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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

341 :物書き ◆BlH5qivf3A :2005/11/11(金) 18:13:18 ID:r4fhGOYf
弓兵は微かに動いたかと思うと、また青い光となって消えた。しかし海斗の心には、生き物を殺してしまったという罪悪感が残る。自分を守る為にしている事の筈なのに。
迷いが命取りなる、この事が、モラルによって消し飛びそうだった。
その時、海斗の体に激痛が走った。血が体を滴る。どうやら右腕と右足に矢が当たったらしい。倒れそうになりながらも、必死に敵を探す。

長い草が多い茂っているため、敵の居場所が特定できない。興奮した自分を少し落ち着かせて考えてみた。
海斗「落ち着け・・・少し考えろ・・・・・。右腕と右足に矢が当たった・・・。刺さった矢は・・・二本だ。」
敵は右に、二体。体にはまだ矢が刺さったままだ。痛い。大の大人が喚くほどの痛みだ。でも、逃げたくない。そんな思いが海斗の傷ついた体を駆け巡る。
敵の姿がチラッと見えた。その方に向かって全速力で走る海斗。
海斗「この野郎―――――――――――!!!!!!!!!!」
逃げる弓兵。でも海斗はそれを逃さなかった。
ブロンズナイフ一本を弓兵の背中に投げ付けた。
「ぎいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
奇妙な叫び声をして倒れる弓兵。しかし、まだ他に一体いる!弓兵の背中に刺さったままのブロンズナイフを引き抜き、走り出す。茶色い頭巾が見えた。頭巾に向かって力いっぱい
二本のブロンズナイフを振り下ろす。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」
そんな叫び声を残し、消えていった。

しかし、まだ終わりではなかった。何時の間にか回りに、たくさんの弓兵が自分を取り囲んでいた。背中を刺して倒したはずの弓兵がこっちをみて不敵な笑みを見せている。
そいつが仲間を呼んだらしい。その弓兵は間もなく青い光となって消えた。
海斗「うそだろ・・・?倒せるわけ無いじゃないか・・・・。」
刺さっていた二本の矢を引き抜きつつ、力なく呟く。もうだめだ、そう思った。周りの弓兵が弓を引いた・・・・・・。
その時!!
「べギラマ!!!!」
声が聞こえた。その瞬間、弓兵を包むようにして炎の壁が現れた。マッチをすって出すような炎とは違う、神聖な感じのする炎だった。
気がつけば、周りを取り囲んでいた弓兵達は、一匹も居なかった。見えたのは、空に上っていくたくさんの青い光だけだった。

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