様だった。

残りは5匹になったのだがさすがにバテてきた。そろそろ交替だな。

タケ(もょ!早く代われ!後は俺がやる。)
もょ(まだだ…)
タケ(何言ってるんや!?)
もょ(タケがいなければおれたちはぜんめつしていた。たよるわけにはいかない!)
タケ(アホ!意地張ってる場合やないやろが。)
もょ(たのむ。ここはおれにまかせてくれ。)
タケ(しゃーないな。もょに任せるわ。絶対に失敗だけはするなよ!)
もょ(サンキュ…)
しかしもょもとが体力的には危ないのは事実。切り返すスピードが落ちている。
さすがに攻撃を受けるようになり、傷口も多くなった。本気でヤバイ。
もょ「はぁ…はぁ…」
ここで意外な奴がフォローしてくれた。サマルだ。
サマル 「大丈夫かい?もょ。」
もょ「サ、サマルはだいじょうぶなのか…?」
サマル 「もょが時間を稼いでくれたお陰で回復できたよ。僕に任せてね。」
サマルは魔法を唱えた。

サマル 「ホイミ。」



494 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:13:25 ID:tt0bIaSSO
何と傷口が回復したのだ。おまけに疲労が結構マシになっている。
もょ「たすかったよ。ありがとう。」
サマル 「まずは残りの敵達をやっつけないとね。ギラッ!」
サマルがギラを唱えると炎が軍隊アリ達を包み込んだ。焼くつくすまではいかなかったが効果はあったみたいだ。
リア「私も忘れないでね!ギラッ!」
リアがギラを唱えると残りの軍隊アリ達を焼きつくした。魔力はリアの方が強いみたいだ。
もょ「ふたりともさいしょからなぜまほうをつかわなかったんだ?」
サマル 「いやぁ非力な僕やリアでも敵を倒せたからね。安心しきっていたよ。まさか敵がうじゃうじゃでるとは思わなかった。」
リア「もょもとさんが宝箱の罠に気が付かなかったら危なかったね。ありがと、もょもとさん。」
もょ「そんなことないぞ。これはみんながちからをあわせたけっかだぞ。」
サマル 「そうだね。もょ。」
リア「うん。」
洞窟を脱出し、サマルトリアに戻った。
もょ「これからどうする?」
リア「ムーンペタに向かってみようよ!」
サマル 「そうだね。父上にローラの門を開けてもらうように掛け合ってみるよ。」
もょ「わかった。きょうはおれだけやどやにやすむよ。」
サマル 「いいのかい?王族であるキミがそこまでしなくても…」
リア「それに親戚じゃない。遠慮しなくてもいいのに〜」
もょ「ちょっとひとりになりたいきぶんなんだ。たのむよ。」
サマル 「無理には言えないね。わかったよ。じゃあまた明日。」
リア「またね、もょもとさん。」
サマルとリアと別れて宿屋に向かった。

495 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:14:48 ID:tt0bIaSSO
部屋に入ったとたんにもょもとが倒れたのだ。
タケ「もょ!しっかりしろや!」
もょ「ああ…すまん…」
タケ「無茶したらあかんやん!なんでや?」
もょ「おまえばかりにはまかせられないからな…」
タケ「アホか。一心同体なんやから協力しあってなんぼやないか。」
もょ「サマルがいったようにタケがいなかったらわなにきがつかなかったんだ。」
タケ「常に冷静になって判断しただけやで。」
もょ「それに…きがつかなかったおれじしんにはらがたつのさ…」
タケ「あのな〜自分を責めてもしゃ〜ないやん。」
もょ「なぜタケはそのようにいえるのだ?」
タケ「俺が思うには一人一人の長所を活かす事が大事やと思うんよ。」
もょ「ちょうしょを…?」
タケ「ああ。もょは剣術がパーティーの中で一番巧いしサマルは回復呪文、リアは攻撃呪文が得意みたいやからな。」
もょ「タケもつよいじゃないか。」
タケ「多分もょと勝負しても俺が負けるやろ。それなら戦術や状況判断能力を活かすのが俺の役目やと思ってる。だからもっと自分に自信を持った方がええで。」
もょ「はやとちりして…その…わるかった…」
タケ「気にするな。これが適材適所っていうやつや。頼りにしてるで。もょ。今日は特訓をしなくてええからゆっくり休む様にしとき。」
もょ「そうするよ。タケはどうする?」
タケ「俺が代わりに特訓しとくわ。途中で代わったしな。明日は俺に任せておきな。」

もょもとが休み、俺も特訓して休む事にした。今日の特訓には何か手応えがあった。しばらく頑張ってみるか…


496 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:16:00 ID:tt0bIaSSO
もょもと&タケ
Lv.8
HP58
MP 0

装備E.青銅の剣
  E.皮の鎧
  E.鱗の盾
  E.木の帽子
特技
かすみ二段
強撃
はやぶさ斬り(もょもと専用)
チェンジ(眠った時、マヒした時など人格を交替する事ができる。)



497 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/26(土) 23:24:37 ID:tt0bIaSSO
>>ローディ・魔神・海斗
GJ!がんがれ。超がんがれ。
他のみんなも気軽に(屮゚Д゚)屮カモーン

498 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/26(土) 23:38:55 ID:tt0bIaSSO
ほす

499 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/26(土) 23:39:47 ID:tt0bIaSSO
ほす

500 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/26(土) 23:41:00 ID:tt0bIaSSO
                     人人人人人人人人人人人人
                    <                  >                   <   5 0 0 ゲ ッ ト ! ! !  >
                    <                  >                     Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`

  ,ヘ.,'´ ̄ヽノl   __    iヘヘヘ   ,ヽ,' ニニ、ノ   .,'::::::::ヽ     /'/i/!   ,'´ ̄丶   ,'´ ̄ヽ
  ヽ )〔===〕ノ  /=( 0 0l   ,'w=0=n  )ノ ;>O<ミ   (ミ::ミ::ミ:::)   ノヾ/、リ フ  'y-w、 ゝ  /ソメ(ヘ  i
  l_,!,,´∀ノ   |@|,,゚Дノ  レ,,゚ー゚)ノ  ミソ,,゚дノ   (´ー`リミ  (ヽ(゚∀゚ bノ  ('(д゚;ヾ,/)   (゚ー゚;リ∩
   / ⊃⊃   ⊂ V ⊃  (|丶:;;|'    (| ∀l)  <ヾ ,へと|    '丶;;;/ つ   `,ヘ ,ノ    (|l;;! ,ノ
  ノ,ハ_ハ,〉     |===|   ノ:|===|    |===|    ヽゝ、ノ|    ⊂_ノ   (/、ヽ>     |l::丶>
   U U     し' J     U U  .   (/´U     し' ヽ)      ヽ)      U      し`J


501 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:58:48 ID:WMm6XER50
塔を出た後、村に戻り一泊してから更に東に向かった。
塔の宝箱にあった鍵について村人に聞いたが、結局有力な情報は得られなかった。
爆弾ウニパン(7G)を食べながらだらだらと歩いていると、急に口の中が爆発した。
口から血が大量に出る。エテポンゲがゲラゲラ笑っているがそれどころではない。薬草で一命を取り留めたが、まだ口の中が痛い。このパン、爆弾入りかよ。何て物を売りつけるんだボケが。
取り敢えずエテポンゲを殴り倒した後、パン屋の主人に怒りを覚えながら歩いていると、山賊ウルフが目の前に立ち憚った。
7匹もいる。まずい。2、3匹ならなんとかなるが、この数は流石にきつい。
7匹が一斉に俺に襲い掛かってくる。
ちょっと待て。時代劇とかでもこういうのは一人ずつ斬りかかって……ぶべら!!
腕を、腹を、太ももを、次々に斬られる。ヤバイ。出血が凄い。
バギを唱えようとするも、山賊ウルフの連続攻撃に邪魔される。
ボロンゴが7匹の内の1匹に噛み付く。エテポンゲもマッスルダンスで2匹相手に応戦する。
山賊ウルフの戦力が分散したので、俺は素早くホイミを唱え、立ち上がって2匹を相手にする。
数が多く多少苦戦したものの、大きな怪我はなく無事に全滅させた。
ようやくチームワークが取れてきた様だ。エテポンゲも本気を出せばかなり強い。




502 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/26(土) 23:59:25 ID:WMm6XER50
昼過ぎ、城に到着した。
変態王の城とは違い城下町はなく、少し小さく感じた。
変態王の城と同じく中に自由に入れるらしいので、遠慮なく入る。
城に入る前に、棺桶を引き摺った青い服を纏った剣士とすれ違ったが、気にしない事にしよう。
兵士がエテポンゲを悪い魔物と勘違いした。エテポンゲが「ぷるぷる!僕悪い魔物じゃないよ!」と気持ち悪い笑顔で言っている。益々怪しい。
と言うかエテポンゲは一応人間だろ。自分で魔物認定しやがった。なんて奴だ。
城の中には、人が住んでいた。城の中で料理を作っていたり、ベッドで寝ている民間人がいる。
それにしても怪我をしている兵士が多い。そこら中の兵士が包帯を巻いている。医療室で寝ていたり、怪我が深く死んでしまった兵士もいるらしい。一体何があったのだろうか。
二階への階段の所で、兵士が道を塞いでいた。
「ん?お前も希望者か?」
兵士がそう言った後、大剣を構える。何だ、やる気か?
「死にたくなければやめておけ…。」
エテポンゲがそう言い、拳を構える。台詞が少しかっこいいと思ってしまった。大分毒されている様だ。
「ほう、相当腕に自信がある様だな…行くぞ!」
兵士が自分の身長を優に超える大剣で斬りかかる。俺は鋼の剣で大剣を止めた。
俺は余裕の表情を保つが、実は手が痺れている。当然だ。あの大剣に、こんな細い剣で対等に戦える訳がない。
俺が兵士の出方を窺っていると、城に引き篭もる自堕落人間達が、周囲に集まってきた。
いや、自堕落人間がどうかはわからない。社会に貢献している人達ばかりだったら、謝る。正直すまんかった。
「うおおー!!始まったぞー!!」
「やれー!!ぶち殺してやれー!!」
罵声の様な叫び声が飛び交う。
今分かった。ここに住んでいる奴らは極端にストレスが溜まっている奴らで、こうやって旅の戦士達が兵士に殺される姿を見て楽しんでいるんだ。
つまり、俺はこいつらのストレスを解消させる為だけに殺されるんだ…。

503 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:08 ID:WMm6XER50
殺される訳にはいかん。こっちも本気で殺しにかかる。
俺とボロンゴとエテポンゲが一斉に突撃する。
「ちょ、お前ら!普通は正々堂々と一対一でたたk…」
問答無用で斬りかかる。三人の攻撃を一気にくらい、兵士は大量の血飛沫をあげると共に倒れた。
「き、貴様ら…卑怯だぞ…。」
「ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。」
エテポンゲが兵士の顔を踏んで、二階に上がっていく。何だか屁理屈の様な気もするが、まあいい。
山賊ウルフ戦の怒りをぶつけているのかも知れないな、と思いつつ俺も二階へ上がった。

自堕落者の住居二階から更に階段を上がり三階へ行くと、兵士二人が扉の前に突っ立っていた。
「ここにいると言う事は一階の兵士を倒した様だな。腕に自信はある様だ。だが、二人ではどうだ!?」
城の兵士スコット、ホリディが大剣を構える。またか。今度は観客がいないのに、また処刑か。
「やけておけ。お前らと俺とでは、格が違いすぎる。」
再びエテポンゲが妙にかっこいい台詞を言う。ヤバイ。かっこ良すぎる。俺を盾にしていた頃とはまるで別人だ。
が、さっきの様にはいかないだろう。今度は二人だ。どうしても戦力が分散してしまう。
ボロンゴとスコット、エテポンゲとホリディが一対一で戦い、俺が呪文で二人を援護すると言う作戦を立てた。
作戦通りに事が進んでいく。ボロンゴもエテポンゲも、大体互角と言った所か。
相手の実力が分かったところで俺がバギやスカラで援護をすると、徐々に戦況が有利になってきた。
「ベホマラー!!」
スコットがそう叫ぶと、スコットとホリディの傷が瞬く間に回復した。

504 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:00:40 ID:WMm6XER50
「ふはははは!!甘く見るな!!」
兵士二人の大剣が、ボロンゴとエテポンゲの身に襲い掛かる。
更にスコットがバイキルトやルカナンを使い、ホリディもうまい所でスコットをかばうので、さっきまでとは一転し、一気に不利になった。
そろそろ俺が直で戦う時が来たか。
取り敢えずホリディはボロンゴとエテポンゲ二人で戦わせる。俺は一人でスコットと戦う。
宝の塔からここに来るまでに、密かに練習していた技があった。まだ完成には至っていないが、やってみる事にする。
俺は右手で剣を水平に持ち、精神を集中させる。
ギラ!!
俺の左手から小さな炎が現れる。単体にダメージを与えるメラとは違い、広範囲に効果がある呪文だ。
これを単に兵士にぶつけるだけではない。
炎を纏った左手を刃に近づけると、刃が炎で覆われた。
ギラと剣が合体して火炎の剣ってとこかな…更に…
こいつが火炎斬り!!!
スコットに斬りかかる。俺の鋼の剣は、スコットの左腕をいとも簡単に切り落とした。
腕をもがれてその場で悶え転がるスコット。まあ薬草で腕が生えるからいいだろう。
俺が開発した火炎斬りは、燃え盛る炎で肉を焦がし、刃で骨を断つ技である。普通に斬るより遥かに威力がある。
俺は攻撃の手を休めず、スコットの右足を火炎斬りで切断した。
「がはっ…ま、まいった…!」
スコットが薬草を取り出してかじる。すると左腕と右足がブチュブチュグチョと奇妙な音をたて、徐々に生え出した。生え方にも色々パターンがある様だ。いや、そんなギャグ的要素はいらん。
ボロンゴ達もホリディを倒した様だ。流石に二対一ではかなわないだろう。
「どうやら相当の実力者の様だ…。分かった。王様の所に案内しよう。」
ついてこいと言われる。何だ、今度は王直々に処刑か?そこまでして処刑したいのか?


505 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:19 ID:WMm6XER50

王座の間には、王と王紀、大臣、兵士長がいた。王の前まで連れて行かれる。
「この者たちは試験に合格した者です。連れて参りました。」
「ごくろう、下がって良い。」
試験?何の試験だ?王直々に殺す価値があるかどうかの試験か?王は殺人鬼か?
様々な疑問が思い浮かぶ。一体何が始まるのだろうと緊張していると、王が口を開いた。
「君の様な若者が、洞窟の魔物を倒したいとは珍しい。感心な若者だな。」
洞窟の魔物?何の事だ?俺は知らんぞ。帰してくれ。
「だが、その前に兵士長ブラストと戦ってもらう。いいな?」
「今度は兵士長か…。ブラスト、貴様にも見える筈だ。死○星が…。」
ちょっと待て。状況を考えろエテポンゲ。今までの兵士達とは訳が違うんだぞ。
「甘いな…。世紀末の覇者ブラストが返り討ちにしてやろう。」
兵士長はノリが良かった様だ。助かった。

兵士の訓練場に案内される。ここでブラストと戦うらしい。
「三対一で来い。それで俺に勝てないと言う事は、洞窟の魔物にも勝てないと言う事だ。」
金髪の兵士長ブラストが大剣を構える。この隙のない構え方から、何となく風格を感じた。
「行くぞ!!」
ブラストは物凄いスピードで接近し、エテポンゲの腹を斬った。
「うぐ…あ………!」
エテポンゲがその場に倒れ込む。エテポンゲはそのまま気絶してしまった。
「おや、さっきまでの勢いはどうした?」
ブラストがニヤリと笑う。こいつ、今までの兵士達とはケタが違う。

506 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:01:50 ID:WMm6XER50
俺はギラで剣に炎を纏わせ、スカラを俺とボロンゴに使って万全を尽くした。
俺とボロンゴは二手に分かれ、ブラストの左右から一気に突っ込んだ。
「甘いわ!!」
ブラストが回し蹴りを放つ。俺とボロンゴは吹っ飛ばされ、壁にぶち当たった。
さて、ここまで実力の差を見せつけられて、後はどう対抗しよう。策がない。
俺が壁にもたれかかって苦しんでいると、ブラストがこちらに近づいてきた。
ブラストが俺の前までくると、拳を強く握り腰を深く落とした。
これは、正拳突きか!?力勝負なら負けん!
俺も素早く立ち上がり同じ様に腰を深く落とし、ブラストが拳を突き出すと同時に俺もまっすぐに相手を突いた。
ドガァン!!!
お互いの拳が衝突すると同時に、二人とも吹っ飛んだ。
俺も痛かったが、ブラストもダメージを受けている。満更失敗でもなかった様だ。
ダメージが回復したボロンゴが、悶えているブラストに噛み付く。
俺は立ち上がれないので、バギで遠距離攻撃を試みる。
ブラストのダメージが蓄積されてきた。よし、倒せるかもしれん。
いつの間にかエテポンゲが意識を取り戻したようだ。ブラストに接近していた。
「よくもやりやがったな…死ねぇ!!」
「だが断る!」
エテポンゲがブラストを殴ろうとした瞬間、ブラストが五月雨剣を放つ。
ブラストの大剣は、エテポンゲの体を次々に切り刻んでいった。
エテポンゲが再び気絶する。こいつ、今回はやられ役だな。王や兵士長の前で偉そうな事を言うからだ。
座った状態で五月雨剣を放つとは、まだまだやる気らしい。

507 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:27 ID:LZBGXTCc0
「少年よ、だらだらと戦っている暇はない。次の一撃で決めよう。一対一だ。」
俺が指名される。まあ確かに長期戦は面倒なので、俺は了承した。
俺とブラストが部屋の中央で対峙する。
「行くぞ、はああ!!」
ブラストが大剣を構えて突っ込んでくる。
バギ!!
俺は突っ込みながらバギを放ち、怯んだ所に火炎斬りを放った。
「ぐわあぁぁ!」
ブラストはその場に倒れこんだ。
「き、貴様、卑怯だぞ!呪文を使うとは!」
ブラストが切れている。が、俺は冷静に反論した。



ずるい、卑怯は敗者の戯言。勝者こそが正しいのだ。戯け者が。



言ってやった。言いたかったんだ。気分がいい。
エテポンゲがパクるなと喚いているが、ブラストが納得したので万事解決だ。


508 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/27(日) 00:02:59 ID:WMm6XER50
王に話を聞くと、どうやら南の洞窟に魔物がすみついていて危険なので、城と砂漠を繋ぐ洞窟を開放できないらしい。で、魔物を倒して死体を棺桶にいれ、城に持ち帰れとの事だ。
城に入る前にすれ違った剣士は、先に魔物に倒しに行った奴らしい。という事は一刻も早く奴に追いつかなければならないので、宿屋で休んでる暇はない。エテポンゲの鉄拳混じりの交渉で、ブラストから薬草とエルフの飲み薬を得た。ブラストは泣いていたがそこは軽くスルー。
防具屋で鉄の鎧と鉄兜を買い、薬草とエルフの飲み薬を飲んで万全の状態で城を出た。

Lv14
HP75/75
MP25/25
武器:鋼の剣 鎧:鉄の鎧 兜:鉄兜
呪文:ホイミ、バギ、ギラ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、火炎斬り、正拳突き

509 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/27(日) 00:35:36 ID:IBpf149q0
正直かなり面白い。
文才ある人はイイね。
つか、DQ全シリーズごちゃまぜなのもイイね。
次の目的地とオチが楽しみになるんで。

510 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/27(日) 12:15:09 ID:nn/C0JIVO
>>ローディ
エテポンゲがいい味出ているな。ワロスw
>>レッドマン
もょもとの今後が楽しみだ。

511 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 16:43:33 ID:SQ3eFBKC0
「なるほど、しかしサマンオサの王よそれでは我々は魔人王の手助けをしてしまうのでは?」
変化で王に変身したボストロールに、変化の杖で秘書に変化した俺が、小声でアドバイスをする
「いえ、これは魔人王に協力するのではなく協力したとみせこんで、内部から攻撃をするのです、協力すると言えば本拠地も教えてくれるでしょうし」
「しかし、奴がそこまで教えるとは思えんがね」
「いえ必ずうまくいきます!現に今までだって私がいったことに間違いがありましたか?」
「・・・・・・・・・・・・」
名演だ!完全に他の奴らは信じ切っている
「わかりました、今回もあなたに任せましょう」




「よくやったな、熱演だったぞ」
「いえいえ、魔人王様の助言のおかげですよ」
続けざまにゆってくる
「これで俺のトロール特戦隊の件は」
「ああ、許可しよう」
「いやっほぉぉぉぉう」
ボストロールは大はしゃぎで走り去っていった
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


512 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/27(日) 19:07:33 ID:SQ3eFBKC0
はぁはぁ」
勇者オルテガの周りには無数の魔物の死体が倒れている、そして最後の一匹の骸骨剣士とにらみ合う
「ちぁ!」
オルテガは一気に踏み込み切り裂く
骨を切り裂かれた骸骨剣士は苦しみながら告げる
「はぁ、確かに貴様は強いが魔人王様は遙かに強い、彼は剣技において長けている、ぐふ!」
骸骨剣士はその場に静かに倒れた
「魔人王、いったいどんな奴なんだ」

彼は再び歩き始めた、ネクロゴンドを目指し

HP:200/266
MP:50/50
Eオルテガの剣 E覆面 Eパンツ
呪文:ライデイン・ベホマ・バギクロス
特技:なし




513 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/28(月) 00:12:53 ID:M1sh3thmO
まとめサイトの人はいないのかな?
良作が沢山出てきているのに…

514 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 00:59:39 ID:Zv3ZUynx0
昏い夢から目が覚めた。
大きな天蓋からは日が差し、小鳥が囀る。
朝。
よく寝た。寝過ぎでダルい。
欠伸をし、身体を伸ばしてから朝の業務(トイレ、洗顔、一服)を済ます。
周りを見れば、木製の箪笥。まだ点いている蝋燭。木で縁取られた大きな窓。
そういえばここはフレノールの宿なんだっけ。
昨日のことなのに、何故か遠い記憶のように思う。
ベットに座り、手にした黄金の腕輪を取り出す。
それは瀟洒なデザインの小さな腕輪だった。
朝日に翳すと名に恥じない輝きを放つ。
はめてみるとぴったり腕に吸いついた。
鏡に合わせてみる。結構、似合わないかも。
外してまじまじと眺める。手で転がしてみる。
フレノールの墓守は、これは町の宝。これを巡って争いが起こり、洞窟に封印。腕輪は魔法を増幅出来る力が込められていると言っていた。
それを聞いたブライは珍しく顔に表情を出し、魔力が込められている武器防具はあるが、魔力を増幅させるものはこの世界にあるかないか。それならこれが狙われてもおかしくない。と感心したように言った。
そんなご大層なものがどうしてこんな辺鄙な場所にあるかは定かではないが。
ふう。と溜め息をついた。


515 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:02:28 ID:Zv3ZUynx0
あたしは、この腕輪が何に使われ、最終的には誰の手に堕ちるか知ってる。
それだけじゃない。
アリーナ達がこれから何処へ行き、何をし、誰が倒れて誰と出会い、何に立ち向かって行くかすら知ってる。
知っているからこそ、ここでどうにか食い止めたかった。
本当のところ、取りには行きたくなかった。これは人の目には決して触れてはならぬものだ。
出来れば。一生このまま。
このたいそうな代物が、あの偽姫の対価には割が合わないと思う。
正直、腕輪をあのまま封印出来るなら、1人の命など亡くなってもいいとさえ思った。
薄情?冷たい?何言われても構いはしない。
これすら表舞台に出なければこの世界の何千、何万の命が脅かされずに済むのだから。
いっそ、隙をみて。あのマッチョと黒装束を倒せたら。
そしたら手の中に残った腕輪はまた封印すればいい。白龍の代わりに盗掘者を迫害し、護り抜ける強靭な者も共につけて。
懸念をよそに、黄金の腕輪は一定した輝きを放ちながら、あたしの手の中で遊ばれている。


516 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:07:19 ID:Zv3ZUynx0
入浴場へ向かった。
なにしろ3日だか風呂に入っていない。汗と土埃と返り血を浴びたこの身体。周囲1メートルは近づかないほうが無難である。
温泉ではないが薬草が湯船いっぱいに入っており、薬草特有の香りで癒やされた。計2時間程は浸かってた。長いと言うなかれ。3日分の垢落としにはまだ足りないぐらいである。
さっぱりした後は牛乳を飲みつつ一服をした。
人さらいから与えられた時間は一週間。今日で3日目。まだまだ時間はある。
久々にゆっくりする時間が持てそうである。
「アミー?いる?」
バコンっとドアを開け、アリーナがノックもせず入ってきた。
「…アリーナさんよ。ここはあんたんちじゃないぞ。どーすんのよドアぶっ壊して」
「私のせいにしないでよ。きっとこれ、寿命だったのよ」
まだ真新しいのに勝手に寿命にされてたまるか。
今し方ドアだったものはただの木の一枚板として床に伏せっている。
「あんたまだ生きていたんだね」
「ちょっと殺さないでよ。いたって私はピンピンしているわよ!ほらこの通り!」
「ちょwwおまww外でヤレwww」
部屋の中で身体を動かすアリーナを止めた。


517 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:09:30 ID:Zv3ZUynx0
あんなにべろぼろだったのに今では普段通りに回復している。ザオリクが効を奏したか。
「ふぅ疲れた」
「部屋の中で暴れろとは一言も言っておらん」
「だって2日も寝込んでいると身体が鈍ってしょうがないのよ。一緒に身体を動かしに行こうって誘いにきたの。ブライはまだ寝てるしクリフトは勉強してるし」
「へぇ、ブライまだ寝てるのか。床ずれしなければいいけど…って、2日寝込んだ…?」
「そーよっ。今が2日目の朝」
指を折って数えてみる。5時くらいに寝たとして、6、7…。
「17時間位寝てたってことかぁぁ!ちょw激しく寝杉www」
そしたらこのだるさが理解出来る。それだけ睡眠をとったってことは身体は余程疲れたってことだろう。
今日は3日目ではなく4日目か。それでもあと3日ある。
ちなみに一週間は自分のいた世界と同じ7日間。
それまで時間があるとお互い同じ考えをしていたようである。
「時間はまだあるし行きましょうよ!練習相手になってね♪」
「髪を梳いてから行くから下で待ってて」
はーい、と元気よく部屋を出ていくアリーナを止めた。
「あと…ドア壊したこと宿主に伝えてね」


518 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:15:42 ID:Zv3ZUynx0
外に出て、空気を肺いっぱいに詰め込む。
青い空、白い雲。雨の日がないんじゃないかっていうくらい今日もいい天気である。
フレノールの町は偽姫がいなくなった後、通常の暮らしを送っていた。
まぁそうか。いつまでも宿の前でいない姫に声援を送っているわけにはいかない。
が、野菜を刈るそこらのおばちゃんたちの話に耳を傾ければ、
「お姫様がさらわれちゃったんだってねぇ」「やっぱお姫様ともなると悪いやつにさらわれちゃうもんなんだよ」
手を動かしながら会話もする。器用である。
「わたしはお姫様じゃなくて良かったよ。どうせさらわれるなら白馬に乗ったおうぢさまがいいねぇ」「あんたにはお姫様じゃなくてもさらわれないわよ」「いやだ、この人はこういうこと言うわね」
手をはたはた振りながらあっはっはとデカい声上げ笑う。
おばちゃんたちの井戸端会議はこの世界でも同じ様である。
「あの女の子はさらわれちゃったけど、要求されたものをとりにいったから大丈夫。これで女の子は無事だったらいいわね。今頃何されてるのかしら…」
アリーナが思いつめる。と、はっと思い出したように言う。
「アミ、そういえば黄金の腕輪は誰が持っているの?」
「あたしが持っている」
宝玉から取り出し、見せた。
「これが黄金の腕輪ね。ふぅん。まあ綺麗だけどこれくらいのものならサントハイムの宝物庫にゴロゴロあるけど。これを欲しがるなんて何でかしら…」
あんたは墓守と話した時のブライの話を聞いてなかったのか?


519 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:17:44 ID:Zv3ZUynx0
かくがくしかじかと話すと、ふーん。と素っ気ない答え。駄目だこりゃ。
フレノール郊外。
広々とした畑以外は一面草原。花が大地に彩を添える。遠くに目を凝らせば霞がかった海の向こうに集落とおぼしき色とりどりの屋根が見えた。
草原に海からの風が渡る。
正直身体を動かすのは苦手である。
今までの戦闘の中では呪文さえ使えれば魔物を倒せると思ってた。事実倒してきたし、また違った用途にも活用してきた。
回復呪文も習得したし、味方自分の怪我を治すことも出来た。
が。
魔力が尽きたらただの足手まといになるのはいやだ。という考えもあった。
まぁ実際その場面があって足手まといになったし、聖なるナイフを持っていてもただ振り回すっきりでミス連発だった。
あとでアリーナにパンチ連発されたけど。
忙しかったから無理だった、というのは言い訳にすぎない。時間など作ろうと思えば作れる。ただ、まとまった時間を得て一気に習得したかった。
「じゃあ、いい?まず腕立て500回」
「…はい?」
「私のいつもの日課のメニューだけど?」
…体術を教えてくれとは言ったがあんたのトレーニングメニューをやりたいとはいっておらん。
「あの…護身術をお願いします」
体術でも二種類ある。
一つはアリーナみたいな力で押せ押せのパワープレイ。
もう一つは相手の力を利用し、ことを上手く運ぶ。つまり護身術みたいなもん。
あたしは力がないか弱い乙女なので後者を選んだ。


520 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:21:54 ID:Zv3ZUynx0
「あの…護身術をお願いします」
体術でも二種類ある。
一つはアリーナみたいな力で押せ押せのパワープレイ。
もう一つは相手の力を利用し、ことを上手く運ぶ。つまり護身術みたいなもん。
あたしは力がないか弱い乙女なので後者を選んだ。
「護身術ぅ?!つまらないものやるわねぇ。やっぱり拳炸裂!蹴りが飛ぶ!肉が潰れるぐしゃりとした音と!ベキボキ折れる骨!肉弾戦はそうじゃなくっちゃ!」
力説する彼女。
いや…あの…。
お姫様がいうセリフじゃないんですけど…。
☆アリーナ先生による護身術講座☆
〜〜〜開始〜〜〜
基本動作から。
「そうそう…うんうん…こうして…そう」
アリーナの動作を見よう見まねで行い、おかしい場合はあたしの身体の形を訂正する。
教え方がうまい。間違っていても怒らないし、口での伝え方も適切。
そこそこ形が完成すると、今度は応用動作。
相手の力を使って倒す方法。
一通りの形が出来たらアリーナが相手役になる。失敗すると彼女の本気入った拳と蹴りが身体に入る。
身体で覚えるってゆーか痛みを身体で覚えるってゆーか…。

521 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:24:34 ID:Zv3ZUynx0
まぁ二度と間違えないようにするにはいいかも…。
〜〜〜終了〜〜〜
夕方。
「はぁ〜楽しかったわ〜!人に教えるっていうのも新鮮でいいわね!」
額から流れる汗を腕で拭いながら彼女。
「勉強になったよ。ありがとう」
額から流れる血を腕で拭いながらあたし。
「さぁ帰るわよ。明日も特訓!またお願いね」
自分から言い出しといてやだとは言えないから多分明日も付き合うんだろうな。
町へ向かってゆっくり帰りだす。
明日はきっと全身筋肉痛だなと思いながら。


522 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 01:33:06 ID:Zv3ZUynx0
あ!すいません!519と520、二重カキコになってる!今度は気を付けるorz

523 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/29(火) 09:07:19 ID:et8+J8QN0
>>519
× かくがくしかじか
○ かくかくしかじか

524 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:22:05 ID:DGAXp37L0
かくがくしかじかじゃなかったんだ…。今まで素で使ってた。教えてくれてありがとう。
投下します

525 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:24:20 ID:DGAXp37L0
5日目。
おはよう!
すんげぇ筋肉痛!身体動きません!
それでも今日もアリーナによる護身術講座を行う。
今日は弁当と飲み物を携えて。
ということは1日中やるんだよな…。鬼だ…。
服装は鎖帷子はなく動きやすい布の服。半袖、ズボン。いたってシンプル。
アリーナは半袖とミニスカート。パンツ見えそうだが「パンツじゃないわよ。局部強化下着よ」とのこと。パンツだと駄目でその局(ryは見せてもいいのかという素朴な疑問は無視だ。
因みにクリフトは教会へ行っているし、ブライは宿で風呂に入っている。
護身用に聖なるナイフを腰に差して出かける。
今日もいい天気。
早速昨日の復習をする。
「そう、そう…うん。なかなかできてるじゃない」
アリーナが感心する。
そりゃ昨日あんなに散々身体で覚えさせられればな。いくら覚えが悪いあたしでもちったあ覚えるさ。
「じゃあもうちょっと頑張ってみよう」アリーナはにかっと笑った。あたしは既に額に脂汗を滲ませていた。
「まぁ、いんじゃない?」
お互い息荒くしていた。
あたしは動体視力はない。が、ずっと速いものを意識しながら見続けると段々だが見えるようになってきた。


526 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:27:05 ID:DGAXp37L0
アリーナの動きを見て、交わせるようにはなってきてる。
「そろそろ魔物と戦ってみましょうか。魔法はなしよ。そのナイフは使っていいわ」
アリーナの提案に頷く。今なら出来そう。
アリーナが口笛を吹くとすぐ魔物が集まった。
人喰い草。
草原と同化していたか。草木みたいな風貌だが唯一頭と思われる花の場所に牙が付いている。
それが4匹。
「はぁっ!」
気を吐きながら人喰い草に飛び付くアリーナ。早速拳を花に食らわせてる。
ごっ!
鈍い音を立て、一匹崩れる。
アリーナの勇姿を見とれている場合ではない。人喰い草の蔓が伸びてくる。
蔓を掴んで引っ張り、人喰い草の身体を自分に寄せるとナイフを頭に真っ向から突き刺す。
きゅおおおうっ
妙な声をたて、人喰い草は弛緩した。
もう一匹、パックリ口を開け、こちらへ向かってくる!
ギリギリまで人喰い草を自分に近づけてから左足を軸にし半周身体を右に回して人喰い草を避ける。
と同時に胴と思われる茎を素早く利き足で右へ蹴り流し、今までの勢いも相まって人喰い草は草原に倒れ込み、その際頭の部分をナイフで突き刺す。


527 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:33:22 ID:DGAXp37L0
片足を軸にし身体を回すという動作、バスケット中ボールを持って止まったときの行動を想像してもらえばわかると思う。
草たちが動くなったことを確認し、散らばるゴールドを拾い集めた。
アリーナ先生にはうまくいったと自分で実感出来たでしょ、と。
その通りである。誉められればそれが自信に繋がる。
それから夕方まで経験を兼ねて魔物相手の実戦が続いた。
今日は朝から筋肉痛だったけど、自分では、よく出来たと思う。頑張った自分を誉めてあげたい。
今日も宿のうまい食事と戴き風呂に浸かる。
もしかしたら自分の日にちの計算が間違ってるかなと思って夜は毎日宿の裏手を窓ごしで覗いているが、来ていたら皆を呼び飛び出そうと思っている。
今日は来ていなかった。
また明日も講座だ。今日はうまくいった。明日もきっとうまくゆく。
ベッドに入り込むと眠りに落ちた。


528 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:35:56 ID:DGAXp37L0
6日目。
今日もいい(ry
お弁当を持っ(ry
あたしは体術と呪文を使って魔物を倒す、通常戦闘に近づけた特訓をしようと思う。
アリーナも昨日は素手だったが今日は鎖鎌が握られている。
彼女は、訓練じみたものは嫌いでやはり魔物相手にしているほうが生き生きとしている。
戦いが好き。身体を動かすことが好き。自分が強くなっていく実感が持てるのが好き。という彼女。武闘家として向いているなと思う。
あたしはあまり魔物を刃物で刺し殺すのも身体を動かすのも好きじゃないから遠くからでもダメージを与えられる呪文を選んでいるけど。
もっとも理論じみたことが好きだから呪文を勉強するのは別に構わない。
それにしても不発に終わったイオ。出来るならば完成させたいなぁ。
呪文の中ではイオ系が好きなんだよね。爆発させ一撃で魔物を木っ端微塵にぶっ飛ばす!その威力、その効果!
あ、アリーナみたいなこと言っちゃった!
しばらくたつと腹時計はごはん時と教えたので休憩し、弁当を広げた。中身はパン、骨付き肉、果物など。うまそう。
飲み物にはフレノール特産バジージュースとミネラルウォーター。バジーというのは林檎みたいな実で味は林檎と蜜柑がミックスされたような味。これも美味。
以前野宿した時のように聖水を周囲に振りかけ、魔物除けにする。
他愛のない話をしながら弁当を食べる。
弁当を食べ終えるとしばらくゆっくりしていた。アリーナは寝そべって。あたしは足を伸ばして。


529 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/29(火) 23:51:36 ID:DGAXp37L0
日も真上に上がり、燦々と輝き肌を焦がす。
草原を駈ける風。風と共に波打つ海。鳥たちが、渡っていた。綿飴のような入道雲が青空を埋める。今しかないと精一杯日差しを浴びて命育む緑の大地。
夏。
そしてもうすぐ秋がくる。ひっそり、そしてゆっくりと。
お互いしばらく黙っていた。
そして、あたしから切り出す。
「ねぇ」
「ん?」
「入道雲をみるとさ、あの上にお城があるとか思わない?お城があって、雲の上にあって絶えず動いてるの」
「…それは、考えたことなかった。街とかじゃなくて?」
「天空城」
「天空城?」
「そう。街じゃなくてお城。神様が住んでいたりするの」
「いたらいいわね」
「あ…あれ?」
「え?」
「ねぇ、あれ…あの入道雲の上、お城みたいじゃない?ほらあそこ」
「どれ?…ん〜なんか、雲にしか見えないわよ」
「そう?見えなかった?気のせいかな。ねぇ、もし、もしもよ、天空城があったら行ってみたいと思う?」
「あるわけないけどね…もしあったら…行ってみたいな。空から眺める世界は、どういうふうに見えるかな」
ふふっとあたしは笑った。
「なによぉ。夢物語に付き合ってあげたのに笑うなんて」
夢物語か。
そう思っていてもらってもいいや。
入道雲のてっぺんあたりに太陽の光を受けた天空城は白く輝いていた。


530 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:23:19 ID:BxcEwXFK0
洞窟についた頃、日は沈みかけており、辺りは大分暗かった。
洞窟に入ると、地面に布団を敷いただけの簡易な宿屋があった。
他にもテーブルや椅子が設置されている。ここにいる旅人達は恐らく、洞窟が開通されるのを待っているのであろう。
更に進んでいくと、兵士二人が道をふさいでいた。
「おや、その棺桶は…まさか洞窟の魔物を倒してくれる方ですか?」
「ああ、魔物など3秒で骨にしてやる。」
「これは頼もしい!ではお通りください!」
兵士が道を明ける。エテポンゲは普通に通っているが、これで俺達が3秒で骨にされてしまえば、全世界に恥を晒す事になる。

兵士二人がいた所から、20m程進んだ所に魔物が待ち構えていた。
ホラーウォーカーと格闘パンサーだ。王の話では、魔物はバトルレックスと言う恐竜らしいのでこいつらではないだろうが、目が血走っているので注意が必要だ。
「ギギ…コロス…。」
その上キ○ガイときたか。キ○ガイは何をしでかすか全く分からないから怖い。
「てめえらなんざ2秒であの世行きだ!!」
エテポンゲが飛びかかる。
その時格闘パンサーの目が光り、次の瞬間にはエテポンゲの腹に格闘パンサーの爪が貫通していた。
「解剖してやるぜぁー!!」
格闘パンサーの爪が、次々にエテポンゲの肉を貫く。
流石にこれだけ攻撃をくらえば死んでしまうので、俺はギラで遠距離攻撃を試みた。
俺の手先から放たれた炎は、格闘パンサーとエテポンゲを燃やした。
エテポンゲは燃えながら喚いているが、エテポンゲも巻き込むつもりだったと言うのは極秘事項だ。
格闘パンサーが怯んだところに、ボロンゴが襲い掛かる。俺ははやぶさ斬りでホラーウォーカーに対抗した。
途中、真空派など強力な技をくらった時は危なかったが、何とか倒した。
ボロンゴも結構なダメージを受けているが、どうにか倒した様だ。

531 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:23:50 ID:BxcEwXFK0
エテポンゲのダメージが凄いので、ホイミを唱えた。
が、まだ傷が癒えていない部分があった。どうやら回復量にも限度があるらしい。
エテポンゲはすっと立ち上がり、魔物達を睨みつけたかと思うと、今度はこの戦闘を遠くから見ていた兵士達にこう言った。
「おい、片付けておけよ。このボロクズを。」
そう言って、エテポンゲは先に進んでいく。
ボロクズに瞬殺されたボロクズが、ボロクズに対してボロクズとは、ボロクズ以下だな。
兵士二人は笑いを堪えていたが、敢えて言わないことにした。

丸太で川を渡ったり、バトルレックスの卵が孵化して襲い掛かってきたりと色々あったが、何とかバトルレックスの元に辿り着いた。
剣士は既に先に辿り着いており、今まさにバトルレックスと戦闘に突入しようとしていた。
それにしてもこの剣士凄いな。この魔物、体長4m以上で巨大なオノも持っているのに、冷静な顔をしている。
「行くぞ!」
剣士が激しく斬りかかる。しかし、バトルレックスの鋼の肉体は、剣を全く通さなかった。
バトルレックスが奇声をあげると、どこからともなく稲妻が現れた。
間一髪で避ける剣士。剣士の顔からは明らかに焦りの色が見え始めていた。
巨大なオノを振り続ける。剣士の方は防戦一方である。
「くっ…こんなところで時間をかけている暇はない!…イオラ!!!」
バトルレックスを中心に周囲が激しく爆発する。イオより爆発が大きく、爆発時間も長かった。
「とどめだ!はああ!!」
剣士は魔人の如く斬りかかった。その剣は、バトルレックスの鋼の肉体をいとも簡単に切り刻んだ。
バトルレックスは、悲鳴をあげてその場に倒れこんだ。

532 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:24:30 ID:BxcEwXFK0
「さて、この死体を棺桶に入れればいいんだな。」
剣士はずるずると死体を引きずり、棺桶に入れた。
「はっはっは!じゃあな!」
剣士はその場から去っていく。畜生、なんか腹立つ。
その時、棺桶がガタガタと動き出したかと思うと、突然バトルレックスがカンオケの中から飛び起きた。
「なっ…何!?」
バトルレックスは巨大な斧を振り下ろし、剣士を叩き潰した。
剣士はその場に倒れこみ、気絶してしまった。
「ググ…ツギハ…オマエラダ…。」
バトルレックスがこちらに目標を定めた。
冗談じゃない。こんな化け物と戦えるか。さっさと逃げてやる。
が、俺が逃げようとした瞬間、バトルレックスは斧を振り下ろしてきた。
エテポンゲが狙われたが、軽く避ける。
「甘いぜ!くらえ!」
エテポンゲは、口から毒の霧を吐いた。バトルレックスは霧に包まれ、毒におかされて苦しんでいる。
俺はそのスキを突き、火炎斬りを放った。
しかし、バトルレックスの鋼の肉体に俺の剣は全く効かなかった。
バトルレックスの尻尾で叩かれ、俺は壁に弾き飛ばされた。
更に突撃したボロンゴ、エテポンゲにも同じく、尻尾で弾き飛ばす。
なんてこったい。こうも好きにやられるとは。
そういえばあの剣士、イオラを使って斬りかかる時、剣からオーラのようなものが発していたが、俺もあれをすれば倒せるのではないだろうか。
やり方はわからないが、とりあえずやってみればいいんだ。適当にな。

533 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:25:04 ID:BxcEwXFK0
俺はバトルレックスに勢いよく飛びかかった。
いっけえ!ハイパーオーラ斬りだぁ!!
ガキィン!!
結果、先程と全く同じで、剣を通さなかった。オーラのようなものも出ていない。
再び尻尾で弾き飛ばされる。
立った二撃で体が動かなくなった。体中痛すぎる。
ホイミでは回復しきらないか。と言うことは呪文書に載っていた中級回復呪文「ベホイミ」の出番と言う訳だ。
俺は精神を集中させ、ベホイミを試みた。
ベホイミ!!
数秒の沈黙。ゲラゲラと笑うエテポンゲ。ニヤニヤするバトルレックス。
だめか。やはり中級呪文ともなると、初級呪文のようにはいかない。
仕方ないので、ホイミで我慢することにした。まだ体の痛みが残っている。
さて、一見どうしようもない状況に見えるが、策はある。
俺はすばやく立ち上がり、バトルレックスに向かってバギを放った。
バトルレックスは悶えている。成功だ。やはり物理攻撃に弱くても、呪文には弱いらしい。
ボロンゴはスピードでかく乱し、エテポンゲは毒を吐き、俺はバギで攻撃する。
段々弱ってきた。順調だ。そろそろとどめといくかい。
バギ!バギ!…バギマ!!
その瞬間、バギよりも一回りも二回りも大きい竜巻が現れ、バトルレックスの身を、風の刃が切り刻んだ。
どうやら成功したらしい。バギ連発の後に勢いでいけば何とかなると思っていたが、本当にできてしまった。
バギマの一撃で、バトルレックスはその場に倒れこんだ。
よし、どうやら倒した様だ。一応確認するが、ピクリとも動かない。
が、バトルレックスを棺桶に入れようとすると、突然起き上がった。
しまった、フェイントか!?殺される!

534 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/11/30(水) 00:25:38 ID:BxcEwXFK0
「ググ…オマエツヨイ…オレ…オマエニツイテイク…。」
バトルレックスが仲間になりたそうにこちらをみている。仲間にしてあげますか?
はい いいえ →だが断る!
バトルレックスが土下座をしている。仲間にしてあげますか?
はい いいえ →狼牙風風拳を再びくらいたいらしいな…。
バトルレックスが泣きそうな顔でこちらをみている。仲間にしてあげますか?
…仲間にしないと先に進めないらしい。避けられないイベントと言うことか。
俺は少しビビりながらも、バトルレックスを仲間に加える事にした。
その後、帰る時に瀕死の剣士にエテポンゲが「はっはっは!じゃあな!」と言っていた。剣士の悔しそうな顔が面白かった。

Lv16
HP25/84
MP0/32
武器:鋼の剣 鎧:鉄の鎧 兜:鉄兜
呪文;ホイミ、バギ、バギマ、ギラ、スカラ
特技:はやぶさ斬り、火炎斬り、正拳突き

535 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/30(水) 08:44:41 ID:9h2z4s25O
テリー・ヘタレ君ワロスw

536 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/30(水) 09:32:33 ID:9loMHBoBO
エテポンゲのファンになってしまいそうだ!

537 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/30(水) 20:36:21 ID:55a8UySF0
アミタソも乙
すっかりファンになってしまいますた
武道会終了後も続けてくれるのかな?

538 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/01(木) 14:35:02 ID:SuhbPgHR0
537
うはwウレシスwww
武道大会後はね…4の人とかぶるから今のところ考えてはいないです。


539 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/01(木) 23:03:49 ID:ugxymfum0
やれやれ

540 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/02(金) 00:54:05 ID:30BYf5G+O
4の人最近こないなぁ。
結構好きなのに。

541 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:03:02 ID:yWQFBLd40
ベットの上でオレは意識を取り戻した。
今日は日曜日のハズだから今日は寝まくるべな!と細く目を開けて
再び眠りについた。包丁がまな板と叩く音が聞こえるし、いつもの朝だ。

そう思って眠りについて何時間経ったんだろうか。
「お兄ちゃん、朝ごはんできたよ。」
と聞いた事もない優しい声に起こされた。
内心、キタコレ、妙リアルの夢だwwwwwwww
と覚醒したら2chの妹スレにでも報告しようと思いながら体を起こした。
傍には青い髪の女の子がたってる、超鳥山顔だ。正直萎えた。
萎えすぎて朝勃ちもしないくらい萎えた。んで、早く目覚まさないかなって思ってた。

「今日の夜は精霊祭なんだから早く起きて支度してよね!」
とか言ってるナニコレ、ファンタジー夢?全然把握できないwwwwww
ケツをボリボリと掻きながら、ベットから下りた。
本当、スンゲーリアルな夢だな、とかオレ思ってる。
ちゃんと眠いし、ちゃんと歩いてる、ここがどこだかまったくわからないけど。
おもむろにその女の子に「洗面所の場所キボンヌ。」とか言ってみた。
どうせ夢だし、日頃抑えてる2ch語でも使いまくるか、とか思ったんだ。
「キボンヌ?それいいね!私もつかってみよーっと!で、まだ寝ぼけてンの?」
うはwwwwwwww把握してくれたwwwwwww
というか、本当に洗面所がわからないのでウロウロしてみた。
テーブルには結構豪華なメシが並んでて、カラアゲを一つ撮み食い。

滅茶苦茶美味かったので二個も三個も食べておいた。
そして女の子に、うはwwwwテラウマスwwwwwww
と述べて、洗面所にたどりついた。蛇口がなかったので桶の中の水で洗ったら
無茶苦茶怒られた。それは飲み水だとかどうとか。
顔も洗ってサッパリして鏡を見たらオレ青い髪で超イケメンなのwwwwwwww
メシは美味いし、超イケメンだし、何よりリアルな夢だから絶対報告しようと思った。

後は、鳥山顔じゃなかったら文句はなかったのに………

542 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:23:37 ID:yWQFBLd40
「村長さんに昼前に家にきてほしい。って言われてたでしょ?
 早くゴハン食べて支度して行ってきなよー?」

と鳥山顔の女の子に言われたので
渋々身近なタンスを開けて支度をしようと思ったんだ。
(この夢はファンタジー世界で、オレはナニモノかになりきってるんだな。)
と現状をまとめてタンスをあけたら、【65Gをみつけた!】とか
視界に埋まるようにウィンドウがでてきた。凄い邪魔。
ともすれば「あー!私のお小遣い!」と横で吼えられた。

オレは超イケメンの青髪の青年で、妙に自信があったので
鳥山顔のその女の子の額にキスしてやった。現実じゃありえん。
そしたら頬を赤らめて、もー、とか言ってるの。

萌えねえって。



543 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:24:06 ID:yWQFBLd40
さておき、身支度を整えたオレは家の外に出てみた。
一瞬クソまぶしいフラッシュが起きて、なんかBGMまで流れ出した。
(見た感じド田舎なのに、BGMなんか流される村なんだなあ。)って思ったよ。
というか、なんか2Dのゲームでこんな地理を見たことあるなあ。って暫くブラブラ歩いてて思ったよ。
なんだかそんな記憶があるんだけど、全然思い出せない。
とりあえずイケメンになったオレはその辺を歩いてた鳥山顔の村娘に声をかけてみたよ。
「うはwwwwwwおはようwwwwwいい朝だねwwwっうぇwww」
2ch語炸裂、村娘は小首を傾げて「おはようございますホニャララララさん」と返答してきた。
ハ?何そのトリビアの種のアレみたいなごまかし方!って思った直後
【名前を入力してください】また視界一杯にウィンドウが広がった。邪魔だって。
入力もクソもキーボードねーし、どうすりゃいいんだ?とか思って
「わかんねー」って声にだしたら
【ワカンネでいいですか?】とか表示がでた。
「ハ?」って声を出したら、それに決定された。
決定された直後、オレはどうしても自分の名前が思い出せなくなった。激しく後悔した。
もう自分の名前は【ワカンネ】って思い込んでるんだけど。自分でもワカンネって名前なんだけど凄い不愉快。

(テラウゼエ夢だなあ、とか思ってる矢先に)
「ワカンネさん、村長がワカンネはまだこない!って息巻いてましたよ!」
とか言ってくるの、もうね、アホかとバカかと。マジでラチがあかないので
「村長んちどこだっけ?」って聞いてみた。マジわかんねーんだもん。参った。
そして早く夢が冷めればいいのに、って凄い思った。
「ワカンネさん、寝ぼけてるんですか?w」

ワカンネって言うんじゃねえッ!


544 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:43:37 ID:yWQFBLd40
「ワカンネ、お前にしては珍しく遅刻したのう。お前を拾って早数年…」
無事村長の家にたどり着いたオレはすでにとても疲れていた。
村長の家にたどり着くまでに
ツノマスクのマッチョ兄貴に精霊の鎧テラカッコヨスwwwwwwwとか言われて
イライラしてツボ蹴っ飛ばしたら、変な棒がでてきたし。
それをみた鳥山バアちゃんが、ちゃんと装備するんだよ。とか言ってくるし。
「装備ってどうすんの?wwwwwww」って聞いたら
ステータスの事をレクチャーされた。とりあえず、ステータスって呟くと
ステータス画面が出る事がわかった。
【HP24 MP0 65G 0EXP 特技・呪文ナシ。】
【ひのきの棒 布の服 ナシ ナシ ナシ】
そのほかにもなんか色々あったが何もかも記憶がぼんやりしてきた。
最早夢だろうと現実でもどうでもイイ気さえしてきた。
考えるのも億劫だ。その上村長の長い話。誰かオレを殺せ。
「という事で村の民芸品をシエーナまで売りに行ってほしいんじゃがな。」
どういう事だよ。ゴメン、オレが聞いてなかった。んで村長はテーブルの上にある
本当、なんかサンタがもってるようなデカイ袋をオレに渡してくるの。
なんでも道具袋だとか。見りゃワカるっつーの。ハゲ。
というかコレもってオレはでかけるの?明らかにこんな大きいのいらないよねエ!
とか反論する余地もなく、ウップンを溜めて村の玄関を潜った。
ダカダカダッ!て脳味噌に直接響き渡った効果音。
そして一瞬のフェードアウトの後、目を開けたら広大な世界が広がっていた―――――
クソデケエ袋をあさって地図を取り出して確かめた。

 ○ライフコッド
 △山はだの道上
 △山はだの道下
 □シエーナ

あまりのアバウトっぷりにオレははにかんだ………


545 : ◆B3LZLiGmaE :2005/12/02(金) 01:54:57 ID:yWQFBLd40
2chのみんな、聞いてくれ。
先日、ものすごい勢いで魔物に囲まれた。
ものすごいってのは別にギャグでもなんでもない。マジで瞬きの間に囲まれた。

思わず痴漢男の出だしにもなるよ。いきなり茂みからスライム5匹出てくるんだもん。
というか、この状況になったやっとわかったよ、オレ。DQの世界に明らかに紛れこんじゃってるんだよ。
しかも現実チックに。スライム達が牙を向いてるもん。超おっかないんだけど。
もうすでに引き返せない、ええい、ままよ!とひのきの棒を振り上げた。
まずは体当たりをしかけたスライムにナイスバッティング。青い液体がはじけ飛んでお金がでてきた。
足元にコロコロと転がるスライム眼球に吐き気を催した。今腹をやられたらイっちまうぜ!

果たして、スライム達との戦闘は死闘を極めた。
やっぱりドテっぱらに体当たりを貰って、嘔吐。吐いてる間にスライム三匹に手足を噛み疲れて
物凄い痛い。きっとDQNを怒らせたらこの位ボロボロになるんだろうな。と思った。
体当たりをしてきたスライムを心を鬼にして踏み潰した。眼球の感触が背筋を振るわせる。
腕を噛み付いてるスライムには鉄拳の制裁。脆いんだろうか、大抵一発ではじけ飛ぶ。
足に噛み付いてきたスライムは蹴り払い、現在はスライム三匹とガンのつけあいだ。
HPを見てみたらまだHPは22も余ってる。1とか2とかになったら絶対死んじゃう。
それだけは阻止しなければ、とか思ってると
今度はぶちスライムまできやがった。しかも3体だよ、畜生。もう嫌だ。
しかしHP1とか2とかになりたくないので、オレは深呼吸を整えて


その場から一気に逃げ出した―――――

546 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/03(土) 09:30:58 ID:0Yl/qYjP0
点呼10番目

何か書こうかとは思うけどDQが思いだせん。
どこに何の町があったかとか、主人公の目的が何か、とか。
攻略本でも買ってこようか・・

547 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 12:59:20 ID:CgJ4OEmp0
6日は、昼の後はマターリして終わってしまった。
まぁいいか。たまには。強制じゃないし。
今日も宿の裏にはマッチョたちは来ていなかった。やはり明日くるんだろう。んじゃ、おやすみ。
因みにドアは直してもらった。
7日目。
昼。(二度寝した)
今日はアリーナと付き合わない。
彼女は朝早くから誘いに来たが気乗りしないと伝えると、それならまた今度ね、と早々と踵を返した。
えーっ?!やだやだー!とか言われるかと思いきや結構サッパリしているもんである。
今日は、クリフトのところへ行こうかと思ってる。別に用事はないんだけどね。
格好は昨日と同じ。動きやすく半袖ズボン、腰に聖なるナイフを差して。煙草を持って。
彼のいる部屋へノックすると、「はい」と。ドアノブをひねる。
「あたしだよ〜ん」
「おや…こんにちは」
彼は振り向き、会釈する。入り口から飛び込んでくるのは南向きの大きな窓。日が差し込み部屋は明るい。その窓の右側の机に向かって本を読んでいた。彼に近づき、本を覗き込む。
「何読んでるの?エロ本?」
「なっ何をおっしゃいます?!いきなり!違いますよ!」
顔が一気に赤くなり慌てて否定する。
「これは魔法理論本ですよ」
見せてくれたものの、文字解らず。わかりませんか、と再び机に本を置き、
「これで最近勉強中なんです。ところでどうしたんですか?」
「別に用事はないんだけど」
「そうですか」
〜〜〜終了〜〜〜


548 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:01:28 ID:CgJ4OEmp0
会話…続かないな…。ブライやアリーナとはよく喋るんだけど…。今まで会話する機会なんてなかったからかな。これならブライと呪文講座、していたほうが良かったかも。
「あ、お茶淹れましょう。昨日色々な茶葉を混ぜて飲んだんですがおいしかったので是非。ベッドに腰掛けてて下さい」
椅子をたち、いそいそと淹れ始める。彼が淹れたお茶は美味しかった。
可哀想に。あたしは大のお茶好きで茶飲みババアというあだ名があるんだぞ。飲ませたら最後だ。
またそんなあたしにお茶をくれるのでクリフトは喫茶というあだ名を命名しよう。きっと嬉しくない。
眼鏡はお茶の湯気がたつと曇るので外した。読書をするときは眼鏡をかけるらしい。
イイヨー(*´Д`*)ハァハァ眼鏡萌え〜☆
「旅は…どうですか」
既に3杯目のお茶を戴いているあたしに問う。
「まぁまぁ。クリフトは?」
「私ですか…?ええ、まぁまぁです」
………。
続かないな…。
と思いきや。
「私、小さい頃から城の教会にずっといたのであまり城の外には出なかったんですよ。たまにサランには行きましたが」
アリーナといいクリフトといい城の中にいたから肌が白いんだな。今は両方日に焼けて少しは逞しいが。
「城にいる13年間、学びうるものは全て学びました。そろそろ巡礼の旅に出たいと思っていたのです。そんな折り、我が主君アリーナ姫が旅に出たいと申し、私もご一緒したのです」
一気に巻くしあげたので喉が乾いたのかお茶を一口。


549 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:05:34 ID:CgJ4OEmp0
ん…?13年間?
「あんた今何歳?」
「私は18。5歳までサランにいました。神の道はサランにいたときに得たのです」
そうなのか…。
「ブライ様やアリーナ姫と旅。あの方達は個性が強いですからね。一緒にいて大変ですよね」
苦笑する彼。
まぁ確かにあの2人の間にごく全うなこの青年だと陰は薄くなるな…。
あたしはもう慣れたが。
「旅をしながら今は呪いを解く呪文と魔法を封じ込める呪文を勉強しているんです」
「クリフトは攻撃呪文は覚えないの?」
「覚えようと思えば覚えるんですけど今はそちらの呪文を優先したいですね」
なるほど。
今の彼の役職は神官という肩書き。ちなみに神官、神父と聖職者があるが神父は教会にいて教会で行う仕事と(解毒など)冠婚葬祭を執り行うが、神官は上記に加え政治に対して発言力を持ち、王族の戴冠式を行う。
つまり神官のほうが位は高いが如何せん本人は勉強不足です、と。
二十歳未満で神官という肩書きを貰うのはまだ早いですと謙遜している。
サランの学校を主席で卒業したという理由が判った気がする。

550 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:07:47 ID:CgJ4OEmp0
それくらいいいものを持っているならば王族と結婚権もあるのでは?と尋ねると、私は民間人であって貴族や豪族の出身ではありませんからと。
日本の天皇制ではでは血が濃くなるのを防ぐのに一般人が選ばれるのに。
また王族とは違うかな…。
目をやれば、カップに口付ける彼。珍しい、深海のような青髪に、整った顔立ち。アクアブルーの瞳を縁取るは長い睫。
がっちりとした身体付きではないが、そこそこに筋肉がついた中肉中背。背もすらっとして見た目だいたい175cm。そして、眼鏡。
ヤバい。ヤバいぞこれわ。
あたしの心の中に面妖な気持ちが湧いてきた。

551 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:11:07 ID:CgJ4OEmp0
その日の夜、あたしたちは宿の裏側で待っていた。
あたしの手には黄金の腕輪。
時刻は推定8時頃。空には青白い満月が皓々と照らし、人影を作る。
風が鳴り、森がざわめく。
「どうやら約束のブツを持ってきたらしいな」
マッチョと猿轡と縄で縛られた姫が不安そうにこちらを見ている。マッチョの後ろには数名の黒装束。
「早くよこしな!」
「これは禍いを齎すものだぞ。どうしてこんなものを欲しがる」
ブライが交渉する。
「お前らには関係ない」
低い声で威圧するマッチョ。
「…お前ら魔法の匂いがする…下手なことしたら姫の命はない」
「いいよ」
と言おうとしたが止めた。
「渡すものさえ渡せばこちらだってお前らに危害は加えない。わかるだろう?俺達がちょっと力を出せばお前らなんて軽く一捻りだ。さぁ、どうする?」
そう。
マッチョと黒装束たち。
全く隙がない。
それどころか、殺気を振り撒き、こちらに威圧感さえ与える。
ここにいるだけでも息苦しい。だが。
「これが、一体、何に使われるのか、知っているのか!」
あたしはヤケクソのように言い放つ。


552 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:13:30 ID:CgJ4OEmp0
「知らん。ただ、俺達は姫を浚い、黄金の腕輪を手にしろ。言われたのはそれだけだ」
「アミさん、渡しましょう。分かっているようですが、私たちにはかなう相手じゃないようです…。ここで私たちが戦いをふっかけても返り討ちになります」
クリフトが小声で囁く。
わかってる、わかってるよ!でも!
これは!
「アミ…渡そう。あの子を助けようよ」
アリーナが優しく諭す。
悔しいぃぃぃ!
あたしは腕輪を森へと投げた。
素早く黒装束たちは動き、森へ入ってあっと言う間に腕輪を探し当てた。
黒装束の手に月光を受けて輝く腕輪。
「確かに貰った。じゃあ姫を返してやる。じゃあな」
姫を突き放し、マッチョたちは風に消えた。
「…いくらあれが禍いを呼ぶものだとしても、必ずしもそうであるとは限らないぞ」
ブライがあたしに話しかける。
違う、そうじゃないんだよ!
それに、付け焼き刃とはいえ、体術も習ってバッチリだった。魔力もあるし、イオも習得出来たんだよ!
なのに、なのに、どうして止められなかったんだ!
あたしは悔しくて悔しくて…。涙がボロボロ溢れて、拭いさっても溢れて、鼻水すら拭かなくてグシャグシャな顔で慟哭した。
「大丈夫でしたか」
クリフトがナイフで縄と猿轡を外した。
「あ…ああ…!」
安心したのか、姫はアリーナの胸に飛び込み、泣き出した。
「怖かったでしょう」
アリーナは姫の頭を撫で、背中を抱きしめた。


553 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/03(土) 13:17:29 ID:CgJ4OEmp0
「あ、あたしの名前は、メイ。だだの、旅芸人なの。お姫様の格好をしたら皆ちやほやしてくれるから、つい気をよくしちゃって…。悪気は、無かったの。本当に、こんなことに巻き込んじゃってごめんなさい」
しゃっくりを上げながらメイは言う。
いいのよ、と頭を撫でながらアリーナ。
「これ、お礼にもならないんだけど、あたしの宝物。受け取って」
メイは鍵を渡した。
「お迎えも来たようだし、あたし、行きます」
振り向けば、メイの同行している宿で負傷していた神官と老人が立っていた。今はもう身体は大丈夫なようだ。
「ありがとう、命を救ってくれて。ありがとう、本当のお姫様…」
アリーナから離れるとメイは涙を拭き、同行者と町を出るまでアリーナの姿を見送り、手を振っていた。


554 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/03(土) 21:12:11 ID:d7Jnrb4Z0
「ところで二代目よ、このことは知っているか?」
俺は剣を磨いているところにどこからか現れたバラモスに驚きながらも聞き返す。
「知っているって何が?」
「まだいっていなかったが、お前やわしのように魔の血が体内に流れている物が、
死後どうなると思う?」
俺は何も言わずにただ聞いているだけだった
「魔の血がその体内に流れるものは、死後天国や地獄にもいけずに、死んだときの苦しみを受けたまま魂だけが永遠に漂うことになる」
「そのまま続けてくれ」
「そしてそのうち精神もなくなり、魂だけが永遠に漂うことになる、永遠にな」
・・・・・
「そう言うのはもっと早くいってくれないか、今さら遅いだろ」
「いったところでお前は魔人王になっていただろうからな、お前の場合」
・・・・・・・・・・・
「それじゃあ、死後そうなるのは、俺、バラモス、ゾーマ、一代目、魔人達、か」
「いや、あの魔人達には魔の血は流れておらん、あいつらは生まれたばかりの子供達をできるだけきずかれなすように
モンスター達にさらわした子供達を魔人として教育しただけだから、魔の血は流れていない」
「それも初めて聞くな、なぜ教えなかった」
「説明したがお前が聞かなかったんじゃろうが・・・」


555 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/03(土) 21:45:10 ID:d7Jnrb4Z0
そういえば修行を始めたばかりの頃、そんな感じのことをいってたような
「そんなことより二代目よこの間のサマンオサの件だが、なぜ正面からたたかなかった」
「そんなことをすれば、サマンオサとつながっている国全てを敵に回すことになるし、
現に今の状況はそんな感じなんだが、今あそこをつぶせば別国に本拠地の場所がばれてしまう
かもしれないしな、それならいっそのこと内部から操ってしまったほうが楽だし、
犠牲も少ないしな」
とりあえず呼吸を整える
「それにゾーマ様から送られてくるモンスターもレベルの低い連中ばっかりだからな、
少しでも戦力は多い方が良い」
HP:399/399
MP:320/320
E魔界の剣 E魔界の鎧 
呪文:エビルデイン・イオラ・ベホイミ・ルーラ
特技:魔人斬り(強)


556 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 12:59:45 ID:g1xdcl+vO
サマルトリアからムーンペタに向かう事になった俺たちはローラの門を抜け無事ムーンペタについた。
街に入ったら犬が俺たちを迎えてくれた。しっぽもふって可愛い子犬だ。
リア「この子かわぃぃ〜☆」
リアが子犬を抱き抱えた。子犬もリアを気に入っているみたいだ。
サマル 「この犬は不思議だね。」
タケ「ああ。雰囲気で何か感じたのかなぁ?」
普通犬は警戒して吠えるのだがこの犬は人なつっこいのだ。
リア「おにいちゃん、もょもとさん。この子と遊んでいい?」
サマル 「ダメだよ。勝手な行動をしちゃ。」
タケ「まぁいいじゃないか。ただし街の外に出ないのが条件だぞ。」
リア「はぁ〜い。」

リアと子犬は一緒に離れていった。やっぱ女の子は笑顔が一番だ。
サマル 「甘やかし過ぎじゃないかい?もょ。」
タケ「色んな物に興味がある年頃だから無理もない。それに、新しい事を知る良い機会じゃないか。」
サマル 「それもそうだけど…」タケ「サマルがお兄さんだから心配する気持ちは理解できるけどあの娘の気持ちも理解してあげるのも必要だ。」
サマル 「それもそうだね。じゃあ僕達は武器防具を見にいこうか。」


557 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:01:42 ID:g1xdcl+vO
ここの武器防具は今持っている青銅の剣が真ん中のランクで鉄の槍、鋼の剣が売っている。
防具も鉄の鎧や盾、兜など重い装備品が売っていた。
サマル 「うーん。僕やリアにはちょっと重すぎるね。」
タケ「少なくても武器だけは買い替えたいな。」
サマル 「リリザで僕の武器防具を揃えてくれたんだからもょが何か買いなよ。」
タケ「いいのか?」
サマル 「戦力を上げるために必要な投資はしなくてはいけないからさ。もょが僕に教えてくれたじゃないか。」
タケ「わかった。」
俺は鋼の剣を購入することにした。これで一人前の剣士になった気分だ。

サマル 「格好いいじゃないか!僕も足を引っ張らないようにしなくっちゃ。」
タケ「その意気だ。サマルは頼もしい奴だよ。」
サマル 「そんな事無いよ。」
タケ「そんな事無いよな。」
サマル 「ひどいじゃないか!」
タケ「アハハ。まぁ落ち着けって。」
おっちょくったら小学生みたいに怒ってサマルは愉快な奴だ。パーティのいじり役はこいつに決まりだな。
街をふらついていると兵士の格好をした女がいた。街には相応しくない服装で何か挙動不振だ。

タケ「あのー」
兵士「ひぃっ!」
タケ「あっ〜びっくりした。どうしたのです?」
兵士「ム、ムーンブルグの城が…」
タケ「なんやて!?ど、どないしたんや?」
サマル 「…んっ?しゃべり方がおかしいよ。もょ?」
タケ「あ、アハッ…何でもないぞ。」
あぶね〜、気を付けないと。
サマル 「一体何があったのです?」
兵士「ハーゴン軍に攻められ、国王様は殺されました…」


558 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:02:28 ID:g1xdcl+vO
タケ「やはり、あの兵士が言った事は本当だったのか!」
兵士「あの兵士って!?あなた方はいったい…?」
タケ「自己紹介が遅れてすまない。俺はローレシアの皇子もょもと。こっちにいるのがサマルトリアの皇子サマルだ。」
兵士「あ、あなた方がローレシアとサマルトリアの…失礼致しました。私の名はカタリナです。」
サマル 「カタリナさんはどうやってハーゴン軍から生き延びたの?」
カタリナ「私も必死に戦ったのですが…国王様や王女様を置いて逃げてしまったのです。会わす顔がありません…」
タケ「カタリナさん。あんまり自分を責めるな。それより、王女はどうなったのだ?」
カタリナ「それが…行方不明なのです。」
サマル 「そんな…」
カタリナ「はい。王様がハーゴン軍に殺されたのは目撃しましたが王女様までは…うっうっ…」
タケ「もしかしたら…生きている可能性があるかもしれないな。」
サマル 「で、でも…ムーンブルグ城は…」
タケ「わかってる。しかしこの目で確認しないと納得できないからな。」
カタリナ「それなら私も連れていってください!」
タケ「あんたはここに残っておいてくれ。俺達でなんとかするから。言っては悪いが足でどまいなるだけだ。」
カタリナ「し、しかし…」
サマル 「それにカタリナさんには危険な目には会わせたくないからね。」
タケ「余計な事を言うなバカ!」
思いっきりサマルをブン殴ってやった。空気を読めない奴は困ったもんだ。
サマル 「い、痛いじゃないか!・゚・(ノд`)・゚・」
タケ「教訓してやったんだから感謝しろ。」

まさに外道!



559 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:03:52 ID:g1xdcl+vO
カタリナ「あ、あの、よろしいですか?」
タケ「すまない。どうした?」
カタリナ「じゃあこれをお持ちください。」
カタリナは俺達に綺麗な翼を渡してくれた。
サマル 「これは確か…」
カタリナ「はい。キメラの翼です。耳文学なのですが一度立ち寄った場所に一瞬で行けるみたいです。」
タケ「すごいアイテムだな。しかしどうやって手に入れたんだ?」
カタリナ「ハーゴン軍が落としていったのでそれをくすねたのですよ。」
サマル「キメラの翼はなかなか市場に出回らないから結構貴重だよ。一回買ったことあるけど300ゴールドはしたなぁ。」
タケ「そ、そんなに高いのか?」
サマル 「うん。」
なんてこった。貴重なアイテムは使いたくないという心理が働くからな。
リア「お兄ちゃん!もょもとさん!どうしたの?」
サマル 「び、びっくりしたじゃないか!」
カタリナ「こちらの方は?」
タケ「彼女はサマルの妹のリア。リアちゃん、その前に挨拶しないといけないだろ。」
リア「ごめんなさ〜い。」
教育係かよ俺は?
リア「ねえねえ、何の話しているの?」
タケ「こちらの方にムーンブルグ城について話してもらった。今から向かう事にしたよ。」
リア「本当!?」

タケ「多分相当危ないから気を引き締める様にな。」
リア「う、うん…」
リアがちょっととまどったのだが実際問題ハーゴン軍の残党がいてもおかしくはない。油断は禁物だ。
タケ「じゃあ行くとするか!」
サマル 「ああ。」
カタリナ「お気を付けて。無事に戻ってきてください!」
リア「任せて!必ず戻ってくるからね!」
俺達はムーンブルグ城に向かう事になった。

560 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:05:32 ID:g1xdcl+vO
滅ぼされた跡地に向かうのは気が進まないが何かてがかりが欲しい。

事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!

って言う風に青島刑事は言っていたもんな。

もょ(いまからムーンブルグにむかうのか!?)
タケ(そうやで。何かあったん?)
もょ(わがままいってわるいがかわってくれないか?)
タケ(またまた、どないしたんよ?)
もょ(このめでかくにんしたいんだ。たのむ!)
タケ(も〜。まぁええけど、そのかわり今までより厳しい場所になるから下手だけは打つなよ。)
もょ(おんにきるよ。)
タケ(その代わり、戦闘は任せるで。その時は完全に引っ込むから。俺も見ておきたいんよ。)
もょ(じゃあ、まわりのけいかいをしてくれ。)
タケ(あいよ〜)

話をしている間に建物が見えてきた。その建物は小学校の時、修学旅行で見に行った戦争博物館の写真の様な状態だった。

これが…戦争…

生で崩壊した戦争の跡地を見たのは初めてだ。平和な時代に生まれた俺にとってはあまりにもショックが大きかった…
俺だけではなくもょもと達もとまどっているみたいだった。
リア「こ、これがムーンブルグ城…」
サマル 「じ、実際に滅んでいるなんて…」
もょ「とりあえずはいろう…ふたりともきをつけろよ。」

561 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:06:32 ID:g1xdcl+vO
三人はムーンブルグ城に入った。内部の壁はボロボロに崩れ、人、モンスターの死体が転がっている。
人の体がバラバラになっていたりモンスターの目がえぐれていたり…
軽々しく表現するのは嫌だがまさに、『地獄』だ。
サマル 「うっ…おぇぇぇ〜」
リア「お、お兄ちゃん、どうしたの?」
サマル 「ち、ちょっと気分が悪くなってね…」
もょ「おもてでやすむか。サマル?」
サマル 「だ、大丈夫。探索を続けよう。」

もょもと達は王の間についた。赤い炎の様な物がうろついている。

もょ「みんなかまえろ。こうげきをしかけるぞ。」

もょもとのが炎の物体に斬り掛けようとした時に炎が話し掛けてきたのだ。

炎 「ダレカイルノカ…?」
もょ「な、なんだ?」
炎 「ワタシハムーンブルグノオウ。ハナシヲキイテクレ…ワシニハナニモキコエヌ…」
サマル 「もょ、リア、黙って聴いてみよう。」
王?「ワガムスメムーンガハーゴンノマホウニヨリコイヌニサレテシマッタ…」
王?「マモノタチノハナシデヒガシノヌマニワガシロノヒホウ『ラーノカガミ』ヲカクシタラシイ…ワシハコレヲダレカツタエルタメニシヌワケニハイカヌ…」

562 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:07:54 ID:g1xdcl+vO
どうやらこの炎はムーンブルグ王の魂らしい。よーするにラーの鏡を探せって訳か。
もょ「ラーのかがみをさがしにいこう。なにかてがかりがつかめるかもしれない。」
サマル 「そうだね。もっと探索もしたいけど、その方が先決だね。」
リア「で、でもあの炎は本当に王様なの?」
もょ「おれにはなにかひびくものをかんじた。しんようしてもいいとおもう。」
三人が話をしている内に何かの気配を感じた。
タケ(もょ!聞こえるか?)
もょ(どうしたんだ?)
タケ(早めにラーの鏡を探しに行った方がいい。ハーゴンの部下に聞かれたかもしれへん。何かの気配を感じたで。)
もょ(そいつはどのあたりにいるんだ?)
タケ(俺達が入ってきた場所や。急いで戻ってくれや!)
もょもとに頼み込み、入り口辺りに戻ると一人の兵士の服装をした男が立っていた。
その男はボロボロな服装で体中血がついていた。


563 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:09:58 ID:g1xdcl+vO
兵士「お、お前達は…?」
もょ「おまえこそだれだ?ここでなにをしている?」
兵士「俺はここの兵士だ。ハーゴン達にやられたんだ…」
もょ「そうなのか。疑って悪かった。俺はローレシアのもょもと。この二人はサマルトリアのサマルとリアだ。」
兵士「あっ…し、失礼致しましたぁ!私の名はトーマス。ムーンブルグの兵士長です。」
リア「トーマスさんはどうやって生き残ったの?」
トーマス「モンスターの攻撃で気を失って、気が付いたら誰もいなかったのです。」
サマル 「しかしムーンブルグがこんな事になるなんて…信じられない」
トーマス「まさかハーゴン達があんなに強いとは…」
もょ「ぶじでなによりだ。トーマスさん、ラーのかがみってしっているか?」
トーマス「いえ、私には分かりませんが…」
もょ「おれたちはそれをさがしている。おうじょについててがかりをえることができるかもしれないからな。」
トーマス「それなら私にも協力させてください!」
サマル 「そ、その傷じゃ危ないよ。ムーンペタに戻ったほうが…」
トーマス「いえ、王女様が生きておられるのなら命を賭ける。それが私の役目です。」
もょ「それならいっしょにいこう。きょうりょくしてくれ。」
トーマス「はい!ありがとうございます。もょもと皇子!」
リア「じゃあラーの鏡を探しに行きましょ!」

トーマスが加わり東にある沼にラーの鏡を探しに行くことになった。


564 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/12/04(日) 13:10:31 ID:g1xdcl+vO
しかしこのトーマス、槍の使い手だが少なくともサマルよりは強い。
マンドリルには致命的にダメージを与え、タホドラキー達を串刺しにするなどなかなかの腕前だ。
リア「トーマスさんすごおぃ!」
トーマス「私はまだまだですよ。もょもと皇子の方が私よりも強いでしょうね。」
サマル 「でも心強い人が増えると頼もしいよ。」
もょ「そろそろもくてきのばしょがみえてきたぞ…」
俺達はラーの鏡がある沼についた。それにしても広い沼だ。
サマル 「こ、この中から探さなきゃいけないの?」
もょ「やるしかないだろ。」
リア「頑張って探そうよ。絶対あるはずだよ。」
もょ「そうだな。あきらめてはだめだ。さっそくはじめるか!」
トーマス「じゃあ私は皆様の警護をしておきますね。」

俺達はラーの鏡を探し始める事にした。

もょもと&タケ
Lv.11
HP:69/80
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)


565 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/05(月) 00:23:31 ID:CMbra5wTO
埋めマンさんage

566 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/05(月) 03:02:54 ID:LmwMJOBgO
レッドマンGJ!!
サマルの妹が出ているのは(・∀・)イイ!!ね。

567 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/05(月) 03:31:59 ID:GMDTpU9u0
アミタソ(;´Д`)ハァハァ
なんか凄く好きかも
中の人のキャラですか?

エイコタソも待ってるYO

568 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 11:53:15 ID:rI+RCuBz0
567
アリガト!
批判、感想、誤字脱字を教えてくれると大変有り難いし嬉しい。
読んでいてくれる人がいるんだなって思うし。
ちなみに中の人…かも。
投下します

569 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 11:55:00 ID:rI+RCuBz0
かくて一つの事件が終わった。そして次の日。
「この町から南下して、海まで出た後西へ歩けば砂漠のバザーが開かれているんですって。沢山他国の商品が売っているみたい。行きましょう」
町から得られた情報を手掛かりに、行き先を決めた。
ブライは一国の王女がお忍びで旅をするなんて、偽姫さらいの件でお分かりじゃろう、帰りましょうと提案するが聞き入れず、逆にブライが城へ帰ればと言い放つ。
それは困ります!姫に…とブツブツ言っているが、まぁ年をとれば説教くさくもなるし放っておく。
アリーナは他国エンドールで武術大会。そう主君が申し上げている以上ご一緒させていただくのが筋な気もするし、危険な目にあおうがそう決めた以上アリーナの全責任である。
可愛い子には旅させろという言葉を知らないのか。
ブライを尻目にあたしたちは武装し、さっさと町を出た。
後からブツクサ言いながら付いてきたが。
教育係で付いてゆくとか、巡礼の旅だとか、色々理由つけているけど、皆ただアリーナが好きなんだよね。
だから、思う。アリーナとずっと一緒にいたいから。元々自分のいた場所に拘りはないからホームシックにもならなかったし、それより色んな場所に行きたいし。
日本に帰りたいとは思わなくなっていた。
大好物のラーメンとチョコレートと自分の吸っている煙草が手に入らないのは残念だが。


570 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 11:58:18 ID:rI+RCuBz0
人さらいがあって、要求されたものを得る為に洞窟に潜ったり、アリーナやクリフトとは語る時間があったり、丘の上から眺める風景は絶景であり。何よりじゃじゃ馬精神旺盛の、温かい人々たち。
サントハイム領フレノール。いい町である。
フレノールを出立し、街道を南下。あの野宿した場所でもう一度野宿。朝起きてまた更に南下。
途中、様々な魔物に襲われたが連携して倒してゆく。習得したイオ、大活躍。たまに木も一緒に巻き込んで火事おこしたりした。
あとで利用を控えるようにとヒャダルコで消火活動をしたブライに叱られたが。
森を抜けると平原が広がると同時に彼方地平線には海が見えた。夕日がゆっくりと海へ沈んでゆく中、あたしたちは祠へと到着した。
フレノールで見た木造ではなく、煉瓦を隙間なく埋め、海風に耐えられるよう強化されたのか。
一戸建ての広そうな祠である。
「ここはエンドールへの玄関口。サントハイム王よりアリーナ様を通すなと勅令を賜っております」
と入るなり口調も固ければ頭も固そうなおっさん兵士が通せんぼした。
今はエンドールに行かず、砂漠のバザーへ行く予定だし、何より夜。野宿は嫌なのでここで一泊泊めてもらう理由で立ち寄っただけ。
ここからエンドールへ行ける、というのは覚えておいたほうがいい。


571 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 12:03:19 ID:rI+RCuBz0
「えっ、ここに泊まるんですか」
兵士が別の理由で立ち寄ったことでやや面食らった顔をする。
「駄目かしら」
「いえ、ですが、まぁ確かに多数の兵士がここに滞在しベッドはありますからお貸し出来ますけれども」
「それなら良いではないか。まさか国に仕える兵士が王女様に外で寝ろと?」
ブライが既に武器防具を外し椅子に腰掛けリラックスしている。
「お茶、飲みたいのう。お湯はあるか。クリフト、疲労回復の薬草がええな。あるか」
「ありますよ。用意します」
クリフトは兵士を押しのけてずけずけと台所へ入ってゆく。
「ねぇ、お風呂あります?汗かいちゃって。お茶飲んでから入りたいんだけど」
「ごはんはないの?(・∀・)ニヤニヤ」
「さ、皆さんお茶ドゾー。⊃旦」
「ちょww宿ぢゃねーしwwwおまいらw勝手杉ww」
兵士が喚く中、あたしたちは勝手に祠の中で行動した。


572 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 12:04:56 ID:rI+RCuBz0
次の日の朝、祠を発った。
西には360度広がる大海原。入道雲は海から生まれ、ゆっくりと高度を上げてゆく。波は緩やに白い砂浜を往復する。海水浴を楽しむ人々。海の反対側を臨めば残雪残る険しき山脈が連なる。
あの祠、海よりそう遠くない場所に位置する。
あそこに海の家なり宿屋があればそこに一泊してエンドールへ疲れを残さずに行けると思うし、海水浴にきている人は宿に長く滞在していくらかお金を落としていけるしと思うのんだけど。
サントハイムは観光に力をいれていないのか。
(そんなこと知らないby王女)
一行は砂漠のバザーを目指す。


573 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 12:08:34 ID:rI+RCuBz0
祠から西側へ歩いて行くと、足場は草原からやがて砂地に変わって行き、景色も一面砂の山に変わった。
砂漠のバザーへの行き方は看板が50m間隔で立っていた為迷わなかったし、遠くからでもバザー開催地を臨めた。
魔物は砂漠仕様で熱に強く、身体が硬いものばかり。ブライのヒャダルコとルカニが大活躍。
おじいちゃん使えるやーん。
日差しは強く、砂からの照り返しも強く、吹く風は熱風と化し、汗は噴き出して滝の様に流れ、こぼれると同時に砂に染み込んでゆく。
装備を外し真っ裸になって今すぐ水風呂に浸かりたい。
暑くてダレて、早く着きたいと思っても砂に足を捕られ、なかなか前に進めず。いつしか皆無口であった。
這々の体で辿り着く頃には、夕日は砂浜へと落ちて行った。
砂漠の夜。
日中の温度と夜の温度の落差が激しいと聞くけれども、確かにやや寒い。
宿に行き、皆真っ先に飛び込んだのは風呂だった。水風呂じゃなかった。念のため。
期間限定のバザーだが宿は簡易に出来ていない。そこらの宿と引けを取らない程度に良くできたもの。
異国風味のタペストリーやカーペットがひかれて眺めていたかったが、日中の疲れが睡眠を誘い、ベッドに入り込むと瞼はすぐに閉じてしまった。
次の日。
宿を出ると日差しが真っ先に降り注いだ。お買い物日和。…というよりはやや暑い。
皆半袖に着替えてバザー散策。
露天に所狭しとと並んだ品物に目を奪われる4人。


574 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 12:11:32 ID:rI+RCuBz0
「これ可愛い」
服をとり、胸に当ててみる。
「儂はつばつきの帽子が欲しいのう。お前たちは髪があるからいいが皮の帽子じゃ頭が暑くてかなわんわい」
「暑いというより眩しくてブライの姿が見れません」
「何じゃと?」
「これだけ店があるなら強い武器あるかしら。防具はいいのよ。動きやすければ」
「ここには教会はないのですね。残念です」
アリーナの要望で武器屋へ行くとめぼしいものは見つからず、彼女は拗ねた。
鉄の槍で槍の使い方がうまくなったクリフト君が調子に乗り第2弾、ホーリーランスを購入。これは軽いし使いやすいかもと感想を述べた。騎士が使うような槍で、彼の格好良さ2倍。
あたしとブライは武器を売ってそれぞれ毒牙のナイフを購入。ナイフに毒が付着して稀に麻痺を引き起こすそうだ。
持ち手が蝶になっていて可愛い。
アリーナの鎖鎌を売り、新たな鎖鎌を購入。使い古し、血や汗で錆が出来ていたからだ。
そんな武器たちを買い取りしてくれるのもまた磨けば使えるからさ、と日に当たり真っ黒になった武器屋のおじさんが言う。
夜出会ったらどこからが人間だかわからないこと受け合いである。
防具屋を覗くとめぼしいものは見つからなかったが、唯一鱗の盾をあたしとクリフトとブライが購入。皮の盾よりやや大きく、しっかりした鱗がきっと魔物からの攻撃に文字通り盾になってくれるだろう。
アリーナは盾を装備しない。そんな邪魔なもの持ったら動きが阻害されると遠慮した。代わりに左腕に露天で買ったブレスレットをはめた。


575 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 12:15:35 ID:rI+RCuBz0
このバザーの中央にあるオアシスでジュースを飲みながら一休み。椰子の木が木陰になり気分は南国。周りが砂ばっかなのが気にくわないが…。
「あっ!姫様!」
見たとこ若い小太り兵士があたしたちの姿を見、小走りしてくる。
「ここなら姫様がくると思い、待っておりました。至急サントハイムにお戻りください!王様のお声が出なくなったのです!」
「なんですって!?」
なんでぇ大したことないじゃん。
「こうしちゃいられないわ…。クリフト、ブライ!行くわよ!ちょっとアミ!変顔でジュース啜らないでよ気持ち悪い」
気持ち悪いって…。
「声が出なくなっただけでしょう?何でそんなに慌てるのよ?」
煙草に火をつけ一口吸いながらあたし。
「アミさん…こう見えてもアリーナ様、父上様の王陛下が大好きなのですよ」
とクリフトがこっそり耳元で教えてくれた。
ファザコンかい?
「ここからまたサントハイムに戻れと申されるか。帰るには遠いのう。しからば…あの呪文を試すか」
「あの呪文とは?」
「ルーラだ。空間の一部を歪ませ、一度行った場所へと戻る」
「着けばいいわ。それお願い」
「それでは皆、集まれ。…唱えるぞ。サントハイムへ、ルーラっ!」
あたしたちは小さな光になった。

576 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/12/05(月) 14:49:53 ID:6YQfsasxO
http://h.pic.to/56n59
スレ違いかもしれないが、絵を描いてみた。
一応アリーナ。

577 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/05(月) 14:53:40 ID:YPhiPVqS0
>>576
PCでも許可

578 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/12/05(月) 23:35:56 ID:lB+EsVSj0
>>576
テラウマスw

579 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/12/06(火) 00:19:35 ID:5v0nYTh10
ドランゴ(バトルレックスの愛称)を城付近に待機させ城に戻った俺は、英雄として歓迎された。
死体については、ドラゴンキッズをギラで骨にし、「バトルレックスは骨にした」と王に言うというエテポンゲの浅はかな提案を実行した。
バレるかと思ったが、案外簡単にだまされた。王はバカなのかもしれない。
夜、宴が始まった。俺は例によってオレンジジュースをチビチビと飲む。
王は酔っ払い、札束を地面にばら撒き「わははは!金だ金だ!」といいながら金の上をごろごろ転がっている。
マトモな王と思っていたが、王はどこに行ってもバカだらけらしい。
エテポンゲも参加し、「世の中は俺と金と中心に回っているのだ!」と言っている。アホか。妄想は夢の中でしとけ。
夜も大分更けてきたので、寝る事にした。城にある客用の寝室を使っていいらしい。
バカ笑いをしながらのたうち回っているエテポンゲを殴り倒して気絶させ、またエテポンゲに飲まされて酔い潰れたボロンゴと気絶したエテポンゲを引きずって、その日は夜中の1時に眠りについた。

…苦しい。体調を崩してしまったのだろうか。体が重い。
まぶたをゆっくりと開くと、俺の上に何かが乗っていた。
…エテポンゲと王だ。何で俺の上に乗っているんだ。
普段なら俺の膝蹴り→羽交い絞め→ジャーマンスープレックス→起き上がった所にマッハパンチというく○お君ばりのコンボが炸裂していたが、やはり朝は弱く力が出ない。
そう言えば力が出ないと言えばアン○ンマンだが、あのアニメはオープニングに「愛と勇気だけが友達さ」というとんでもない事をがさらっと言っている。気弱で友達のいない園児にはグサリと来る歌詞だろう。これは教育に悪いとして訴えるべきだ。

とりあえず二人とどかして部屋を出ると、兵士に「昨晩はお楽しみでしたね。」と言われたが適当に聞き流した。
城を見回ると、随分散らかっており兵士が片づけをしていた。どうやら昨日は宴で相当散らかったらしい。

580 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/12/06(火) 00:20:23 ID:5v0nYTh10
数十分後、王が起床して宝を渡されることになった。
俺の目の前に宝箱が置かれる。また大層な箱を用意しやがって。中身は大した事ないんだろう。
左の宝箱…静寂の玉。敵の呪文を封じる玉。
右の宝箱…錬金釜。最大三つのアイテムを合成できる釜。
真ん中の宝箱…雷鳴の剣。振りかざすと雷と呼び起こす神秘の剣。
三つともかなり貴重なアイテムらしい。ドランゴは倒してはいないのだから詐欺に近いが、やはり貰える物は貰う主義と言うのは変わらない。



城を出た俺はドランゴと合流し、開通された南の洞窟を抜けた。
洞窟を抜けると、目の前には砂漠が広がった。
城を出たのは夕方前で、今は太陽も沈みかけているので快適な気温だ。
砂漠は昼夜の気温差が激しいので、夕方と明け方に移動し、昼は岩陰で夕方になるまで待つ。
できるだけ早くオアシスの町につきたいので、俺たちは早足で南下する。
日は沈み、徐々に気温が下がる。夜の寒さが俺たちの体温を奪う。
寒さでガタガタ震えていると、目の前に一匹のともしび小僧が立ち憚った。
その瞬間エテポンゲの目がギラリと光り、ともしび小僧に飛びかかった。
エテポンゲは一瞬でともしび小僧を半殺しにし、こういった。
「おい、死にたくなければ黙って俺たちについてきな。」
ともしび小僧が震えながら頷く。エテポンゲに一瞬で半殺しにされたのが余程恐ろしかったんだろう。


581 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/12/06(火) 00:20:53 ID:5v0nYTh10
暖かい。非常に楽な砂漠の旅だ。
ともしび小僧の頭にある炎が、俺達の体を温める。ともしび小僧の周囲に密集し歩く俺達。ともしび小僧はむさ苦しそうにしているが、そんな事は構っていられん。
旅人たちは砂漠で体力を奪われ、魔物たちに苦戦する事が多いらしいのだが、ともしび小僧のお陰で楽に魔物を倒すことができる。
いや、寒くないから戦闘も楽ということもあるが、一番はドランゴの存在だ。
ドランゴはパーティの中でもズバ抜けて攻撃力が高く、巨大なバトルアックスで出てくる魔物を次々になぎ払う。ドランゴを仲間にして正解だった様だ。
現時点でのそれぞれの長所をあげるとこうだろう。
俺…呪文が使える。
ボロンゴ…スピードがズバ抜けている。
ドランゴ…驚異的な破壊力。
エテポンゲ…知らん。
ホイミで足の痛みを和らげながら歩いていると、東の空が明るくなり段々と夜も明けてきた。
「これから暑くなってくるな…。」
エテポンゲがそういうと、薬草を取り出してともしび小僧に渡した。
「無理矢理つれてきて悪かったな。もう行っていいぞ。」
エテポンゲが良い笑顔でともしび小僧をポンと叩く。
…実は朝になったらともしび小僧を殺すかもしれないと思っていたが、まさか助けるとは…しかも共有の薬草でなく自分用の薬草まであげて…。
エテポンゲがどんどんかっこいいキャラになっていく。最初の頃を考えると信じられん。



582 :ローディ ◆qdB5QYIaRc :2005/12/06(火) 00:22:15 ID:5v0nYTh10
暑い暑い熱い熱いあついあついアツイアツイ。
昼間の太陽の日差しが、容赦なく俺たちの体力を奪う。
ともしび小僧と別れた後、ドランゴより遥かに大きな岩を見つけたので岩陰で休んでいるのだが、それでもかなり暑い。
汗がダラダラ出て眠れん。ボロンゴもドランゴもぐったりしている。
そんな中、エテポンゲは一人瞑想をしていた。文句一つ言わない。
おいおい、エテポンゲってこんな奴だったか?いったい何が奴を変えたんだ。
水がめに入っている水も、夜に比べ消費量が激しい。出来るだけ飲まないようにしているが、それでも見る見るうちに水が減っていく。
その上、360度回りを見渡しても砂漠しか見えない、砂の海。体力だけでなく精神力までも奪われてしまう。
こんなときにヒャドが使えたら良いのだが、魔力があっても心身ともに疲れているので使えない。
これは、夕方になるまで持久戦か。辛いが頑張るしかない。
そう言えば錬金釜を早速使ってみた。500G玉を2つ入れると、1000G札に変わった。便利なので全て1000G札に変えてやった。城の秘宝なのになんか夢のない事をしてるな、と思ったがその辺は気にしない。

オアシスの町が見えてきたのは、次の日の明け方だった。
昨日の夕方からダラダラと歩き出し、ほとんど寝ていなかったので夜中に毛布を被って仮眠を取り、明け方にはまたダラダラと歩いていると南の方にやっと町が見えてきた。
「ヒャッハー!!水場だ!!これでもう旅はしなくていいぜー!!」
エテポンゲが馬鹿笑いをしながら走り出す。
今まで文句一つ言わなかったが、多分あまりに疲れて喋る気力もなかったのだろう。




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