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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら四泊目

1 :冒険の書庫の書記 :2005/10/08(土) 23:00:44 ID:oCXhwG/I
ここは
「もし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったら」
ということを想像して書き込むスレです。
小説形式、レポ形式、一言何でも歓迎です。

前スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら三泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1122390423
前々スレ
「もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1116324637/
初代スレ
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」(DAT落ち)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

298 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/05(土) 22:42:30 ID:+1pOvW7X
>>レッドマン ◆U3ytEr12Kg
乙!もしかして…リアスレに行ってた?

>>◆4Ga38uI4wg
乙です。
他の職人さんとはちょっと違った展開が面白い。頑張れ

299 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/06(日) 01:03:29 ID:N9PC3zgV
>>298
今見てきますた…
ちょっとモエス。

300 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/06(日) 13:26:16 ID:bauiScvw
300貰うよ!
皆さんガンがれ

301 :未成年の旅―T :2005/11/06(日) 20:19:12 ID:sTptEF3N
朝。いつもと同じ空の、いつもと同じ朝が来る筈だった。その日までは・・・。

鳥が鳴く、のどかな朝だった。とても立派な、とまではいかないが、ベッドと箪笥が1つずつある部屋。そこに1人の青年が横たわっていた。
黒髪の、まだ少しあどけなさの残るその青年は、眠い体を起こして伸びをする。青年の名は海斗という。漁師の家系の生まれで、高校生。しかし
今は一人暮らしをしている。
いつもは起きた後する事といえば、まずテレビをつけること。ニュースを見た後はラジオ体操、という運びになっている。
しかし、海斗の寝ていた部屋には、テレビどころか電化製品が見当たらない。
「おい・・・いったい何の夢なんだ・・・・・・。」
そんなことを思いつつ、ベッドの隣のカーテンを開けた。まぶしい光が海斗の眼を刺す。そこまでは、何等不思議もない。
だが海斗は頭を掻きながら、こう呟いた。
「太刀の悪い・・・夢だな・・・・・・・。」
海斗の視界にはこれまで見たこともない景色が映っていたのだ。

「夢なんかじゃないのか・・・。ならここはいったい何なんだ?」
海斗は自分の頬を抓りつつ、ぼやいた。痛い。夢ではない。そんな事がまだ寝たままの思考に過ぎる。ボケているのだろうか?
そんなことを思ったが、どうやらそうでもないらしい。
一人暮らしの部屋とは程遠い広い部屋で寝ていた自分に、多くの疑問が浮かぶ。しかし、この疑問が一番難解だった。
「ここはいったい、何処なんだろうか・・・?」

302 :未成年の旅―U :2005/11/06(日) 20:52:12 ID:sTptEF3N
いつもならカーテンを開けたらある筈の世界。それは国道4号線をたくさんの車が通っていく世界だった。しかし、それが見当たらない。車さえ無い。
代わりにあったのは、教会らしき建物と民家、そして小さな小川。生まれてからこんなところで過ごした事は一度も無い。
それは確かだったが、何より不思議なのはその寝ていた部屋だった。電化製品の無い部屋だけでは過ごない筈なのに、そこにグースカ寝ていた自分は
一体なんなんだろう。
海斗「取り合えず、外の様子だけでも見てこようか・・・。何か判るかもしれないな。」
海斗は決意を固め、枕元にあった荷物を抱え、部屋のドアを開けた。
・・・・・・静かな廊下が広がっている。緊張して止まない自分を抑え、音を立てずに歩き出す。階段に差し掛かった。まず階下を見る。誰も居ないこと
を確認し、下に降りようとした・・・・・・。
※「あら、まあ!どうかなさいました?」
女声が背後から自分に話しかけてきている。どうすればいいか判らない海斗は、取り合えず振り返ってみた。
※「お早いご出立ですねぇ、それでは御気をつけて。」
中年太りの女性だった。安心と同時にまた新たな疑問が浮かぶ。
こんな人にあったことは今まで無い。少なくともここで寝泊りしていたのなら顔ぐらい見ているはずなのに、と。
しかし、安心感のほうが大きかった為か、警戒はしていなかった。その為か、いろいろと聞いてみたくなった。
海斗「あのー・・・。ここは何処・・・なんだ?なんでおれはここにいるんだ?」
女性は、微笑みながら答えた。

303 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/07(月) 13:35:56 ID:R3Kr/OXt
なんで職人はすぐ消えてしまうん?

304 :某書き手 :2005/11/07(月) 14:28:24 ID:idITU8WD
パソコンがぶっ壊れたから書きたくても書けない人がここにいる。
脳内では完結しかかってんのに。

305 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/07(月) 15:36:22 ID:BTe6nOSk
うおぉぉぉーーー!!!!
俺が代わりに書いてあげたい!!

306 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/07(月) 18:53:49 ID:TkqESaNl
まーあせんなって。携帯から書いている職人もいるかもしれないしさ。
とりあえずほす。

307 :未成年の旅―V :2005/11/07(月) 22:10:56 ID:3JDjxad6
※「はい?・・・ああ、ここですか?ここは名家アルバート家が治める村、リーザス村ですよ。」
聞いたことの無い地名だった。少し考えてみたが、まだ頭が寝ぼけているらしくうまく働かない。寝ぼけた頭で懸命に考えた結果、解ったのは一つだけだった。
海斗「ここは・・・・日本じゃぁ・・・無いのか?」

結局宿にいても仕方ないので、村を回ってみることにした。そのうち頭が働くようになり、いくつか考えが浮かぶ。しかしその考えを信じてしまうには、いくつか
不安が残る。
「おれは一体こんなところで何を・・・?昨日は・・・何をしていたんだ・・・?なぜここに居るんだ?」
そんなことを考えているうち、人間とは本当に馬鹿な生き物なんだと痛感させられる。最早冷静を失った海斗は、もうこの上ないほど錯乱していた。

一時間ほど経ち、徐々に頭が切れるようになった海斗は、昨晩までのことを思い返してみた。
海斗「えー・・・っと・・・。昨日は・・・・ああ、家でゲームしてたな・・・。その後、まだ課題が残ってたの思い出して、終わらせたな・・・。んで飯食って
   またゲームして、眠くなったからコタツでミカン食いながら寝たな。・・・あー、そっから記憶無いな・・・。」
まだないか、まだないか、と思い返してみたがその後は余程いい夢を見ていたんだろう。まったく覚えが無い。海斗は自分の長い黒髪を掻き毟った。早朝だけあり、
気が立っている様だ。

308 :未成年の旅・追加 :2005/11/07(月) 22:16:48 ID:3JDjxad6
余程いい夢を見ていたんだろう は、余程いい夢を見ていたのだろう
の間違いです。すみません。

ついでにあげときます。どんな意見でも(指摘でもなんでも)いいんで、
意見ください。あと、他の職人さん、戻ってきて・・・。

309 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/08(火) 00:15:07 ID:P5XIb+/N
そんな気にするほどの間違いでも無かろうに。
几帳面な職人さんだなw

あ、もっと短く改行した方が良さげかも。
期待してるんでガンガレ

310 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/08(火) 00:46:29 ID:UwEeh03v
まとめて投下してくれると、見やすいし、更新の期待感も高まる。
今言いたいのはそれだけかな。期待してるから頑張れ!

311 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:16:03 ID:Ns/4Njdi
勇者の泉に到着した俺達はサマルトリアの皇子を探すことになった。
松明を火を灯して中に進む事にした。
もょ「ここがゆうしゃのいずみか?」
リア「そうなの。早くおにいちゃんを探さなきゃ。」
もょ「なんであせっているんだ?」
リア「お兄ちゃんは呑気者だから迷っていると思うの。」
もょ「そうか、いそがないとな。」
まわりは少し暗めのせいか、モンスターが現れても対応が結構遅れる。リアが魔導士の杖で明るくしてくれているのが不幸中の幸いだ。
山鼠、ドラキーは大した事はないがやっかいなのがホイミスライムだ。もょもとが斬り込んでも何事も無かったように回復しやがる。さすがの体力自慢のもょもとにも疲れが感じるようになった。
もょ「くそっ!はやぶさぎりがきまっているのに。」
タケ(もょ!聞こえるか?ちょっと交替しようや。いくらお前でも体力温存させておかないとヤバイで。)
もょ(わかった、たのむ。)
タケ(まぁ、任しとき。一か八かでこの技で倒してやるからさ。よく見ときや!)


312 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:17:53 ID:Ns/4Njdi
主導権は俺に代わった。早速リアに指示をした。
タケ「リアちゃん、魔導士の杖でホイミスライムを攻撃してくれ。」
リア「もょもとさん!すぐに回復されちゃうよ。」
タケ「まぁ見てなって。たのむ!」
リア「う、うん。」
リアが火の玉を打ち出した直後にすぐにホイミスライムに向かった。ヤツは意表をとられたか火の玉を直撃し、隙が出来た。

チャンス!!

タケ「うるらぁぁぁぁぁぁぁ!」
強撃を打ち込んで成功した。普段なら回避されてしまうのだが、足止めが出来たおかげで上手くいった。
タケ「サンキューリアちゃん。助かったよ。」
リア「すごぉぉい!もょもとさんありがとう。無事で良かったね!」
タケ「ああ。まぁ出来すぎだけどな。」
リア「ううん。そんな事無いよ。早くお兄ちゃんを探そうね!」
タケ「お、おぅ…」
僕ちんもうたまりません。この娘ホンマに可愛いです。と言いたいところだが最深部と言うべきか泉が見えてきた。どうやらここら辺が一番奥みたいだ。


313 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:20:03 ID:Ns/4Njdi
もょ(ふぅ…だいぶおちついたぞ。)
タケ(それは良かったで。そろそろ代わるか?)
もょ(ああ。めいわくかけたな。)
タケ(そんなことないで。)
もょ(そんなことないのか。)
タケ(いつものノリやな。じゃあ任せたで。)

主導権はもょもとに変わった。奧には老人がいたのでもょもととリアが話し掛けた。
もょ「ごろうじん。ひとさがしをしているのだが。」
老人「どんな人じゃ?」
リア「緑の服を来た人なんですが。」
老人「その若者はさっきワシが助けて治療した後戻っていったぞ。」
リア「えっ…」
もょ「どういうことだ?」
老人「この洞窟にはキングコブラと言う毒蛇がおっての。その若者が襲われていたから助けたのじゃ。」
リア「お、お兄ちゃんは無事なの?」
老人「その点は心配しなくていい。毒に侵されていたから魔法で対処したから問題はない。」
もょ「ありがとうございます。そのものはどこに?」
老人「ワシが入り口まで送ろうとしたんじゃが無視して立ち去っていったのじゃ。まだ洞窟内におるかもしれぬ。」
リア「早く探さなきゃ。しかし、おじいさん何故ここにいるの?」
老人「ここは魔法の泉みたいでな、ワシの魔力を回復させておるのじゃよ。お嬢さんは魔法の資質があるみたいじゃな。ワシの手を握りなさい。」
リア「う、うん…」
老人はリアの手を握るとリアが光り輝いた。何かの演出か!?と思ったのだが…
老人「思った通りじゃ、これで魔法が使えるの。」
リア「本当なの?」
老人「試しにあそこにいる山鼠達に向かってギラを打ってみなさい。」
リア「よぉ〜し!ギラっ!」
山鼠達が炎に包まれて倒れた。エグイやり方だが効果は抜群だ。


314 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:22:28 ID:Ns/4Njdi
リア「ありがとう。おじいさん。」
老人「ワシはただ、眠っている力を引き出しただけじゃよ。さっきの若者も同様に魔法が使えるようになった。彼の場合は回復呪文じゃ。」
もょ「すごいな!おれにもつかえるのか?」
老人「君の場合は魔法の資質が無いな。しかし、何か不思議な感じがする…」
もょ「そ、そうなのか。」
老人「まぁ魔法が使えなくてもワシにも解らぬ不思議な力を持っているから気にしなくていい。」
もょ「わかった。」
多分俺の事だろう。お互いにが全面的に意識をしていたら同様に疲れなどもあるが、片方に任せっきりなら体力も温存できるからな。単純に言うと一人二役になる。
もょ「じゃあどうくつないをさがしてみるよ。」
老人「気を付けてな。」
リア「じゃあね。おじいさん。」
今まで来た道をもどり探索しているうちに宝箱を発見した。中身は青銅の剣だ。
タケ(不思議やな。まったく使われていない剣やで。)
もょ(ああ、どうのつるぎよりつかえそうだ。)
タケ(とりあえずリアちゃんに確認だけはとっとき。)
もょ「リアちゃん、おれがつかっていいか?」
リア「いいよ。それにしてもお兄ちゃんはどこにいるのだろ…?」
リアの表情がかなり不安な感じだ。
全く手掛かりが無い。八方塞がりだったのだが突然悲鳴が聞こえた。

? 「ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」



315 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:23:33 ID:Ns/4Njdi
もょ(だ、だれだ?いまのひめいは?)
タケ(急いだ方がええわ。そこに向かうで!)
もょ(おう!)
もょもととリアは急いで悲鳴がした場所に向かった。そこには緑色の服を着た男が大きい蛇5匹くらいに囲まれている。しかもその男は負傷をしているのではないか。
リア「あっ!お兄ちゃん!」もょ「なんだって!?はやくたすけないと。」
リア「お兄ちゃんを助けなきゃ!蛇達は気が付いていない。先制攻撃よ!」
リアはとっさにギラを唱えた。やったか!?
リア「あれっ!?小さな炎しかでない?なんで?」
手応えはあまりないみたいだ。多分魔法力がなくなったのだろう。キングコブラ達に気をつかれその内1匹がリアに飛び掛かってきた!
リア「きゃあっ!」
もょもとがとっさにリアをかばい皮の盾で攻撃をしのいだ。
もょ「大丈夫か!?」
リア「あ、ありがとう…」
もょ「かずがおおいからややこしいな。ここははやぶさぎりだ!いくぞ!」
もょもとのはやぶさぎりは対象を二回斬るのではなく1匹ずつ素早く斬っていった。2匹斬ったところでもょもとの動きが止まったのだ。おそらくバテたんじゃないだれうか?
その隙にキングコブラ2匹が襲い掛かった。
1匹は盾で防いだのだが2匹目はかわしきれない。
動脈噛まれたらおしまいだ。マジでやばい。
これはやられたか!?

その時火の玉がもょもとに向けて飛んできた。防ぎきれなかったキングコブラにヒットした。


助かった…



316 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:24:36 ID:Ns/4Njdi
リア「もょもとさん大丈夫?」
もょ「た、たすかったよ。あと2ひきだがこっちにひきつけないとおうじがあぶない。」
リア「どうしたらいいの?」
もょ「おれにまかせろ…」
いきなりもょもとは銅の剣をキングコブラに向けて投げた。当たりはしなかったが威嚇効果は十分にあった。
キングコブラ達はびっくりして動きが止まったのだ。
もょ「ここできめるぞ。リアちゃん1ぴきをまかせるぞ。もう1ぴきはおれがやる。」
リア「うん!」
もょもとはフラフラになってても切り刻み、リアは魔導士の杖で炎を出してキングコブラを倒した。
もょ(あ、あとはまかせたぞ、タケ。)
タケ(無事でなによりや。後は上手くやっておくから心配せんでええ。)
もょ(ああ…)
もょもとは以外だったな。押さえる所はきっちり押さえているからな。頼もしいのかバカなのか訳が分からない奴だ。なんとか危機を脱出した。
リア「お兄ちゃん!」
皇子「ハァ…ハァ…」
サマルトリアの皇子の様子がおかしい。
タケ「顔色が悪いな…毒に侵されているかもしれん。」
リア「そんな…お兄ちゃんが死んじゃうの?そんなのやだよぉ!」
タケ「今から城に戻るのは間に合わない。どうすればいいんだくそがぁ!」
焦りがつもってまともな判断ができない。なんとか出来ないだろうか?とにかく道具袋を調べてみた。

タケ「これは…」


317 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 01:25:45 ID:Ns/4Njdi
ローレシアの街娘から貰った毒消し草だ。どんな種類の毒に対応できるかわからないがやってみるしかない。
タケ「皇子!これを飲め!」
毒消し草を無理矢理口につっこんで飲ませた。なんと皇子の顔色が良くなり回復したのだ。すげぇ即効性がある効果だ…
皇子「あ、あれ…僕は?」
リア「お兄ちゃん!良かった…」
皇子「リア…?それにキミは?」
タケ「俺はローレシアのもょもと。リアちゃんと一緒に皇子をさがしに来たんだ。」
皇子「ありがとう。僕はサマルトリアのサマル。二人共助かったよ。」
リア「もーお兄ちゃんたら〜」
サマル 「あはは。ごめんごめん。」
こいつはかなりマイペースな野郎だ。しかし何故か憎めないだよな。
タケ「サマル。大丈夫か?」サマル 「なんとかね。しかしリアが付いてくるのは以外だったな。」
タケ「サマルトリア王が一緒に行ってくれって頼まれたのさ。」
サマル 「しかし心配だなぁ…リアに危険な目に合わせたくないよ。」
リア「そんな事ないよ。お兄ちゃんともょもとさんと一緒にいるのが楽しいんだもん。」
タケ「実際問題彼女のおかげで俺も助けてもらったからな。ロトの血がリアちゃんの能力を引き出したに違いない。彼女には感謝しているよ。」
リア「も、もょもとさん!照れるじゃない。」
サマル 「そうなのか。キミが言うのならそうかもしれないね。じゃあ僕も一緒に行くよ。リアも一緒においで。」
リア「やったぁ!」
上手く行った。我ながらの会話術に自惚れてしまうぜ。オンナは一人でも多いほうがいいからな。
タケ「ところでサマル。その宝箱はなんだ?」
サマル 「あはっ。襲われて気が付かなかったよ。」
リア「早くあけてみようよ。」
中身はなんと!1500ゴールドが入っていた。
タケ「うっ、うそだろ?絶対にありえねー」
サマル 「まぁいいんじゃない。有効に使おうよ。」
リア「さんせ〜い。こういうのは武器や防具に使うのだよね。」
タケ「まてまて。薬草や毒消し草も買っておかなきゃな。じゃあリリザで旅の支度をするとしますか。」
サマル・リア「おーっ!」

サマルを無事に助けだし勇者の泉を脱出した。ローレシアの街娘にはお礼をしとかなきゃな。誰も死なずに良かった。


318 :未成年の旅・書き手 :2005/11/08(火) 21:37:52 ID:2jSYzS1e
>309 >310 さん
意見ありがとうございます!頑張ります!
レッドマン さん
面白いです!今日も冴えてますね!頑張ってください!

半人前ですけど、どうぞよろしくお願いします。

319 :未成年の旅―W :2005/11/08(火) 22:10:52 ID:2jSYzS1e
やり場の無い怒り、とはこの事を指すのだろう。どうすれば、元居た自宅に帰れるのだろうか。
あれこれ考えるのは性に合わないようで、海斗の背中まで垂れる程の黒髪は、見る見るクシャクシャになっていった。

そのまま考えている内、また二時間が経った。ベンチに座って居ながらも、まだ考えていた。時刻は午前七時頃だろうか。
しかし三時間ほど考えても答えは出ない。出る筈も無い。さらに空腹も重なり、怒りは最高潮になる。
海斗「ん、あ――――!!!!チクショウッ!!!!何処まで悩んだら答えが出るんだよ―――ッ!!」
思い切り叫んだので咽てしまったが、こんなことで海斗の怒りが収まるわけも無い。そんな海斗の怒りは、そばにあった三つの樽に向けられた。
おかしくなった自分を制御できず、気付いた時、海斗の脚はもうすでに樽を粉々にしていた。

海斗「・・・あれ?何だこれ?金貨?」
粉々になった樽の残骸の中に、金貨のようなものを見つけたのだ。その金貨には、大して装飾は施されていないものの、大きく『G』と掘り込まれていた。
しかしやはりこの金貨も、見覚えが無い。海斗にも、少なくとも日本の単価では無い事は解ったようだ。

そして、もう一つ、何かが樽の残骸に埋もれていた。銅製のナイフ二本と、皮が表面に張られた板だった。皮が張られた板は、丸い形をしており若干大きい物で、
人に投げ付ければ、まず打撲は間違いないほどの大きさと重さをしていた。海斗はそれをまとめて麻袋に詰め込んだ。
そのとき初めて気付いたのだが、麻袋には紙切れが入っていた。読みづらい字で、こう記してあった。

『世界の心理を知る事を拒む者、恐れる事無かれ。
       心理を知るべきに相応しい時、心理に隠れし心理を
            得るであろう・・・・・・・・・・・・・・・・・。』

320 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/08(火) 22:48:17 ID:Ns/4Njdi
>>319
ありがとうございます。お互いに頑張りましょう。
トリップ付けてみてはいかがです?
例…モナー#英数字、記号、漢字など。

321 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/09(水) 14:53:26 ID:q7Nm8eRv
トリップ・・・こんな感じですかね?ちゃんと出来たかな・・・?
アドバイス、有難うございます。私もがんばります。

322 :未成年の旅―X ◆BlH5qivf3A :2005/11/09(水) 15:36:32 ID:q7Nm8eRv
海斗「世界の・・・心理?なんだ、これは・・・。」
しばらくその紙切れを見つめながら考える。何回か眼で追って黙読してみたが、よくわからない 。考えるのが苦手な為、
海斗「持ってても邪魔になるだけだな・・・・・。」


午前九時過ぎ。村では農家が畑を耕している。主婦は井戸の周りに集まり井戸端会議、銅剣を背負った子供は村を周って遊んでいる。
しかし、宿屋の前のベンチに海斗は居なかった。代わりにあった物は、読みづらい字で書かれた紙切れだった。この後、この紙切れは宿屋の店主により、
ゴミ箱に捨てられているだろう。

紙切れを捨てた海斗は、村の外、海沿いの道を歩いていた。しかし人影は2人有る。海斗の顔はなぜかとても疲れた顔をしている。着ていた上下のジャージはボロボロだ。
海斗「あんたが来てくれてなかったら、今頃生きて無かったよ。ほんとにありがとな。」
海斗が礼を言った人物は、にっこりと笑った。自分より年上な感じだと、海斗は思った。

海の色が青なのは日本と同じ。しかし、この世界は厳しかった。


今から15分ほど前、道無き道を彷徨っていた頃。ここから先に港町がある事を農夫から聴いた海斗は、港町へ向かっていた。持ち物は盾と
『ブロンズナイフ』と呼ばれるもの二本、そして、拾った薬草三つだけだった。
港町への道が解らない為、彷徨うしかない海斗。さらに方向音痴が重なり、港町からどんどん離れていっていた。
海斗「つかねーなあ・・・、港町・・・・・・。・・・疲れたな・・・・・」
ぼそぼそ呟きつつ、歩いてた。自分を狙い近づいている何かに、まだ気がついていなかった。

323 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/09(水) 18:42:51 ID:8JDGfiFw
ひょっとして心理ではなく真理なのでは?
間違ってたらすまん

324 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/09(水) 19:03:31 ID:S85mWqv2
ワロタので貼っておく。
ttp://korekaramo.com/hakudaku/main_php/list.php?c=hokuto&d=002&p=00sPGv36dpU6U

325 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/10(木) 06:05:26 ID:FSMUm9aw
キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━!!!!


326 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/10(木) 17:51:18 ID:iMSoSNiF
>>323
あ、ほんとだ・・・。有難うございました。気がつかなかった・・・。
おっちょこちょいですが、精一杯がんばります。

327 :未成年の旅―Y ◆BlH5qivf3A :2005/11/10(木) 19:21:28 ID:oZ48J4hq
海斗「ああ、腹減ったな・・・。こんな草じゃ・・・腹は満たせないもんなあ・・・。」
麻袋の中に入っている薬草を思い浮かべながら力なく言った。元々、海斗は漁師の家系で育ってこそいたが、このようなサバイバル体験とは無縁の人生だった。
一人暮らしを始めたのは、こんな何もわからない自分のままでいいのかと、自分なりに考えた結果である。
見知らぬ土地に来て広い大地を一人で彷徨っている事に、少し恐怖と好奇心を感じていた。

そのとき、後ろで物音がした。振り返ってみたがそこには何も無い。海斗の手は心なしか震えていた。
海斗「!!何だ!?出て来い!!??俺が怖くてビビってんのかよ!?」
少し余裕のある言葉のように聞こえるが、口先だけのものだった。
その時、ヒュンッ という音が耳元で聞こえた。海斗の頬に3cm程の傷ができている。触ってみると、海斗の手には血がついた。鋭利な刃物が頬を掠めたらしい。
刃物の飛んできた方を良く見た。三匹・・・いや、五匹・・・それ以上。弓矢を持った誰か達に囲まれている、海斗は直感でわかった。
海斗「これは・・・たいそうなな大所帯でお出ましのようで・・・。」
麻袋の中の二本のブロンズナイフと、皮の盾。これ等が頼りだ。そう考えると、肩に背負っていた麻袋を置き、盾を腕に括り付け、ブロンズナイフを両手に一本ずつ持った。
海斗の頭の中ではもう、一つのことしか考えていなかった。手は震えている。しかし、海斗のしっかりと敵を見据えた眼に恐れは見えない。
ブロンズナイフを握り締め、自分を取り囲んでいる弓兵達にこう言い放った。

海斗「テメエら、どっからでも・・・・・・かかって来いっ!!!!!」


328 :未成年の旅―Z ◆BlH5qivf3A :2005/11/10(木) 20:12:13 ID:oZ48J4hq
海斗のその言葉を聴いた瞬間、三匹が飛び掛ってきた。持っていた弓で殴ろうとする。が、それを海斗はヒラリとかわして見せた。しかし弓兵の猛攻は続く。キリキリキリ・・・という音が聞こえた。残りの何匹かが海斗に向けて狙いを定めている。
矢が放たれた。それに気付き、間一髪でかわす。弓で海斗を殴っていた三匹に一つずつ矢が命中した。ギギッと悲鳴を上げその場に倒れたと思うと、突然青い光となって、消えた。
そんな見慣れない光景に驚いたが、まだ何匹か残っている筈だ。そう思い、辺りを見回す。草で隠れて見辛いが、茶色い頭巾が微かに見えた。まだ何匹かこの場に潜んでいる。そう確信した海斗は、少し考えた。三匹に一本ずつ当たった、矢。ならば敵はあと三匹だ。
また、あのキリキリキリ・・・という音が聞こえた。今度は見逃さない。海斗は感覚を研ぎ澄ませた。

                左 だ ! ! ! ! !
前へ上手く転がり、かわした。察した通り、左から矢が飛んできた。ということは敵は左に居る!!!!
海斗「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!」
二本のブロンズナイフを振り下ろす。ギギギギィッ と悲鳴を上げる弓兵。

329 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:14:40 ID:FSMUm9aw
投下しますね。

330 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:15:24 ID:FSMUm9aw
サマル、リアと一緒にリリザに向かっているのだが一つ問題があった。サマルの装備が貧相なのだ。
タケ「サマル、ちょっといいか?」
サマル 「どうしたんだい。もょ。」
タケ「お前…棍棒じゃ、あんまり役にたたないんじゃないのか?」
サマル 「くっすん。実はこれしかなかったんだよ。」
タケ「えっ?」
サマル 「父上に100ゴールドしか渡してくれなくてこれしか買えなかったんだよ。」
タケ「マジかよ!?サマルトリアは裕福じゃないのか?」
サマル 「父上が『男ならこれで旅の支度をせい!』って言われたんだ。」
タケ「……………………」
こいつも苦労しているな。なのに何でリアの方には魔導士の杖や高そうな服装をしているんだ?何か事情がありそうだ。
タケ「サマル、リリザに着いたらいい武器を買うから俺に任せな。」
サマル 「い、いいのかい?」
タケ「気にするな。それにこれから先強力な武器防具が必然的になるしさ。」
サマル 「ありがとう。もょ!」
サマルが急に嬉しそうな表情になった。今夜一波乱あるかもな…
リア「もょもとさん!お兄ちゃん!リリザの街が見えてきたよ!」
サマル 「わ、わかった。」
タケ「すぐ行くよ。」


331 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:16:03 ID:FSMUm9aw
リリザに着いた俺達は真っ先に武器屋に向かった。
さっそくオヤジに鎖鎌を頼み購入することにした。400ゴールドだ。
リア「もょもとさん。ちょっと高くないかなぁ?」
タケ「サマルの武器が棍棒じゃこの先不安だからな。」
リア「えーっ…でも…」
タケ「こういう時は惜しんだら駄目なのさ。わかったかい?」
リア「はぁい…」
サマル 「…………………」
なんとかごまかせたな。次は鎖帷子、鱗の盾を購入するか。
タケ「サマル、リアちゃん。鱗の盾は3つ購入するのだが、鎖帷子はどうする?」
サマル 「それは必要なのかい?」
タケ「ああ。盾は必需品だが、鎖帷子は皮の鎧より丈夫だからな。」
リア「私はいらない…」
タケ「リアちゃんなぜだ?」リア「身かわしの服があるから大丈夫なんだ☆彡」
タケ「わかった。じゃあサマルの分だけ買うよ。」
合計1350ゴールドかかったが仕方がない。武器屋のオヤジが言うには身かわしの服は鋼の鎧より丈夫でしかも相手の攻撃が当たり悪くなるという不思議な効果があるらしい。
サマルの奴、冷遇されすぎだぜ。兄妹なのに待遇の差がありすぎる。

ともかく道具屋に向かい、薬草と毒消し草を各自2つずつ購入した。あとは宿屋に泊まるだけだ。

宿賃を払い、部屋を割り当てることにした。
タケ「どうしようか。俺とサマルが一緒の部屋にするか?」
サマル 「そうだね。そうしようか。」
リア「一人は嫌!お兄ちゃんと一緒がいいの!」
サマル 「我儘言っちゃ駄目じゃないか。」
タケ「まぁまぁ、俺は一人で構わないから今日はサマルとリアが一緒でいいよ。兄妹じゃないか。」
サマル 「で、でも…」
リア「ありがとう!また明日ね。」
タケ「わかった。二人共寝坊だけはするなよ。」




332 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:16:41 ID:FSMUm9aw
サマル達と別れ、部屋についた。しばらくは普通に話せるな。
タケ「もょ。大丈夫かいな?」
もょ「おかげさまでたすかったよ。」
タケ「それは良かったで…しかし誰にもばれない様にするのは辛いな。」
もょ「それにふつうにはなしもできないしな。…はなしはかわるがなにかあったのか?」
タケ「勘がええやっちゃな〜実はサマルとリアの事や。あいつら見てどう思う?」
もょ「そうだな、サマルがたまにいやそうなひょうじょうをするなぁ。」
タケ「それに、リアの方が良い装備しているしな。」
もょ「けんかばっかりしてあしをひっぱらなければいいのだが…」
タケ「何言ってるねん!もょも最初は超がつくほどヘタレやったやないけ。(´,_ゝ`)プッ」
もょ「そ、そんなことなかったぞ!」
タケ「そんな事なかったよな(・∀・)ニヤニヤ」
もょ「お、おぅ。しかしげんいんはなんだろうな?」
こいつ話を切り返しやがった。うまくやりおったな〜
タケ「今日の特訓のついでに俺が探っといておくわ。無理にこっちから動く必要はあらへん。いずれは早かれ遅かれぶつかる問題やろ?今日はゆっくり休むんやで。もょ。」
もょ「わるいな。さきにやすませてもらうよ。」




333 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:17:23 ID:FSMUm9aw
夜が来た。今回思ったのはもょもとの成長スピードが早いと感じた。判断能力は一級品だ。しかも以外性の行動が成功している。俺も成長しなきゃ足を引っ張るだけ。
ましてあの3人はロトの血が流れているからな。サマルもリアも早いかもしれん。
タケ「何か新しい必殺技を開発せえへんとホンマにやばいな。」
強撃じゃ威力はあっても囮を使わなきゃなかなか当たらない。パワーだけじゃ駄目だ。スピードも必要となる。何か閃かないのか…

頭が痛くなってきた。

タケ「何も考えずにシャドウトレーニングでもするか。」
しばらくたった後、無心に剣を振っていたら足跡が聞こえた。とりあえず壁に隠れて様子を見る事にした。綺麗な女の子やったらナンパでもするか。

違った。サマルとリアだ。こんな夜に何をするのだろうか?もしかして(*゚∀゚)=3ムッハー!な出来事か!?期待して様子を見る事にした。二人共俺の期待に答えてくれよ…



334 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:18:40 ID:FSMUm9aw
リア「お兄ちゃん。どこに行くの?」
サマル 「何でリアがついてくるんだよ。関係無いだろ。」
リア「一緒に旅しているのだからいいじゃない。」
サマル 「今だから言えるけどお前みたいな妾の子供と一緒にいるなんて嫌な気分さ。」
リア「えっ…?そ、そんな、ひどいよ…」
サマル 「しかも父上はリアに溺愛して僕には質素な準備しかしてくれなかったしな。」
リア「で、でも…」
サマル 「今回の事で良くわかったよ。あの女が父上を利用して僕を陥れようとした事がね。まぁくたばってくれたお陰で、これから自分を殺さずに嫌な思いをしなくて済むからな。」
リア「………………」
サマル 「しかも犬みたいに僕に懐いて何か企んでいるのだろ?」
リア「そ、そんな事ない…」
サマル 「あの忌々しい女の血が流れているんだ。変な真似だけはするなよな。」

リア「ふっ、ふぇぇぇぇ〜ん…」

リアが泣きだした。要するにサマルとリアは腹違いの兄妹だったのか。慰めに行きたいのだが今行ったら逆効果だ。嫌なモノを見てしまったな。旅して行く内に力になる時は必ず来るはずだ。

タケ「ちっ、こんなんじゃ剣も振る気にもならへんわ…」

俺は壁にもたれてボケーっとしていた。腹違いか…環境が人を変えると言うのだが人の憎悪は恐ろしいものだ。サマルはある意味被害者かもしれないが弱者に対して八つ当りするのみたいだ。俺達の前では猫を被っているという事か。スネ夫みたいな奴だな。
また難題が増えて悩む事になるのかよ…



335 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:21:20 ID:FSMUm9aw
くつろいでいるうちに何か口論しているのが聞こえた。気になるのでその場所に行ってみることにした。

荒くれA「お嬢ちゃんいいじゃねぇかよ〜」
リア 「いやぁっ!」
荒くれB「泣いていたから俺達が相談に乗ってやるんだって言うんだよ。」
リア 「や、やめてよ〜」
リアが絡まれている。ナンパじゃないみたいだ。とりあえずおっぱらうか!
タケ 「お前ら何してるんだ?汚ねー○△×おったててよ。」
リア 「も、もょもとさん!」
荒くれA「何だオメーは?やんのかコラ?」
タケ 「大事な仲間なんだ。離してもらうぞ。」
荒くれB「うるせぇ!」
荒くれがパンチを仕掛けてきたが何故かスローに見えた。実戦で養われた勘が反応したのか?ともかく、巧くかわしカウンターパンチを食らわした。荒くれが倒れた後すぐ喉の近くにいつでも剣が刺せる態勢をとった。
タケ 「何事もなく立ち去るのか、このままこの馬鹿が死ぬのとどっちがいいか選べ。」
荒くれA「わ、悪かったよ。謝るから許してくれよ!なっ!?」
タケ 「はぁ?俺は選べって言っているんだよ。会話を成り立たせる事が出来ないマヌケが。」
荒くれA「わ、わかった!これで離してやってくれ!」
タケ 「取引成立だ。行け。」
荒くれB「ひっ、ひぃ〜〜〜〜〜〜!」
中身は100ゴールドか。しけているな。それにしてもこの体は凄い可能性が秘められているぜ。


336 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:21:50 ID:FSMUm9aw
リア「あ、ありがとう…」
タケ「無事で良かったよ。」
リア「もょもとさんはなぜ起きていたの?」
タケ「寝る前に特訓していたのさ。もっと強くなりたいからね。」
リア「そうなんだ…」
タケ「夜遅いから早く戻りな。」
リア「で、でも戻りたくないの。」
タケ「何かあったのか?」
リア「……………………」
タケ「話したくなければ別に構わない。今日は俺の部屋を使って良いからそこで休んどいてくれ。」
リア「い、いいの?」
タケ「気にするな。俺達仲間だろ。それに暗い表情はリアちゃんらしくないぞ!」
リア「ありがとう!」
リアの表情が明るくなった。信じていた者に裏切られたんだからな。無理もない。
リア「もょもとさんはこの後をどうするの?」
タケ「あいつらに金を返して戻るよ。」
リア「うん!先に戻っておくね。おやすみなさい。」
さて、あの荒くれ共を探すか。立ち去った方角に歩いていたら酒場が見つかった。入る事にした。
あの馬鹿共はどこだ…?奥の方にいた。


337 :レッドマン ◆U3ytEr12Kg :2005/11/10(木) 22:22:27 ID:FSMUm9aw
荒くれ「くそっ!あの野郎ボコボコにしてやるぜ!」
タケ 「ほー。誰をボコボコにするやと?」
荒くれ「ア、アンタいたのか?お、俺達に用は無いはずだろ?」
タケ 「何もせえへんから安心しろや。気は進まへんけどアンタ等から巻き上げた金を返しにきたんや。」
荒くれ「えっ?」
タケ 「人から巻き上げるのは性に合わへんからな。それだけや。」
巻き上げた金を荒くれに返した。
タケ 「じゃあな。」
荒くれ「ま、待ってくれ!このままじゃ悪いからアンタにある情報を話すよ。」
タケ 「なんやと?」
荒くれ「サマルトリアから西に行った所ある湖にか囲まれた洞窟にある盗賊が隠した宝があるんだ。」
タケ 「じゃあアンタ等はそれを俺に教えるんや?」
荒くれ「本来なら俺達が悪いんだからな。俺達もその洞窟に行ったんだがモンスターがうじゃうじゃいて手出しが出来ないんだ。生半可な力じゃ太刀打ちできねぇ。」
タケ 「わかった。とりあえず向かってみるわ。」
これが災い転じて吉と成すってやつか?目的地が決まったし戻るとするか。
宿屋にもどり、自分の部屋に戻ったらリアが寝ていた。可愛い寝顔だ。
タケ「ゴクッ…」
ここで手を出しちゃあさすがに不味い。落ち着け俺。余ったかけ布団で雑魚寝するしか仕方がないな。床に横になって俺も眠った。



338 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/10(木) 22:26:06 ID:q0ySpprh
こいつらよくこれだけ話が思いつくぜ

339 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/10(木) 23:00:19 ID:L5jszrHv
俺だったら外国語が喋れないからそういう世界に行ったら
絶対死ぬと思う。
実際ありえないけど。

340 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/11(金) 18:05:50 ID:fbSGBIOH
保守

341 :物書き ◆BlH5qivf3A :2005/11/11(金) 18:13:18 ID:r4fhGOYf
弓兵は微かに動いたかと思うと、また青い光となって消えた。しかし海斗の心には、生き物を殺してしまったという罪悪感が残る。自分を守る為にしている事の筈なのに。
迷いが命取りなる、この事が、モラルによって消し飛びそうだった。
その時、海斗の体に激痛が走った。血が体を滴る。どうやら右腕と右足に矢が当たったらしい。倒れそうになりながらも、必死に敵を探す。

長い草が多い茂っているため、敵の居場所が特定できない。興奮した自分を少し落ち着かせて考えてみた。
海斗「落ち着け・・・少し考えろ・・・・・。右腕と右足に矢が当たった・・・。刺さった矢は・・・二本だ。」
敵は右に、二体。体にはまだ矢が刺さったままだ。痛い。大の大人が喚くほどの痛みだ。でも、逃げたくない。そんな思いが海斗の傷ついた体を駆け巡る。
敵の姿がチラッと見えた。その方に向かって全速力で走る海斗。
海斗「この野郎―――――――――――!!!!!!!!!!」
逃げる弓兵。でも海斗はそれを逃さなかった。
ブロンズナイフ一本を弓兵の背中に投げ付けた。
「ぎいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
奇妙な叫び声をして倒れる弓兵。しかし、まだ他に一体いる!弓兵の背中に刺さったままのブロンズナイフを引き抜き、走り出す。茶色い頭巾が見えた。頭巾に向かって力いっぱい
二本のブロンズナイフを振り下ろす。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」
そんな叫び声を残し、消えていった。

しかし、まだ終わりではなかった。何時の間にか回りに、たくさんの弓兵が自分を取り囲んでいた。背中を刺して倒したはずの弓兵がこっちをみて不敵な笑みを見せている。
そいつが仲間を呼んだらしい。その弓兵は間もなく青い光となって消えた。
海斗「うそだろ・・・?倒せるわけ無いじゃないか・・・・。」
刺さっていた二本の矢を引き抜きつつ、力なく呟く。もうだめだ、そう思った。周りの弓兵が弓を引いた・・・・・・。
その時!!
「べギラマ!!!!」
声が聞こえた。その瞬間、弓兵を包むようにして炎の壁が現れた。マッチをすって出すような炎とは違う、神聖な感じのする炎だった。
気がつけば、周りを取り囲んでいた弓兵達は、一匹も居なかった。見えたのは、空に上っていくたくさんの青い光だけだった。

342 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:21:35 ID:fdfEc5PE
テンぺの村を元気よく出発したが、魔物がハンパなく強いし数も増えた。サラン周辺にいたつちわらしなど四匹に増えていた。その分怪我をすることも多くなり、テンぺの魔物退治用に覚えたホイミが役にたった。良かった。
ブライから教わったヒャドも発動出来るまでに至り、これでホイミ、メラ、ヒャドと呪文三つ覚えたことになる。
この世界にきてまだ二カ月程。これは結構凄いことではないか?
じまぁぁぁん!
とはいえ、数が多い魔物に対して対一匹用の呪文しかないので、そろそろ対グループ用の呪文も欲しい。魔力は何故だかあるし可能であろう。検討してみる。
んで、フレノールの町である。
着いたときは夕日が沈みかけていた。町の中は太陽の代わりに一斉に蝋燭に火が灯り、早々と夜支度を始めていた。入って真っ正面に噴水が小さいながらもあり、通常は皆の憩いの場だろう。その周り。夕餉の支度の時間なのに何やら人だかりが出来ている。
「ちょっと」
クリフトが人だかりに急ぎ足で向かう妙齢の女性に声をかけた。
「いったい何事ですか」
「あら知らないの?宿にお姫様がきているのよ。早く見に行かなくちゃ!」
最後まで言わず彼女は人ごみへと駆け出していった。

343 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:27:59 ID:fdfEc5PE
「お姫様?」
あたしはアリーナを見た。他二人も見つめる。当のアリーナはなんのことかわからずきょとんとしている。
「やっぱそうだよねー。こんな魔物をベキバキ倒しているお姫様なんていないもんねー…ははは」
「ねぇ?こんなんですが一応、一応サントハイム王女ですよ」
「宿にいる姫はきっと聞き分けが良く、可愛げがあり、素直でおてんばじゃない姫じゃないが姫然とした姫じゃろうなぁ。本物と交換したらいいじゃろうなぁ」
「ねぇ、それって私の偽物がいるってことでしょ?面白そう!行ってみましょうよ」
ちゃんと聞いてたかあんた。
今晩の宿はここでとるつもりだから宿の方へ、人ごみの方へと向かう。
「人に酔う〜」
「んが…」
「凄いわぁ」
人だかりの中強行突破しようとする途中、
「お姫様とお近づきになりたい!」
だのなんなの人々が盛んに声を張り上げているが、今もみくちゃに人ごみの中必死にもがいているアリーナがお姫様なんて誰も気づかない。噂が噂を呼び、「お姫様がなんでこんなところに?」
「きっとあれだよ。お忍びの旅ってやつだよ」
などとも耳にした。まぁその通りだけれどもお忍びならこんなに大事にはしないぞ。ツッコミどころ満載であったが口にはしなかった。
アリーナが他人ごとのようにしているのは気になるが。

344 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:31:57 ID:fdfEc5PE
人ごみをどうにか掻き分け宿につき、一泊したいと伝えると、今日はお姫様がいらっしゃるんで…すみませんとのこと。
『なにいぃぃぃ!?』
四人の声がハモる。
ってゆーかここにお姫様いらっしゃいますし!言ってやれ!アリーナ!私がサントハイム王女だと!だから泊めろと!
野宿はイヤだ。
反論しようとした時。
『キャー!』
窓が破られる音、そして若い女の叫び声。多数の足音。
「二階からです!行きましょう!」
素早い身のこなしでクリフトは階段を駆け上がる。任せろ!一段抜かしは得意だ!
「ぜぇぜぇ…待ってよ〜…」
あ〜。年なのかな…。
「女の子が!」
先頭に躍り出たアリーナが叫ぶ。視線の先には仮面を被った上半身マッチョの大男と黒いロープに身を纏った数名。いずれも顔がわからず。
そのマッチョの腕の中に抱えられた水色のドレスと金の冠をかぶったお姫様(偽)気絶しているのか、全身の力が抜けきって両腕と共に綺麗な黄金の髪が下へ流れている。


345 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:36:41 ID:fdfEc5PE
クリフトは床に倒れていた姫の従者と思われる神官に脈とボディチェックを行う。
「おお!どこぞのものか知らぬがメイを…いや、姫様を助けておくれ!」
床に座り込み右脇腹を手で押さえ、老人が薄く眼を開け息荒く話しかける。「喋らないで」あたしとブライが回復にあたる。
アリーナが姫を助けだそうとゆっくりと真っ正面から歩き出す。
「姫を離せ」
「動くな!」
マッチョから大声が発せられる。その声の大きさに四人ともびくりと体をすくませた。
「それ以上近づいたら…」
マッチョの手から研ぎさまれたレイピアが…
「姫の命はねぇぞ…」
気絶した姫の心臓部に当てられた。
アリーナは小さく舌打ちした。
「汚い真似をするのね!」
そんな言葉もやつらには耳に入らず。
「姫を返してほしければ黄金の腕輪を持って来い。じゃないと姫の命はないぜ!」
黒装束たちは二階のドアを勢いよく開け、出て行き、最後にマッチョがこちらを警戒しながら出ていった。
「待ちなさいっ!」
アリーナが駆け出し今し方出ていった戸へ出ると既にマッチョたちの姿はなく。夜の闇に一陣の風が吹いた。


346 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:39:40 ID:fdfEc5PE
「黄金の腕輪、ねぇ…」
あの後。
老人と神官に回復魔法をかけてベットへ横にした。
老人は姫を助けてくれ!と泣きながら懇願するし、かたや神官は冷静に姫を助けたらサントハイムから褒美は思いのまま、と言った。
宿屋の主人は姫がいなくなったことを知るとせっかく姫が泊まってくれたのにと嘆き、いないならと宿をとらせてくれた。
あたしたちがいるのは二階ロビー。姫の従者とあたしたち以外は客はいない。
「聞いたとたん鳥肌がたったわい。なんだか…良くないことが起こりそうな気がするのう」
「黄金の腕輪ってどういうものなの?」
アリーナが尋ねる。
「まんまじゃ。全部金で出来た腕輪じゃ」
「金で出来た腕輪がなんかあるの?」
「それを売ったらいいお金になるとか」「そういうもんじゃないわい」
ブライは横に首を振る。じゃあ一体なんなんだろう。
「今後の身の振り方を考えてみましょう」
クリフトが青白い顔で提案する。もともと顔は白いが先程の神官への回復で疲れきった感がする。
「あの悪党は黄金の腕輪を姫の身代金として請求した。それは私たちへ、です。つまり私たちが黄金の腕輪を探さなければなりません」
「その黄金の腕輪はどこにあるのかわからないの?」
さぁ、とクリフトは小さく呟く。貧血を起こさないか心配である。
「町の皆に聞いてみよう。もしかしたら知っているかもしれない」
今日のところは解散し、また明日聞き込みを開始するということに決まった。
…良かった。野宿じゃなくて。


347 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:42:50 ID:fdfEc5PE
翌日の朝。
あたしとアリーナは町で聞き込みを開始した。
クリフトとブライは疲れきって起きなかった。あたしも寝ていたかったがアリーナが優しくあたしを小突いたのでそれから目が覚めてしまった。
良かった。まだ死んでいない。
片っ端から聞き込みをしたところ、有力な情報がいくつか。
1,黄金の腕輪はこの町の宝。
2,黄金の腕輪はフレノールより南にある洞窟に眠っている。
そして一週間以内に黄金の腕輪を宿の裏手に持ってこないと姫の命はない。
………。
急がなければなるまい。
アリーナはクリフトとブライを叩き起こした。
「何でも我が姫ならともかく偽姫の為に儂らが危険な羽目にならんといけんのだ」
ブライがクロスボウの点検を行う。
「そういうこと言わないの。一人の命がかかってるんだから」
アリーナは鎖帷子の着心地を確かめる。
「なかなかこれ重いな」
クリフトは鉄の槍をあたしに持たせ、青銅の鎧を着る。頭にはいつもの神官帽子ではなく木の帽子が乗っている。
重いので鉄の槍を下に下ろし鎖帷子の調子を確かめるあたし。
それぞれこの町で購入した武器防具の装備を確かめる。



348 : ◆36yZlE15gs :2005/11/11(金) 20:44:42 ID:fdfEc5PE
フレノール南の洞窟はフレノール町民の物置兼宝物庫として利用していたがいつしか魔物が住み込み、それ以来町民は近づかなくなったという。宝、黄金の腕輪は幾度となく盗賊やトレジャーハンターが押しかけ、そして誰一人として帰らなかった…と噂。
例え噂だとしても洞窟に入り込むなら装備、見回り品、食料等しっかり用意していたほうが良いに決まっている。
あと一週間。
最後に教会に立ち寄り、加護を受け、フレノール南の洞窟に向け四人は歩き出した。

349 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/11(金) 23:43:19 ID:JlVKuJuD
盛り上がってまいりました。

350 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/12(土) 13:48:58 ID:JTvLPalJ
なぁ、やっと気づいたんだけどレッドマン氏の「サマルとリア」って事に・・・orz

351 :未成年の旅・書き手 ◆BlH5qivf3A :2005/11/12(土) 19:53:38 ID:w0OTlbZX
>>341やっちゃった!ごめんなさい!!
未成年の旅―[ ってなるはずだったんですけど・・・。
物書き になってますね。本当にすいません!!
書く途中で眠くなってぼーっとしてて・・・。学生は辛いです・・・。

352 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/12(土) 20:39:20 ID:tgN2FtoF
>>350
「リア」って名前はそこから来てるんじゃないのか?

353 :未成年の旅―\ ◆BlH5qivf3A :2005/11/12(土) 21:18:34 ID:1UL56J94
海斗「・・・あのとき、さ。炎がこう・・・ばっ!!と出ただろ?あれ、どうやって出すんだ?」
隣を歩く鎧姿の青年にたずねた。
青年「・・・ああ、べギラマのこと?まずギラができないといけないんだ。」
海斗「ぎ、ギラ?いや、おれは手から炎は出ないから。普通の人間なんだから。」
青年「呪文はある程度なら魔法使いでなくともできるよ。メラなら楽に習得できるし。・・・教えてあげようか?」
海斗「いや、だから・・・。手から炎が出た事は一度も無いんだって。メラ!!なんて叫んだって・・・。・・・・ん?・・・え・・・?」

まさに奇妙な光景だった。自分の胸の前にかざした手から、小さい火の玉が飛び出し、目の前にあった木を焦がしたのだ。
青年「できるじゃないか!!きっとギラもできるよ!!素質があるみたいだね!!!」
自分の肩をたたく青年。あっけにとられている海斗。
―――この世界では魔法が普通に存在している。この何の変哲も無い青年も、魔法を頼りにして生きている。
この青年の名は、サーベルト・アルバート。リーザス村の名家で、昔、悪を倒すために活躍した伝説の魔法剣士の血を引いていると、本人は語った。
つい先ほど、弓兵に囲まれている海斗を「べギラマ」という魔法で退治したのも、この青年だ。

サーベルト「僕には妹がいるんだ。その妹も魔法が得意でね。でも僕に魔法を見せるために張り切りすぎて、家の屋根を焦がしてしまったことが有るんだよ。」
笑いながらサーベルトは話す。その笑顔を見て海斗は妹と仲が良いんだろうな、と思った。
楽しく会話をしながら歩いていると、妙に下の長い猫が飛び出してきた。二、三匹引き連れている。
サーベルト「しましまキャットだ。んじゃあ、あれで魔法の特訓でもするか。都合のいいことに海岸沿いだし。カイト、呪文で倒してみ。」
海斗「ん、あっ?何いってんだよ!無理だって!!さっきは偶然・・・」
サーベルト「いいから、いいから!!もしもの時は僕が助けてあげるよ。ほら、がんばって!!」
しぶしぶ、やってみることにした。しましまキャット、という名の大きい猫はこちらを威嚇している。


354 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/13(日) 01:54:46 ID:xZzWFc9j
海斗って正直キモいな

355 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/13(日) 02:32:23 ID:TdCcp0sl
エイコタソ…(´・ω・`)

356 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/13(日) 03:09:38 ID:LxBkuKqU
「海斗」の二文字を乱用してなかったら見やすいというかなんというか
って奴はおれだけか


357 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/13(日) 19:56:08 ID:gfDmKEJW
2005年、11月13日午後7時間45分トンネルを俺は走って逃げていた、誰かはわからない、がそいつは俺を追い回していた、
必死で逃げていたが俺は足が遅くすぐに捕まってしまう、かすかな明かりからそいつの持っている物がナイフだとわかる、どうやら通り魔のようだ、
 
 どうして俺はこうなんだろう、小・中学校の時からいじめられていた、高校・大学に入っても常にいやがらせを受けていた、理由はわからない、そして会社に行ってもそれは変わらなかった。そして今回の事件、

俺の人生は何だったんだろう・・・ナイフが俺に向かって振り下ろされる・・・・

気がつけば俺はどこかの神殿のようなところに倒れていた、何があったんだ、ここはどこなんだ?その時目の前から謎の男が姿を現した。
「我が名は大魔王ゾーマ若者よ、人間が憎いのだろう?我が軍に協力せぬか?」

358 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/13(日) 20:06:38 ID:gfDmKEJW
投票してみました、とりあえず打ち切りにはしないように続けていくつもりデスので、よろしくお願いします。

359 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/13(日) 20:22:11 ID:ZvYnQtAw
最近の職人さんも頑張ってておもしろいんだけど俺には合わないんだよな…
総長みたいなやる気ない感じの主人公の話誰か書いてくれー

360 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/13(日) 20:54:58 ID:gfDmKEJW
「協力?なぜ俺に求めるんだ?」
目の前の男に尋ねる、よく見ると人というよりモンスターに近い
「恥ずかしい話だが人手不足なのだ、モンスター共は腐るほどいるのだが、肝心な協力な力を持っており皆をまとめる力を持つ物が少ないのだ」
「残念だけど俺にはそんな力はない」
そう、そんな力が俺にあるはずがない。
「いや、おぬしからは巨大な力を感じる、2代目の魔人王になれるだけの力を」
「魔人王?」
「そうだ、戦闘員としてきわめて優秀な魔人の中の王、魔人王になれるだけの素質を持っておる」
「どうすればなれる?」
「簡単なことだ3年間ここで特別な修行をすればいい、そうすれば人間共を遙かに超える力を手に入れることができる、うんざりしているのだろう?奴らの傲慢に」
そうだ、この世界の人たちも俺の世界の人たちも、みんな同じだ平気で人を殺すし、口だけでどいつも他人のことなんて考えていない、そんな奴ら・・・滅 ん で し ま え ば い い
「今すぐでなくていい、厳しい修行ばかりだ、もう少し考えてからでも・・・」
「いや、もう答えは出た、ならしてもらうぞ、魔人王とやらに!」



361 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/13(日) 21:09:41 ID:gfDmKEJW
続き
「こいつ、目つきが変わった!」
「修行の前に確認として聞くぞ、お前がしようとしているのは何だ?」
「我々がしようとしているのは、地下世界と上世界の征服だ。」
「それはなぜだ?」
「それはまだ教えられん、いまはな・・・」
「そうか、ならい良いんだ、」
こいつが、ゾーマがなにをしようと関係ない、今はただ力がほしい・・・
「さて、早速修行とやらをさせてもらうぞ!」
「もう始めるのか?良いだろう、付いてこい(こいつのこの性格、うまく利用できるかもしれんな・・・フッフッフッ)

よし、やってやる!腐った人間共を裁くために!


362 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/13(日) 22:16:34 ID:gfDmKEJW
あれから3年近く経つ。
俺は魔人王となるためにゾーマの元へと向かった。
「おぬしか、ずいぶんと強くなったようだな・・・・」
「俺は十分強くなったはずだ、魔人王にはまだなれないのか!」
「おぬしは確かに強くなった、しかし魔人王になるにはまだしなければならないことがある」
「それは?」俺が訪ねるすると、
「それは・・・一代目の魔人王に勝つことだ、いっておくが奴に勝てた者は一人もおらん、いや誰も挑戦使用としなかったんだがな」
「いいだろうやってやる!おれはこのままでは終われないんでね」

あれから仲間たちもできた。
魔人スピア・・俺より少し年下の魔人だ、かなりの腕前で男勝りなところがある女だ。
魔人ウルフ・・俺と同じようにスカウトされたらしい、のんびりしてる男だ。
バラモス・・・俺に修行をした男だそれなりに強いらしいが、何となく早死にしそうだ。

俺は3年近くの間修行をしていた、修行といっても滝に打たれたりするのではなく、ほかの魔人たちと剣の稽古をしたり、
バラモスに魔法の使い方を教わったりするものだったが、それははじめだけで2ヶ月もすれば、
上級の魔物達との戦闘や大量の魔物達相手にたったの5人で戦うというのもあった、しかしそのおかげで今はかなりの力を身につけた、そして次の戦闘に勝てば、魔人王となれる
一代目の魔人王に勝てば・・・そして一代目のいる戦闘場への扉を静かに開けた・・・

363 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/14(月) 02:06:02 ID:IIrPjjHPO
イイヨイイヨー

364 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/14(月) 18:22:14 ID:dcHkU++B0
扉を開けた俺の目の前には、黒い服装で白いマントを身につけている男が立っていた、
「あんたが魔人王?」
「そうだけれど、君が噂の戦士かあえて恒例ですよ、何だって3年で上級モンスターに勝てるらしいですからね」
なんなんだこいつ、本当に魔人王か?
「自慢じゃないが、この間トロールを倒した!」
「なるほどそれは楽しみですね、フッフッフッ」
「てっきり化け物みたいな奴だと思ってたが至って普通だな」
おれは男がとても最強と呼ばれる魔人王に見えなかったため、ついそう言ってしまう。
「君と同じ元人間ですが何か?」
「それは失礼、ところであんた何年になる?」
「魔人王になってからなら、30年近く経ちますね、魔人になると全盛期以降老化しなくなるんですよ、知ってましたか」
ゼッゼンゼンシラナカッタ、ちっバラモスの奴!
「さて、そろそろ覚悟はできたようですね、いっておきますがどちらかが死ぬまででられませんからね、フッフッフッ」
こいつ、口調が変わりやがった戦闘モードか・・・
「いわれなくてもわかっている!行くぞ、くたばりやがれぇ!」
俺は剣を抜き全力の力で奴に斬りかかる。

365 : ◆qdB5QYIaRc :2005/11/14(月) 21:01:18 ID:KY9+vjda0
次の日の朝、タンスを漁ると小さなメダルがあった。最初の村の墓で拾ったのと同じだ。何だろうこれは。
ついでに本棚を調べてみる。「呪文書」と書かれた本があった。宗教の類は信じないが、シャレで貰っていく。

船が来るまで腐った死体パン(1G)を頬張りながらその辺で座って待つ。
それにしてもこのパンまずい。金持ってるんだからケチらなければ良かった。デフォルトでこの不味さなのに、賞味期限が切れたらどんな味になるんだろうか。
しかもエテポンゲに異様に似ている。というかエテポンゲそのものだ。
食ってる内に吐き気がしてきたので残りはエテポンゲにあげた。美味い美味いと言いながら自分を食っている。
昨日は女がエテポンゲにビビリながら宿に戻った後、主人からモンスター図鑑を貰った。こんな分厚い本いらない。金をよこせ。
モンスター図鑑には今まで出会った魔物が記載されている。爆弾岩、ミミック、お化けキャンドル…結構な数と出会っている。因みにこの虎は「キラーパンサー」と言うらしい。
そう言えば宿屋の女に虎にボロンゴという名前をつけてもらった。と言うか勝手につけられた。
トンヌラとか、サトチーとかつけようと思った俺より遥かにネーミングセンスがあると思ったので却下しなかった。



潮風が気持ちいい。雲一つない空で、絶好の船旅日和だ。俺は車や船で酔わないので、気分が良かった。
…俺の両サイドで、海にゲロを撒き散らしている奴らがいなければ。
ええい、邪魔だ!雰囲気ぶち壊しじゃないか!よりによって俺の両サイドで吐きやがって。恨みでもあるのか!
背中に正拳突きをぶちかましてやりたかったが、武骨な戦士二人なので返り討ちに遭いそうだ。
山彦の如く断続的に、おえーおえーと聞こえてくる。いかん。このままでは異臭騒ぎになる。船室に戻ろう。

暇なのでさっき手にいれた呪文書読む事にする。俺は袋から本を取り出し、本を開いた。
…何やら難しい事が書いてあるが、要約すると呪文とは、自分の魔力を消費して治療を施したり、炎や氷を出して敵を傷つけたりする能力、らしい。
どうも胡散臭いが、それっぽいものなら見た事がある、山にいたロウソクの火の玉や、山のおっさんの竜巻。あれが呪文だろうか。
更に読み進めると、呪文習得法というページがあった。


366 : ◆qdB5QYIaRc :2005/11/14(月) 21:01:59 ID:KY9+vjda0
『ほとんどの人間は呪文を操る事ができる。呪文を操る事ができない人間は、代わりに抜群に身体能力が高い。
呪文を使うには、ホイミ(治療呪文)を使おうと思えば、傷ついた自分が暖かい光に包まれ、体中の傷が癒える。これをイメージする。
イメージをしたら、手に魔力を集中させ、対象に掌を向け「ホイミ」と叫ぶ。イメージが完璧なら成功する。
まあ本なんて読んでるお前には一生無理だけどな。斧でも振ってろバカマッチョ』

…真剣に読んだのに、何て奴だ。この場にいたら殴る所だった。
とりあえずホイミを使ってみる。俺にできない事などない。
隣に座っているじいさんが手に包帯を巻いていたので、じいさんの手に掌を向けて、ホイミ!と叫んだ。
数秒の沈黙の後、客のクスクスという笑い声が聞こえてくる。じいさんは痛い人を見るような目でこちらを見ている。
俺に魔力がないのか、じいさんの包帯は装飾品なのか、理由はわからないが完全に恥を晒してしまった。



港に着く。船を降りても客達にこちらをちらちらと見られていた。
近くにいた戦士に、一番近くの町はどこか聞こうとしたが、避けられてしまった。完全にキ○ガイ扱いだ。
仕方ないので、東に一直線に進む事にする。



港を離れてすぐに、敵と遭遇した。緑のスライムに騎士が乗っている魔物が二匹。何十本も足がある浮遊スライムが一匹。
スライムナイトとホイミスライム。何故かその二つの単語が脳に響き渡った。まさかモンスター図鑑の効果だろうか。
さすがに三対一はきついので、ボロンゴにも手伝ってもらう。エテポンゲは俺を盾にしている。使えん奴だ。
俺とスライムナイト、ボロンゴとスライムナイト、ホイミスライムが対峙する。
二対一はきついだろうが、それでもボロンゴなら…ボロンゴならきっと何とかしてくれる!
俺は銅の剣を構え、スライムナイトとの距離を縮める。スライムナイトがブツブツ言っている。早くも死を覚悟したのだろうか。
…しまった、呪文だ!
「イオ!!」

367 : ◆qdB5QYIaRc :2005/11/14(月) 21:03:35 ID:KY9+vjda0
その声と共に俺を中心に周囲が激しく爆発する。痛い。熱い。炎を覆った鈍器で殴られてるようだ。
幸い、死にはしなかった。が、相当のダメージだ。体中痛い。
俺は薬草を取り出してかじり、立ち上がる。さて、どうするか…。
またブツブツ言っている。ヤバイ。殺される。助けてくれボロンゴ。俺には無理だ。
ボロンゴを見ると、かなり苦戦している様だった。ボロンゴで苦戦してるのに俺が倒せる筈がない。
俺はヤケクソでエテポンゲを担ぎ、スライムナイトに投げつけた。が、避けられる。エテポンゲが何か喚いている。役立たずが黙れ。
仕方ない。必殺技を使うか。
俺式ファイナr…最終奥義!はやぶさ斬り!
スライムナイトが呪文を唱える前に、素早く斬りつける。
効いているようだ。ナイトがスライムに押し潰されて悶えている。なんか可愛い、と思った。
はやぶさ斬りというのは盗賊の頭の時に使った技だ。「速くなれ」と強い思いを込めれば使えるようだ。
次の瞬間スライムナイトの体が淡い光に包まれ、傷が回復した。
どうやらホイミスライムがホイミを使ったらしい。厄介な奴だ。
スライムナイトがぶち切れて俺に斬りかかる。俺も剣で対抗する。
が、スライムナイトの剣の性能が良かったのか、俺が弱いのか、銅の剣を弾かれ腹を斬られてしまった。
俺の腹から血が飛沫をあげて飛び散る。俺はその場に倒れこんでしまった。
さて、いよいよ危険が迫ってきた。このままTHE ENDか。
スライムナイトの剣が次々に俺の体を傷つける。何だか気持ち良くなってきた。
これで終わる訳にはいかない訳だが、ホイミスライムを倒さない限りどうしようもない。ボロンゴはホイミスライムを集中攻撃しているが、すぐに回復されてしまう。
このままではダメだ…呪文が…呪文が使えれば…!!
「ホイミ!!」





ブシュッ

368 : ◆qdB5QYIaRc :2005/11/14(月) 21:04:13 ID:KY9+vjda0





何時間経ったのだろうか。気がつくと平原に寝転がっていた。
どうやら助かったようだ。ボロンゴが始末したのだろうか。
「俺がマッスルダンスで一瞬で片付けた。最強だからな。」
声をあげたのはエテポンゲだった。嘘つけ。俺に一撃でやられたエテポンゲがあんな奴らを片付けられる訳がない。
それにマッスルダンスってどんな技だ。気持ち悪い。名前変えろよ。
まあ経過はどうあれ助かった。



夕方、高さ20m以上はある巨大な城に辿り着いた。
城下町の人の数が凄い。俺が大声を出してもかき消されるかもしれないぐらい人で賑わっている。
兵士の話によると、王様は大らかな人で、一般人でも自由に城の中に入れるようだ。
盗賊とかが入ったらどうするんだろうか。軽率なんじゃないのか?
まあ城の中に興味がない訳ではなかったので、入ってみることにする。

「よくぞ来た!どうだ私の体は!?美しいだろう!?」
王座の間に足を踏み入れた瞬間、フンドシとマントの変態王が俺に筋肉を見せつけてきた。
どうしよう。この状況を打開するにはどうしたらいい?ボロンゴは何も答えてくれない…。
「ハア?今の自分の姿、鏡で見てみろよ変態野郎。」
言ってしまった。このバカゾンビが。処刑される前にこいつだけは俺が処刑してやる。
「…フ。勇気ある発言だな。」
王が不気味に笑う。俺の死が確実に迫ってきた。
が、王が次に発した言葉は、予想だにしない言葉だった。

369 : ◆qdB5QYIaRc :2005/11/14(月) 21:04:44 ID:KY9+vjda0
「そう言ってくれる者を待っていた。その勇気を見込んで頼みがある。」
どうやら公開処刑はされないらしい。助かった。公開かどうかは分からないが。
「実はこの城の地下で虫の魔物がすみついてしまったんだ。そいつらを始末してくれないか?」
虫…。
俺は虫はダメなんだ。特にゴキブリ。小学生の時、生足でゴキブリを踏んでしまった事を思い出しただけで死にたくなる。
虫は嫌だし面倒なので丁重に断ろうとした。が、
「いいぜ。ただし報酬はたっぷりよこせよ。」
く…このバカゾンビが…。王に向かってなんて発言をするんだ。殺されてしまえ。
3000Gに釣られるんじゃなかった。あの時点で俺は負け組だったんだ。
「おお、ありがとう!では頼んだぞ」



地下の虫を始末するのは明日にするとして、この辺の敵の強さは半端じゃないので武器屋に行った。
「やあ、いらっしゃい。」
緑の服の普通の主人だった。良かった。どこかの村の武器屋みたいな奴だったら確実に逃げていた。逃げる準備も万端だった。
とりあえずエテポンゲの装飾品を全て売る。そしてこれからはエテポンゲを先頭にして戦う。なんたって最強らしいからな。
エテポンゲが喚いている。知らん。金になる物は全て売る。
現在の所持金は4000少々。結構強い装備が買えそうだ。
一番強い武器は鋼の剣だった。重さも確かめずに即断で買った。強さはどうでもいい。かっこいい。
他にも鱗の鎧に、ボロンゴ用に鉄の牙、皮の腰巻きを買った。当然エテポンゲには何も買わない。なんたってさいk

その夜、俺はゴキブリが100匹入っている箱とナメクジ100匹の箱、どちらに入るか王に選択を迫られる夢を見た。

Lv7
HP44
MP0
武器:鋼の剣 鎧:鱗の鎧 兜:木の帽子
特技:はやぶさ斬り

370 : ◆36yZlE15gs :2005/11/14(月) 22:15:04 ID:V6orwlE10
フレノールからは整備していない細い街道があり、その道に沿って南下してゆく。
日差しは容赦なく照りつける。
空を見上げればどこまでも高く、青い。
夏の匂いが風に混じり、熱く火照った身体に清涼感を与えてくれる。
日差しをたっぷり吸い込み青々と輝く草原からやがて鬱蒼とした森へと景色はうつろう。
日はゆっくりと傾き、暗い森は闇色に溶け込む。
森の木々とほぼ同化していた洞窟を発見したのは日が完全に落ちてからだった。
先は急ぐが戦闘で消耗し、歩き疲れもあるため野宿することにした。
嫌なんだけどね…。
近くに水の音が聞こえる。水場に向けて木をかき分け歩みを進める。
洞窟の近くにちょっとした沢と開かれた草原の広場があった。広場の中心には火を使った後がある。さっそく準備。
ブライは聖水を取り出し広場周辺に振りかけた。魔物が近づかなくなるそうだ。言うなれば結界形成。
近場から手頃な木を拾い集めメラで火をおこす。
食料はフレノールで仕入れた携帯用のパンとバターと干し肉とミルク。
疲れているのか黙々と食べ、寝袋を取り出しクリフトとブライは早々と眠りに着いた。
周りには男たちの寝息と薪がはぜる音、遠くから聞こえる動物の声。
「…眠れないの?」あとは寝るだけ、といった出で立ちのアリーナは私に問う。
「眠れないというか、ん〜そうだね」
煙草をくゆらせながら答える。
「アリーナは?」
「ん〜疲れ過ぎて眠れないのかも」
にこっと微笑む。そして安らぎを称えたままの顔で話す。
「アミ…」
「ん?」
「ずっと一緒にいたけどさ、いつもクリフトやブライがいてさ、二人きりになるのってほぼ初めてに近いんじゃない?」「そうだね」


371 : ◆36yZlE15gs :2005/11/14(月) 22:20:39 ID:V6orwlE10
「アミはさ、いままで聞けなかったけど、私とサランの町で出会ってそれからずっと旅をしているわけだけど、何で旅をしようと思ったの?」
ぎくっ。
いやまぁドラクエの世界だしそれなら冒険したいと思ったしそれなら知っている人、アリーナたちと冒険をしたいと思ったわけで。
それ以前に目が覚めたらそこはドラクエ世界の宿だったわけで。
異世界からきましたなんてとても言えなくて。
「サランの町に住んでいたけどそこで一生を終えるよりは、世界を見てみたくてね…。アリーナを見た時この人はきっと冒険者だろうから付いていこうと思ったの」
「ふふっ、ダメもと?」
「そう、ダメもとで聞いてみた」
「そしたら私がいいよと言った。言わなかったらそのまま?」
「そのままだね。一人で旅立つ勇気はないから。反対にさ、アリーナはこんなズブの素人を一緒に連れてゆこうと思ったの?」
「ん…夢をみたの」
「夢?」
「サントハイムの王族って夢で未来予知が出来るのね。私はまだお父様程ではないけれど。その夢の中では旅に出たとき、女性が一人いたから」
そんな理由だったのか。
「私は…一人で旅に出ようと思ったんだけど」
アリーナの視線は男たちの方へ。
「彼らが付いてきちゃってね。自由きままな旅になると思ったんだけどなー」
ため息一つ。
「それも夢のうちでしょ?」
「そうなのよ、いやんなっちゃう」
にこりと笑った。


372 : ◆36yZlE15gs :2005/11/14(月) 22:24:01 ID:V6orwlE10
「…外を見たかったの」
「え?」
「ずっと城の中に閉じこもって作法裁縫踊り、諸々の勉強。たまに外へ出たと思ったら沢山の城の人を連れて籠に揺られてサランへ。もう自由がなくて。16年間ずっとそう」
焚き火がパチンとはぜた。
「城の一番高い塔からいつも眺めてたの。広い大地、青空、白い雲、海原。城ではない場所でいつかそれらを私のものにしたくって」
籠城に閉じこめられた哀れな(おてんばな)姫は自由を求め旅へ出た。ということか。
「今、幸せ?」
「うんとても」
焚き火に照らされアリーナは破顔した。
「フレノールの件で、お姫様を見たくて沢山の人が集まっていたじゃない?彼女はお姫様じゃないけど、お姫様ってことで人びとから祝福されるんだね」
「一国のドンがこんな町にようこそ!っていう歓迎もあると思うけど」
「うん、それもきっとあると思う。だけどね…そのお姫様、な私にはお姫様は何がいいんだろうって。いいもんじゃない。むしろ町の人のほうが余程羨ましいよ。ほら、旅へ出たいと言ってもそんなに反対されないだろうしね」
体育座りのアリーナは空を見上げた。
「お姫様なんてなりたくなかった」
「………」


373 : ◆36yZlE15gs :2005/11/14(月) 22:31:16 ID:V6orwlE10
「アミは、お姫様になりたい?」
「お姫様を目の前にして言うのもなんだけど…いやだ」
「そう」
あたし個人としては…ね。絢爛豪華な生活と引き変えにアリーナが言ったような自由がないのはちょっと。あたしはいつだって気持ちの上ではフリーアンドイージーでいたい。
生まれながら人が引いたレールに素直に歩める人なら、煌びやかな、人から羨ましがられる王族になれるかもしれない。
ただアリーナは、誰かが引いたレールにははみ出てしまうのかもしれない。
「アリーナ…。王族として生まれたことを後悔しちゃ嫌だよ。自分の生まれは自分で決められないから。ただこれからの人生は絶対後悔しちゃならない。あなたは王族の前に一人の人間なんだから」
「そうなの。後悔したくないから、こうして旅に出たの」
「それなら文句は言わない。これでもかっ、もういいってところまでやり遂げなさい」
「アミは大人だね」
「あなたより9歳年上ですが何か?あっ、計算しないでね」何を今更…。
「なんだか言ったらスッキリしたわ。ありがと。もう寝ない?眠くなってきちゃった」
「どうぞお先に。おやすみ」
アリーナは寝袋にくるまるとすぐさま寝息をたてた。あたしは煙草を取り出し、指先から小さな炎を出し煙草に火をつけた。
信念を持ち、自分のなりたいことを心ゆくまでやり抜け。そしたら城から見ていた空と大地と海はきっとあなたのもの。

374 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 01:05:13 ID:SfZMldCL0
>>◆qdB5QYIaRc
>>◆36yZlE15gs
文章レベル高いな…
伝説の4の人クラスじゃないかと。
てか、2人とも名前名乗ってホスィ
専ブラじゃない人は読みにくいんジャマイカ

375 :アミ ◆36yZlE15gs :2005/11/15(火) 01:28:25 ID:d77YoMSx0
374
ありがとう。励みになります。あと名前つけてみました。
あと最後の文で間違えました。
×なりたい
○やりたい
です。orz

376 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 14:37:48 ID:COXbw3Si0
魔神戦争とかいう奴、他でやれよ。

377 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 15:45:31 ID:TNVNVtHWO
こらこらぁ〜
そういうこと言うとまた職人さんがいなくなっちゃうんだからぁ〜
無意味な煽りしかできないなら、あんたが余所行きなさいよぉ〜

378 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 18:39:48 ID:2x/dsVak0
376じゃないんだけど話に出たついでだからちょっと。
魔神戦争の人のって開始場所が宿屋じゃないんだよね。
「目が覚めたらDQ世界の宿屋」ってのはこのスレの唯一のルールみたいなものなんだから
何か理由があるんじゃないんなら宿屋からスタートして欲しかったな。

379 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/15(火) 19:34:57 ID:AYjbZoGF0
普通の宿屋からのスタートだと、どうやって魔王サイドに移るかが妄想しにくかったんで、
もし別作品書くことがあったらちゃんと宿屋からのスタートにするんで・・・

380 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 19:53:15 ID:axao8nvA0
ダンジョン内の宿屋でもなんでもよかったんじゃね?

宿屋で目が覚めた結果魔王サイドにつく展開の話なら何も言われないのに
魔王サイドにつかせたいがために最初から宿屋を無視してたら本末転倒だぞ

381 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/15(火) 19:58:58 ID:AYjbZoGF0
続き
ガキィィン!
剣と剣のぶつかり合う音があたりに響く
俺はすぐに後ろに下がりイオラの呪文を唱える
「ほう!、なかなか」
そう言い一代目はイオラを避けると剣を振りかざし、衝撃斬をとばしてくる!
「ちぃ!」
俺は剣で何とか受け止める、が、すぐに今度は謎の黒い稲妻が飛んでくる!
それを避けきれずに直撃を食らう。
「今のはエビルデインといって魔人王のみが使うことのできる技だ」
エビルデイン・・バラモスの奴がぶつぶつと言っていたが、これほどだったとは!
「くっくっくっ、魔人王!ますますなりたくなってきたぜ}
「ほう、まだそんなことがいえるとはね、・・・・・生意気なガキだぁぁぁぁ!!!!」
奴の攻撃は今度も避けられずに腹を切り裂かれる
「くそ!」
そう言い剣を振り下ろすものの簡単にはじき返される、剣がはじきとばされる。
次の瞬間奴の蹴りで吹っ飛ばされる
「もう終わりか?所詮その程度、まあいいトドメをさしてやろう」
そう言い俺の胸ぐらを掴む、その時俺に最後の確率1パーセントの賭けが頭に浮かんだ

もうこれしかない、これで最後だ!

382 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 20:21:48 ID:fX/GL2P3O
別に民家とか小屋でもいいんだけどね。

あと、しばらくの間投下せずにROMってる職人さんがいたら挙手して。

383 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/15(火) 20:28:27 ID:AYjbZoGF0
「イオラ!」
イオラの呪文を一代目の顔面に向かって放つ、が首をひねっただけで軽くかわされる
「悪あがきを、最後の技がこの程度とはわな、死ね!」
俺は勝利を確信したなぜなら
「死ね」
俺がそう言った直後ガレキと共に剣先を下に落下してきた魔界の剣が一代目の心臓の部分を突き刺す
「あっあぁ、なっなぜだ、なぜ!」
「今のイオラ本当にあんたに向かって打ったと思うか?」
奴は声も出せずにただ聞いている
「あんたが剣をはじき飛ばしたとき、その剣がここからちょうど85度のところに突き刺さっていた。」
少し間をおき、再び語る
「そいつをイオラの爆風で飛ばし、うまい具合に速度を増させ突き刺す、といったところだ」
「そうは言ってもこんな馬鹿みたいな作戦であんたを倒せるとは思ってはいなかった、別の作戦であんたを倒すつもりだったが、どうやらうまくいったようだな」
そう言った後瀕死の状態の一代目に奴の落とした剣を拾い奴の頭部を
「確かこの部屋に入った以上どちらかが死ななければいけないんだったな」
そう言った後瀕死の状態の一代目に奴の落とした剣を拾い奴の頭部を
「死ね」
切り裂いた

384 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/15(火) 20:31:24 ID:AYjbZoGF0
一応目覚めたのは、神殿ということにしていますがそれじゃあだめかOTZ

385 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/15(火) 21:49:36 ID:AYjbZoGF0
頭を切り裂かれた一代目は静かに倒れ込む、身動き一つしない
「勝った、俺があいつに!」
うれしさで体が震える、ついに魔人王になれるんだ!
その時どこからかゾーマとバラモス、オロチが現れた
「さあ!一代目に勝ったぞ!これで・・・」
ゾーマが口を開く
「まさか本当に倒してしまうとは・・・」
間を入れた後静かに口を開く
「良いだろう、早速なってもらおうか」
そう言うと、一代目の体から黒い血が出でき、ゾーマへと吸収される
「はっ!!」
そう叫ぶと、今度はゾーマから黒い血が放出され、俺の肌から体内へと入り込む
体の何かが変化させられている、言いようのない痛みが俺を包む
黒い血の進入が終わるのと同時に体の痛みも消えていた、それだけではなく体中力に満ちあふれている!
「クックックッはーっはっはっはっ!」
俺はあまりのパワーに喜びを感じていた
バラモスが口を開く
「さっきまでとはまるで別人のような力を、魔力を感じる!」
オロチも声を上げる
「わっ私にもわかりますぞ、この力!私ではもう手におえません」
最後にゾーマが
「フっフッフッこれでわが軍の勝利も近い」
「はーっ!はっはっはっ!」
俺はこの時、初めて自分はいったいどうやってこの神殿で倒れていたのだろうか?と思ったが
今はそんなことどうでもいい、念願の魔人王に成れたのだから!

五日後、上下世界進行作戦に俺は、上世界進行魔人軍団の総司令官として任命され、俺は魔人軍団を率いり上世界に
戦線を布告するのだった。

386 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/15(火) 23:16:02 ID:4m3b7Up/O
なんかスゲェ壮大なストリだな

387 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/16(水) 06:57:53 ID:jW7EOWZ0O
誤字がなければもっといい
1回メモ帳に書いてからアップしてみて

388 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/16(水) 14:18:11 ID:Js4YRFSL0
なんかあんた編集者みたいだなw

389 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/16(水) 17:05:47 ID:7AGx9xFV0
奇喪汚太くんが目を覚ましたら、そこは宿屋だった。
「うわー。まるでドラクエの世界のようだブヒー」
それなりに頭は働くキモオタくん。大切な事に気が付いた。
「あっ、俺お金が円しかないブヒ。どうやって宿泊料支払うブヒ?」
うーん。何となく窓の外を見ながら腕組みして考える。
「あぅ、ょぅι゛ょにゅ。かわいいブヒー」
宿泊料のことは忘れた。やっぱりオタだった。
「かわいいなー。かわいいなー」
(何?あの人こっち見てる。気持ち悪ッ)
幼女は走って逃げてしまった。
(ああ、行ってしまった。そうだこのまま窓から逃げるブヒ)

390 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/16(水) 18:55:23 ID:W3PITX8e0
ちょwwwww

391 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/11/17(木) 15:41:52 ID:CLGX7HECO
保守

392 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/17(木) 16:30:07 ID:+ONqMDuq0
上世界侵攻作戦がついに始まった、まずは本拠地を手に入れることとなった
「魔人王様、本拠地にはネクロゴンドにある城が最も最適かと・・・」
部下の魔人が提案する
「ふむ、確かにそこなら他の国とも孤立していて良いな」
「しかし、その城には人が住んでいてそれなりに数も多いとのことで・・・」
俺は少し考えて敵の戦力のことを聞くことにした
「スライム達によると、百人近く戦士が住んでいるようです」
「ふん、たったそれだけの数だ迷うことはない!戦力を整え次第攻撃を開始する!」
そして一時間後、俺たちはネクロゴンドの洞窟の先にある城と小さな町に攻撃を開始した

393 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/17(木) 16:42:11 ID:+ONqMDuq0
まずは俺の新技エビルデインで町に攻撃する、が特に慌ただしい様子はない
「?どうなっておるんだ?」
俺がそうぼやいた直後に、小さな火の玉が俺に飛んでくる!
俺はそれを軽くはじき飛ばした後、飛んできた方向を見ると、そこには百人近くの戦士がいた!
「どういうことだ?」
「危ないところだったぜ、もしこいつを発見して口を割らせなかったらな・・・」
そう言うと戦士の一人が死にかけのスライムを投げ渡してきた
「そう言うことか・・・俺もうかつだったぜ、まさか探索に向かわせた三十匹ほどのスライムが一匹いなかったのに気付かなかったとは・・・」
そう言い終わるとスライムにベホイミの呪文をかけ後ろに下がらせる
「だが、たとえ貴様らが戦力を整えたところで、魔人軍団に勝つことはできん!」
その直後敵軍と自軍が突進し、激闘が始まった

394 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/17(木) 17:09:13 ID:+ONqMDuq0
イオラ」
俺のイオラが敵軍の中央に炸裂する、
が敵の猛攻により下級のモンスター達はやられてしまう
「ワァァァァァァ!」
俺に後ろから斬りかかってきた!
「雑魚が!」
俺は簡単にかわしカウンターで斬り殺す
敵は群れを持って動いている、単体で特攻すればすぐにやられてしまう
俺は下級モンスターと上級モンスターに群れを作るように指示し、
俺は魔人戦士達と合流する
元々戦力的に勝っていた俺たちは、どんどんと敵を追いつめていったその時、一人の男が俺のあえに現れた
「魔人王!わしの名は戦士ポポタ、町を無茶苦茶にしおって貴様を許すわけにいかん!」
「ほう、それでは戦士ポポタさんよぅ、許せないんだったら殺しにかかってこいよ!さあ」
俺は指を立て挑発するようにいった
「なっなめるなぁぁ!」
ポポタが斬りかかってくる、全力に近い攻撃だ、しかし俺はその攻撃を軽く受け止める
「あんた、その年になるまでにいったい何を見てきた?」
「何でもない孫達との平和な日々だった」
「いいや、それだけじゃない、人は妬み、権力をほしがり、金をほしがり、相手が気に入らないからとかの理由で戦をしている、それも遙か昔からだ!」
「何が言いたい」
「つまり、人が自らの欲望によって戦を繰り返し、動物や植物を殺す、その内に地球がだめになってしまう、そうならない内に貴様ら人間を滅ぼし、星を守る!」
「きっきさま!」
「おしゃべりは終わりだ、死ね、魔神斬り!」
ポポタに凄まじい剣圧が飛んでくる
次の瞬間には、ポポタの剣はへし折れ、俺の刃はポポタの心臓を切り裂いていた

395 :魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/11/17(木) 20:35:32 ID:+ONqMDuq0
X「いいやそれだけじゃない」
O「それだけじゃないだろう?」


396 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/17(木) 22:33:42 ID:6WMDUL+10

10日目 エイコLv.6 

-1-
当面の目標に「エイト探し」を加えたところで、
所詮、今日もひたすら歩き続けるのである。
目の前に次々と現れるモンスターをぶっ飛ばしながら。
あー私はあんまりぶっ飛ばしてないけどね。

「なあんでマペットマンの様子を見てばっかりいるのよエイコ!!」
「だって冷めるストーリーってどんなのか気になるじゃん」
「姉貴、あれはホントにつまらないから見なくていいでがす」
「オレなんか愛の物語とかいうので寝ちまった事あるぜ」

とりあえず、大きな袋の中をまさぐり、私が装備出来そうな物を引っ張り出す。
装備できるのと出来ないのがあるらしいが、基本的にエイト準拠らしい。

「ねーねーこの鎧、激重なんだけど、他のないの?」
「兄貴のお下がりで一番いいのはそれでがす、ガマンするでがす」
「でも帽子と盾が見事にミスマッチね」
「他の鎧や服はまだまだ高いからな、槍とは合ってるぞ」

397 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/17(木) 22:35:00 ID:6WMDUL+10
装備は、ホーリーランスに青銅の鎧、キトンシールドに羽根帽子、そしてスライムピアス。
奇妙この上ない。ていうか槍の初心者に盾まで持たすな。ゼッタイ攻撃力下がってるよ。

「どりゃー! しっぷう突きィィ!」
「でやー! かぶと割りィィ!」
「何で先に攻撃しちゃうのバイキルトー!!」
「すっかりツッコミだなゼシカ、かえん斬りッ」

ベルガラックの真南の山の上にあったトラ屋敷に行った。
楽しみにしてたんだよ、キラーパンサーに乗って走れるって雑誌で読んで。
ゲームではそこまでまだ行ってないけど、
実体験に勝るものなし。いいじゃないのドラクエワールド。

「で、その木の所まで行けばいいのね」
なんとなくえらそうに言ってみる。大人の世界は気圧されたら負けだ。
「でもそんな場所、この近くにあったかしら」
「とにかく行ってみるしかないな、それに像ならなんとなく見覚えがある」
すげえなククール、私は見覚えないぞ。

398 :エイコ ◆h97CRfGlsw :2005/11/17(木) 22:35:37 ID:6WMDUL+10
「じゃ早速そこへ向かうでがす!!」
ヤンガスは立ち上がり、今にも駆け出さんばかりである。
「人の話聞いてねえだろハゲデブ。明け方だっつーの」
「あっしはハゲではないでげす!!」

そんな私らの会話を聞いて、ゼシカはクスリと笑った。
「ホント、エイトとは正反対の性格ね。でもいいコンビだわ、あなたたち」
あーなんか上から物を言われたカンジ。やなカンジ。

「じゃあ、オレ達はオレ達でいいコンビかな?」
どさくさにまぎれてククールゼシカに絡む。いやムリだろ。
「そんなことより早く案内してよ、場所分かるのあなただけなんだから」
案の定、さらりとかわされた。
舌打ちしながらククールは重い腰を上げた。



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