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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/17(火) 19:10:37 ID:4/FHaAAe
ここはもし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったらということを想像して書き込むスレです
小説形式大歓迎!

前スレ
もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

71 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/24(火) 18:08:11 ID:vWJL6hVp
まとめサイト管理人さんいつもありがとう。
ところで、今更ですが今年は2005年ですよ。

72 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 00:05:54 ID:Q4n1OMcg


73 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 01:15:27 ID:OckcumWz

     ∧_∧
    ( ´∀`)  <gYINaOL2aEタソ乙カレ〜 
    ( つ つ旦
    人  Y 
    し(_)


すごいね。自分には文才なんてないからかける人が羨ましいよ。
しかし、トルネコとライアンてずっと4コマのイメージだったけど、この物語だとなんだかかっこいいね。




74 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 08:24:34 ID:vrLsBJwP
乙で埋まるのは勘弁してください

75 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 22:14:57 ID:94sN8g+l
>>74
短めのに挑戦はしてるけど、前スレで「下手なのは勘弁」みたいな
レスが多かったので迷ってる

76 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 22:32:43 ID:ljw3R+RS
>>75
下手でも良いじゃないか
職人がいなくて寂しいスレだってあるんだぞ
ただあまりにも消防が書いたって感じのは勘弁な

77 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 22:50:30 ID:oczC/64x
>>75
下手なのは勘弁なんてあったかな。
下手でもいいじゃん。ガンガンいこうぜ?

78 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/25(水) 23:36:02 ID:oEH+lc7K
書いてみて下手だったら止めればいいんだから、まずは書いてみろ

79 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/26(木) 02:38:08 ID:MiQSEJ6s
>>75щ(゚Д゚щ)カモーン!!
そうそう、いろいろやろうぜ!

80 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/26(木) 22:56:06 ID:mdYwbuwe
バカがそんな事言うかもしれないけど気にしちゃダメだ。
いのちだいじに!

81 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/26(木) 23:11:36 ID:oaja516i
 ザザーン… ザザーン…

 聞きなれない音に、俺はうっすらと目を開ける。
そこには見慣れたパソコンも本も無く、ただ木の壁があるだけだ。
(……なんだ、夢から覚めた夢か。そういやそんなタイトルのミュージカルのCMやってたよな。
 つか夢の中でも二度寝ってできんのかな)
そう思いながら目を閉じるが、冒頭の音が止む気配はない。
ベッドの中でゆっくり10数えて体を起こすと、

「あら、やっと起きたんですか?」

知らない女が声をかけてきた。
……ヒキオタニートな俺には、毎朝起こしてくれる幼馴染も一緒に夜明けのコーヒーを飲む相手もいるわけない。
当然外出することもないから見知らぬ場所で一夜を過ごすこともない。
「えっと…すんません。ここ、どこっすか?」
「ここは宿屋よ」
「(゚Д゚)ハァ?」
俺のマヌケ顔が面白かったのか、クスクス笑いながら追加情報を教えてくれた。
「ここは漁師町ザハンにある宿屋よ。私はこの宿の女将をしてるの」

82 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/26(木) 23:13:42 ID:oaja516i
なるほど、これが最近流行りの『めざ宿現象』(正式名称『目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だった現象』)ってやつか。
しかしDQ2ならSFC版をクリア済みだ。モンスターやダンジョンについての知識はある程度持ってる。
確かザハンの周りはガーゴイルやバピラスがよく出て来て、大海原の中の小島を見つけるのに苦労したよなぁ。
……つまり、ここから別の城や町に行くのも苦労するってことだ。_| ̄|○
ルーラなんて便利な呪文を使えるわけないし、ルーラを覚えるためにレベルを上げようにも
Lv1(ヒキなのでLv1以下かも)じゃ瞬殺されて終わりだ。
……いや、待てよ。たしかここの道具屋にキメラの翼がなかったか?
俺は女将に礼も言わずに慌てて宿を飛び出した。

「ここは道具屋です。何の御用ですか?」
「( ゚∀゚)o彡゚ キメラの翼!キメラの翼!」
「25ゴールドになります」

金なんて持ってねーよ。_| ̄|○
それ以前に、セーブなんてしてないから移動しようが無い。_| ̄|○

道具屋を出たら、近くにいた犬に腕を引っ張られた。
犬よ、俺が金の鍵をげとしても意味がないんだぞ。


ザハン脱出計画その1:ルーラ(Lvあげ無理)
ザハン脱出計画その2:キメラの翼(他の町でセーブしてないので移動無理)

83 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/26(木) 23:16:55 ID:oaja516i
 とぼとぼと宿屋に帰った俺は、いきなり飛び出した無礼を詫び、怪我の治療などのお礼を言いってから
この世界の人から見て俺はどんな状況でこの町にやって来たのかを女将に尋ねることにした。
(女将といってもTVで見るようなおばちゃんではなく、20代後半〜30代前半というところだろう。
お姉さん属性な俺にはストライクゾーンだ)
「あなたがここに来たきっかけ?」
「はぁ。その、起きる前までの記憶がなくて……。記憶だけじゃなくて宿代もないっす」
……ということにしておいた方が、説明めんどいし楽だろう。
「そうよねぇ。あんな酷い目に遭ったら仕方ないわよね。
 ああ、宿代は心配しないで。客もめったに来ないし、力仕事を手伝ってくれればそれでいいわ」
「どうもすんまそん。ところで、その酷い目って?」
「……隠してもすぐ分かることだからハッキリ言うわ。あなたの乗っていた船が近くの海域で難破したらしいの。
 船の残骸と一緒にこの島に流れ着いたようよ」
……当たり前だが、昨夜は船に一泊なんてことをするわけがない。
船なんて遊覧船にせいぜい20分ぐらいしか乗ったことがないし、それもリア消の頃の話だ。
「そ、そうなんすか。じゃぁ、その時に頭を打って記憶が吹っ飛んだんすかね」
「目立った怪我がなかったから安心してたけど、そうかもしれないわ。
 もう一度、神殿のシスターに診ていただいた方がいいかしら」

84 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/26(木) 23:17:36 ID:oaja516i
「いやいやいや、痛みはもうないから安心しる!
 ほら、体だってこのとおり元気だし!」
いくら俺みたいな駄目人間に良くしてくれる人を少しでも励ましたいからって、

      人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
    Σ                           て
    Σ  びっくりするほどユートピア!        て人__人_
    Σ         びっくりするほどユートピア!      て
     ⌒Y⌒Y⌒Y)                          て
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 _______
 |__       ヽ(゜∀゜)ノ
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
 | |\,.-〜´ ̄ ̄    > (∀゜ )ノ
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、 \ (  ヘ)
   \   \______ _\<
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
      \||_______ |

をやって見せることはなかったよな。_| ̄|○
正式作法(全裸)でなかっただけマシだったと自分で自分を納得させることにする。_| ̄|○

85 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 01:16:52 ID:tjsX21I7
DQ4の方まぢ続き希望(^3^)/

86 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 04:56:41 ID:u6FnhRKe
ピサロの居城、デスパレスへは足で行く事になった。
マーニャが泣いたり笑ったり怒ったりちらりと脱いだりして(!)何とかソロに瞬間転移(ルーラ)を使わせようとしたのだが、
彼は頑として首を縦に振らなかったのだ。

「…ミニモン。ロザリーの事、頼むぞ」

「あいよ!俺っちにお任せください!」

「…いざとなったら、無理をしないで逃げるんだ。勝利は、敵を倒す事じゃなくロザリーを守る事で達せられる」

ミニデーモンに任せるのは如何なものかとも思うのだが、
ハッタリかますには丁度良い人材なのかもしれない。
ソフィアはロザリーと名残惜しそうにしている。
彼女達は、短い間にかなり仲良くなったようだった。
なんでも、ソフィアの幼馴染に似ているとかなんとか…。
俺があの村に居たのは極々短い時間だったので、ロザリーに似た娘が居たかどうかは……。
……赤っぽい髪の色の娘は居たような気もするな。

ロザリーヒルでの収穫は多かった。
しかし、その収穫をより実りあるものとするには少し時間がかかりそうでもあった。
恐らくは、その辺りの事も考えソロは瞬間転移を使わないのだろう。
マーニャもそれが解っているから諦めたと見える。
と、いうかそうでもないと、理由も無くわざわざ歩くなど何が何でも認めまい。
あの女はそういう女だ。

87 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 04:57:58 ID:u6FnhRKe
「デスパレスに行く前に…変化の杖があると良いんだが…。
なんと言っても、魔物の本拠だ。手は多い方が何かと良い」

「ほう。あの杖の事を知っておるとは、ソロ殿は博学じゃな」

「ブライさん、何処にあるかご存知で?」

「うむ…あれはエンドールの南にある、王家の墓にある。
サントハイムの王族とも縁の深い場所ゆえ、ワシが先導しよう」

出立前の会議の席で、そう言う話になっていた。
俺たちは海路を西に、王家の墓と呼ばれる建造物を目指す。



「此処は…そういえば小さい頃、お母様のお葬式で来た事があったわ。
もう!ちゃんと草むしりくらいしておけばいいのに」

アリーナが憤慨するのも無理は無い。
歴代の王族が眠る遺跡は荒れ放題であり、中には魔物の気配すらする。

「うぅむ…これは少し考えねばなりませぬな。
墓荒らしにやられていなければ良いが…」

ブライの懸念も最もだが、俺たちも墓泥棒と大して変わらないんじゃないだろうか…。
アリーナや宮廷魔術師であるブライがいるから大丈夫なんだろうけど…。

88 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 04:59:05 ID:u6FnhRKe
さて。
洞窟の探査をする訳だが内容としては特筆すべき事は無い。
滑る床のトラップがある位で目新しい仕掛けも無いとはブライの弁で、
事前にある程度ネタが割れてる以上大したピンチに陥る事もなかろう。

俺は先頭を行くアリーナ、と並ぶように歩くソロの背中を見遣る。
恐らく、最後尾にいる俺のすぐ前を行くソフィアも、その背を見ているのだろう。

ソフィアは言うまでも無く、声を取り戻せたことを皆に祝福された。
少女は恥ずかしそうではあったが、少しずつ仲間との会話を楽しんでいる。
だが……やはり、まだわだかまりがあるのか、ソロとは殆ど喋っていない。

ソロの方はアリーナやライアンを始めとしてやはり皆と少しずつ距離を縮めていっている。
唯一、ミネア位だろうか、時折彼を避けるような挙動を見せる。

俺としては他人の人間関係にまで首を突っ込むのは趣味では無いのだが…。
マーニャがまた面倒な事を押し付けるのだ。
あの女は俺に対してはほんと、便利な道具か何かと思ってる節があるよなぁ…!
とはいえ…俺がちょろっとでも呪文を使えるのはマーニャのお陰ではあるし、
あのミニデーモンのように発動しないという悲しい展開を避ける事ができたのは、大きな借りだ。
何とかしないとこのまま使いっぱしりかもな…。

さりげなくミネアの隣に並ぶ。
占い師の娘は何やら恍惚とした表情でふらふらと歩いていた。
お、おい。ちょっとトリップしてるんでねーの?というか色っぽいなおい。
邪念が産まれるのを恐れた俺は早々に話しかけてしまう事にする。

「え?何か良い事でもあったのか、ですか?
ええ、私、こんな理想的な場所って初めてなんです。
地面の下、ひっそり静かで周りにはお墓がいっぱいだなんて!そう思いますよね!?」

89 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:18:57 ID:u6FnhRKe
……にっこり同意を求められても困るのだが。実は俺がずれてるだけでこれがグローバルスタンダード――なわきゃあ、無い。
姉のマーニャはこの年でお墓になんか絶対に入りたくないと言っていたのに…この二人は似てないよなあ…。

「ですが、お墓の物を持っていくなんてやはり気が咎めますよね…」

そ、そうだよね!いやあ、やっぱりミネアさんはこうじゃないと!
少ない常識人なんだから!!

「バチを当てるならどうか姉さんだけに……」

……。
もうやだ。

しかしこんな所で挫けてもいられない。
きっと、このお墓という特殊なフィールドがミネアをおかしくしているんだ。
地上に戻ればすぐ優しいミネアに戻ってくれるよ…な…。うん…。

「な、なあ。それは、そうとして…。…最近、元気ないようだけど…ソロについて、何か思うところとか、あるの?」

「――意外と鋭いんですね。……」

ミネアは暫し逡巡した後、一見まるで関係無さそうな事を問うてきた。

「……魂の相似、というのを聞いた事がありますか?」

「ん?いやあ…わかんないな」

「あ――それもそうですね。ごめんなさい。
…私達の間では、双子は忌み子とされています。私は、余りこういう言い方は好きではないのですが…ですが、時として本当に災厄をもたらす事もあるそうです。
全ての双子に必ず共通する訳でも無いのですが、双子、中でも魂の相似性を持つ双子が接触すると、恐るべき事が起こるというのが、伝承としてあるのです」

「それは、恐らく座標融解現象じゃな」

90 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 05:19:58 ID:WdwR46Eo
邪魔しない程度に初¥4!!

久々にじーんときてて、
女性キャラに萌えてしょうがないんで
今からFC版のIV買ってきまつ!(`・ω・´)

91 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:23:01 ID:u6FnhRKe
突然のブライの割り込みに俺とミネアは肝を冷やす。
少し声が大きいか。どうも内容的にソロやソフィアには聞かれない方が良い気がする。
とりあえず、二人がこちらに注意を払っていないのを確認し、話を続ける。

「けど、あの現象は全く同じじゃないとダメな筈じゃ…ソロとソフィアは見た目も性別も違うよ」

「ええ、その通りです。
ですが――二人と持っていてはならない属性、在り得てはならない存在であるならば、時に話は別になります」

「……?解らない。要領を得ないな」

「つまり、そう。――ソロさんも、また、勇者であると私には視えたのです」

……ソロも、勇者?
じゃあ、勇者が二人いるのか?

「それが、本来ならば『在り得ない』と、言うておるのじゃよ。
…とはいえ、それは本来なら、等という当てにならない予測であり推測でしかない」

「…私は、この件に関しては目の前に存在しているからと言って、素直にそうですかと頷き難いんです。
これは私の内面の問題ですから…。
ただ、恐らく、ですが――ソロさんとソフィアさんの接触においても、座標融解現象は発生するのでは無いでしょうか?
言い伝えられてきた伝承とも符合しますし…可能性は高いと思います」

む、む。
むー…だから、ソロとソフィアは何処か余所余所しいんだろうか?
だとすると、なあ…。なんだかちょっと、可哀想だよな…。
俺はかりかりと頬を掻いて、歩を進める碧の男女をぼんやりと視界に収めていた。

92 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:25:29 ID:u6FnhRKe
無難に変化の杖を手に入れた俺達は、今度は南の大陸を目指す。
順調すぎる航海である。
のだが、まだ天空の剣が手に入ってないのにデスピサロの所に行って良いんだろうか?
というか、行って斃してそれで終わりじゃないだろうな?
皆の冒険はそれで終っても良いかもしれんが俺はそれじゃ困る。


――オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠い天空城への道をよ…。

                                       未完…!


なんて終り方は嫌ですよ?
そうならないように頑張るけどさ!

大陸に着くまでは時間があったので、手に入れたばかりの変化の杖に糸をつけ、釣りをしていたり。
別に訓練をさぼっている訳では無い。これはこれで食料の調達なのだ。
とはいえ、釣り自体には余り身が入っていないのも確かなのだが。
どちらかというと太公望気取りで釣りをしながら考えを纏めていると言った所だろう。

チームワークは大事だ。
足並みの揃った集団と、揃わない集団とでは運用性が桁違いである。
ぱっと見る限りでは問題はソロを中心に起こっているように見えるのだが、
実の所そうとばかりも言い切れない。
彼は思った以上にその辺りを理解しているらしく、ソフィア以外とのコミュニケーションは意外と進んでいる。
むしろ話しかけすぎて時折「……」が飛び出る位だ。ん?今のは何の話だろう?
その辺りを鑑みて観察して見ると、問題の中心はどちらかというとソフィアにあるような気もするのだ。
どちらからアプローチしたものかな…というのが今の俺の悩みなのだ。

ところで流れとあんまり関係ないんだけど、

93 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:34:58 ID:u6FnhRKe
    俺 ↓     
.            /| ←変化の杖
     ○  /  |
.    (Vヽ/    |
    <>     |
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,.,__|_________
             |
  餌(疑似餌)→.§ >゚++< 〜←魚

の組み合わせだとまあ良いんだけど、
この辺りの海は魔物が生息しているんで、何も魚が引っかかるとは限らないんだよね。
これは、どっちかというと、



          ,〜〜〜〜〜〜 、
|\     ( 釣れたよ〜・・・)
|  \    `〜〜〜v〜〜〜´
し   \
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,.,  ヽ○ノ
          ~~~~~|~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ト>゚++<←突撃魚
              ノ)

こうなるかと思うんだけど、どうよ?

TU-KA、
今なってますからあああああああああああああああああああああああ!!!!
ちょおおおおお、まああああ、それはああああ本場ドイツで作られたソーセージじゃなくううう!!!
喰らいつかれて、ぱっくんちょ。ってちっとも気持ちよくないのね♪
ギギギ、歯を立てるな歯をーーーーー!!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっく!!!!!!

94 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:40:44 ID:u6FnhRKe


ぶはあ、げふう、ああ、危うく子供が産めなくなる所だった…。

「…気をつけてくださいね?」

結局、通りがかったミネアとクリフトにロープを投げて貰い俺の息子は九死に一生を得た。
それにしても、酷い目にあった…俺は手早く上着を脱ぎ、水分を絞り落とす。
…ん?ミネアがなにやらそっぽを向いてるな。
珍しい…いや、久しぶり、か。そういえば、旅の始めはこういったリアクションも良く見たような…。

「着替えはどうされますか?ソロさん」

「んー、いや、いいや。これ、また着るよ」

助けて貰った礼を言い、そそくさとその場を離れる。
船室に入り、廊下を曲がった所でほぅと一息いれた。

ほああ!?
なんだ、俺がおまえでおまえが俺で。俺はソロでソロは誰?
い、いかん。自分が池面になった姿なんて――そんなの俺じゃないよ!
そうか、釣竿、もとい変化の杖を振ってる間に…。

う……?
それにしても、なんだろう……この一体感……。
お、お、お――なんか、気分が……悪い、な……。
そういえば……そうか……なんだっけ……あの、夢……と、状況が……似てる……。

違う……これは、違う……。
俺は、俺だから……だから……あの時とは違うんだから……。
勘違い……だ……してるだけ……。

95 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:42:16 ID:u6FnhRKe
「――兄さん!?」

遠くから何かが駆けてくる音が聴こえる……。
ぱたぱた……ぱたぱた……。
……少し離れたところから覗き込まれる気配。

「ソフィア……」

「…どうしたの、兄さん?具合が悪いの?」

「いや、大丈夫だよ……。……なあ、ソフィア……どうして……君は……――を、避けるんだ?」

「え…?そ、それは…」

一歩、後ろに下がり俯く少女。
それでも、この機会を逃してしまえば二度と前には進めない。

「…兄さんも、覚えているでしょう?
小さい頃、山菜を取りに山に入って…小さな川に、兄さんが足を滑らせて落ちちゃった時の事…」

双子は、親や師、村人たちから決してしてはならない事を教えられてきた。
子供心に納得がいかず、また、タブーにされればされるほど、それを犯したくなりながらも、
その瞬間まで兄妹は言いつけを護ってきた。

だが、兄が今にも川に攫われそうになった時にまで、優しい少女はお行儀良くしていられなかった。
石になんとか掴まっている兄の手を取り、引き上げようとする。

96 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:49:50 ID:u6FnhRKe
「あの時起こった、あの光…あの時と、同じ光…。
兄さんの手が弾け飛ぶのが見えた。そして、私の腕も…。
川に流されていく兄さんをただ見ている事しかできなくて、痛みを感じる暇も泣き叫ぶ余裕も無かった…。
幸い兄さんも私も、皆の捜索と救護で助かったけれど――。
――兄さんは私が声を失った責任を感じて自分を責めていたでしょう?…それが、私は悲しかった。
私の声が出ない事なんて、それに比べればどうでも良かったのに…なのに、私は弱くて…あの時の光景を思い出すだけで喉が…。
兄さんが…兄さんが、私の目の前で、私のせいで傷ついて、死んじゃうのが…怖くて…」

「…バカだな…いや…ひょっとしたら、それは尊い事なのかもしれない…。
その、すれ違い自体は…だけど…すれ違ったままじゃ、それは悲しすぎるから…」

頭を抑えながら、いつのまにか崩してしまっていた膝を伸ばす。
そして、廊下をずるずると歩き出した。
ソフィアは、俺の突然の行動に戸惑いながらも、心配そうについてくる。

「ソフィア…此処で、ちょっと、眼を瞑っていてくれ…」

少女がいよいよ要領を得ないと言った表情を浮かべるが、
それでも素直に瞼を降ろす。
俺はそれを確認してから、廊下の角を曲がった。

そこには、ソロが立っていた。

「…これ、手袋な。ブライさんとも相談してたんだ。これ一枚あるだけで、二人が混ざる事は無い。簡単な事さ」

「……。どんなに簡単な事でも、それに気付けない時は気付けないんだな…大丈夫か?」

「ああ、俺は大丈夫。…じゃ、後は頼むな」

本物のソロが俺の視界から消え、曲がり角の奥でソフィアの前に立つ。
少女が瞳を開くのと同時に、ソロはソフィアの手を取るだろう。しっかりと、手袋を嵌めて。
これで、良い。これが、っと一歩目で、二人の道筋はこれから始まる。

97 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:52:40 ID:u6FnhRKe
俺は彼らの邪魔にならないように、最も近くにあった船室の扉を開き、中へと滑り込む。
ようやく解った。ソフィアが、ずっと『何を視ていた』のか。
大灯台で、サントハイムで、『俺の危機』に『何を視ていた』のか。

解っていた事だ。
そもそも、俺みたいなのが女の子に好意をもたれる訳が無い。
いや、もたれちゃおかしいんだ。俺は特にそういう努力をしていないのだから。
もてようと思って、並々ならぬ努力をしながら中々実りを得られない男がごまんと居るというのに、
受け身で、
都合良く、
無償で、
可愛い女の子が自分を好いてくれるなど、在り得ない。

ソフィアは、俺の後ろにソロを透かし視ていたのだ。
丁度その時、傍に居た人が皆いなくなってしまったから――。
偶然、俺の見た目がソフィアよりも幾ばくか上だったから――。
たまたま、俺が男だったから――。

98 :王家の墓 ◆gYINaOL2aE :2005/05/28(土) 05:55:08 ID:u6FnhRKe

――――…………。
……まあ、だけど。
それで良いんじゃないだろうか。
最初からある訳が無いと考えていたのだからさほどショックでは無いし、
それに――ソフィアが幸せなら、それは良い事なのだ。悪い事である筈が無い。

やがて変化の杖の効果が無くなり、
俺の姿はソフィアが捜し求めていた男の姿では無くなった。
だがそれは、悲しむべき事では、無いのだ。

髪に絡んでいた海水が、ぽたぽたと数滴落ち、床に染みていった。



HP:98/98
MP:48/48

Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ

戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒

99 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 08:15:03 ID:tiZ0DQBG
(・∀・)いいおいいいおー

100 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 12:09:23 ID:S970K3ET
スカラ・バイキルト・ベホイミですか

俺も書こうかな・・・どうしましょ

101 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 15:33:15 ID:ZfAUxlyE
>>100
いいおいいおー

102 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 20:32:12 ID:Js4KCtly
おおっ!更新しましたか

俺も投下しようかな。。。

103 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 20:37:40 ID:ZfAUxlyE
>>102
いいおいいおー

104 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/28(土) 21:03:01 ID:tjsX21I7
まぢ最高ですゎあ〜(ToT)毎回楽しみに見てます。是非最後まで〜〜

105 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/28(土) 22:02:17 ID:XaGA/Bxa
>85=104
半年ROMってられないなら、せめてメール欄にsageと書いてから投稿しる

106 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/28(土) 22:36:35 ID:XaGA/Bxa
 女将としばらく雑談――俺としては情報収集のつもりだが――をしているうちに、思い出したことがあった。
(すぐ近くにローレシア城への旅の扉があるじゃん!
 ローレシアに行きさえすればセーブは可能、敵も弱いからLv上げも出来るし、
 もしかしたらムーンブルク姫一行と旅が出来る上に現実世界に帰る手段も見つかるかも!
 っつーかルビスだったら現実世界に戻る術を知ってそうだし、ルビスの祠まで行って
     もう げんじつにかえるきはないね
     げんじつにもどしてくれ たのむ!
   ニア ころしてでももどしてもらう
 …いや、2つ目の選択肢でもいいけど、とにかく言やいいんだ)
俺の表情がみるみる明るくなるのを察した女将が不思議そうな顔をする。
「あの、もしかして記憶が……?」
「あ、いや、ちょっとだけ戻ったっつーか、ローレシアに行きたいな〜、なんて……」
「ローレシアのお生まれなんですか?」
「そういうわけじゃないけど、あそこがここから一番近い国だし、俺を知ってる人もいるかもしれないし」
デルコンダルのほうがもっと近いが、入国早々キラータイガーにぬっころされるのは御免だ。
「そうですか……」
女将の顔が曇る。……もしかして、俺に惚れてた?
んなわきゃないってのは自分が一番知ってるよ。_| ̄|○
「あの、何かあるんすか?」
「確かに南西の小島にはローレシアへの旅の扉がありますが……」

107 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/28(土) 22:37:15 ID:XaGA/Bxa
 祠が見える町外れまで、女将に連れて来てもらった。
「な……なんじゃこりゃーーー!!!」
海はもの凄い勢いで荒れ狂い、今にも波が船の残骸――俺が乗っていた船ということになっている――を押し潰さんばかりである。
「ご覧のように、10日ほど前から空は晴れているのに何故か海が時化ているんです。
 波が穏やかになるまでは町から出ないほうがいいですよ」
「大した風もないのになんで……???」
「シスターのお言葉だと、北西の海に不吉な気配がある影響かもしれないとのことです」
ザハンから北西っつーと……海底洞窟あたりか?
「時化が収まるまでは船で出るのは無理ってことっすか?」
「ええ……。時化に耐えられるような船も今はありませんし。
 でも、いつかは止むとのことですから、そうなれば祠へ行けますよ」
女将がにっこりと俺に微笑みかける。きっと元気付けようとしてくれてるんだろうな。
「そっすよね!」
だから、俺もブサ顔を無理矢理笑顔にしてみせた。


ザハン脱出計画その3:旅の祠からローレシアに行く(時化が収まるまで無理)

108 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/28(土) 22:37:50 ID:XaGA/Bxa
 時化の海を女将と一緒に見てから一週間ほどが過ぎた。
波もだいぶ収まってきたようなので、ボートを借りて祠に向かうことにした。
ボートなんぞ乗ったこともないが、大した距離でもないし見よう見まねで小島に辿り着く――はずなのだが、
一向に島に近づかないどころか浜辺に戻されてるし。
畜生、ニートの腕力をバカにしやがって!ヽ(`Д´)ノ
諦めて、波間に浮かんだ木片のようなものを観察してみると、どうやら海流は小島側から島に向かって、
つまり北に向かって流れているようだ。
ろくに力も無いヤシがいくら漕いでも無駄ってことか。_| ̄|○


ザハン脱出計画その4:旅の祠からローレシアに行く(海流に逆らえないので無理)

109 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/05/28(土) 22:54:23 ID:XaGA/Bxa
 (´・ω・`)ショボーンとして町に帰ると、顔見知りになりつつある漁師の奥さんが声をかけてきた。
「なんだい、祠に行ったんじゃないのかい」
「時化の影響かもしれないんすけど、海流が強くて……」
「おかしいねぇ。この辺の波は穏やかだから簡単に海に出れるってダンナが言ってたんだけど。
 ボートと漁師の船との違いかしら」
あ、小さいボートで貧弱なヤシがオールを漕ぐより、海に慣れた漁師に運んでもらったほうが確実じゃん!
「あっ!あの、旦那さんに島まで運んでもらいたいんすけど!」
「宿の女将から聞いてないのかい?
 ここいらの漁師は、一度漁に出たら2・3年は帰ってこないんだよ」
聞いてませんでした。_| ̄|○
DQ2プレイしてた時も攻略と関係ないからスルーしてました。_| ̄|○

ザハン脱出計画その5:旅の祠からローレシアに行く(漁師がいないので無理)

110 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/29(日) 01:19:52 ID:Ym0aotPz
拝啓gYINaOL2aE様、前スレから楽しく読まさせていただきました。貴方の神文才を讃えGODJOBを勝手に送ります、これからも頑張ってください。
追伸GOODの綴りを間違えたわけじゃないですよ。

111 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/29(日) 01:58:26 ID:ft/h+MqS
>110
回りクドい香具師だな…
ハッキリと「乙!!」って云いやがれ!!

112 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/29(日) 02:23:20 ID:VG7ykR+3
>>110->>111
なんかワロタww

113 :110 :2005/05/29(日) 02:59:20 ID:Ym0aotPz
>111
そんなつもりはなかったんだがスマス、じゃ、改めてこのスレの文豪の皆様乙!

114 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/29(日) 12:38:18 ID:Gbg6aBGN
4のがシリアス寄りになってる(面白いけど)分、
2の奴も息抜きにいい感じだな。

115 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/05/30(月) 00:28:29 ID:+smkbd4M
ここまでセーブしました    
http://www.geocities.jp/if_dq/

>>71さん
ご指摘ありがとうございます。
って今の今まで気がつかなかった ○| ̄|_

116 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 01:32:17 ID:ZrIdVKxz
久々にage

gYINaOL2aEのオナニー長文ウザイ

117 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 01:39:05 ID:ixtQ127y
>>116
じゃ、あんたがそれ以上に面白いの書いて笑わせてみろよ。
読みたくなきゃ、専ブラ使ってトリップでアボーンすればいいだけのこと。

118 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 01:54:02 ID:yRsD71fw
>>116-117
まとめて消えてね

119 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 01:56:41 ID:7NCf5aCg
>116
お前の自己満オナニーレスの方がウザいと思われ

120 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 02:48:48 ID:NUgDJDYf
長文ウザいって言ってる人は、このスレでなにがしたいんだろう
小説を書く、読む以上におもしろいことができるのかな

121 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 07:33:30 ID:wnI9kVEr
長いのは何も悪いことじゃないよ
ただ好き嫌いの問題でしかないよ

122 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 08:21:11 ID:ZrIdVKxz
どうやらgYINaOL2aE信者が多いようだな。
グダグダ長編書けばいいってもんでもないっつの

123 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 08:31:08 ID:yRsD71fw
グダグダ文句付けりゃいいってもんじゃないし
文句に反応しての過度の擁護もイラネ

124 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 08:34:24 ID:/YxsTGpu
まだまだ長編じゃないって。
テキストファイルで1M越えないと。

125 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 08:43:19 ID:wKdMPree
擁護は自演だろ

126 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 08:59:18 ID:/YxsTGpu
擁護はしないが、この程度の量で「長編、長編」と騒ぐのがおかしいと。
これくらいなら中編程度。

127 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 09:29:13 ID:sGYi5avJ
>>115
22は「王家の墓」だよ

あと、SS内の誤字脱字をそっちで修正してもらうのはあり?

128 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 10:24:01 ID:rcFrQ/1x
>>122
物事を斜めに見れてすごいね。
そうだよね。擁護派は厨房だよね。
大勢が楽しんでる中いきなり批判なんてかっこいいよね。

129 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 10:51:27 ID:hnpc8qSP
頼むから職人全員が書きづらくなるような空気作らんでくれ
一人の職人を叩くことで他の職人が書きやすくなるわけでもないだろうし
かちんとくるのもわかるが叩きを叩き返して収まるわけないだろ


130 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 11:04:59 ID:gmZbeKHO
まあ荒らしはうざいけど、需要多いスレだし中長編スレと
1発ネタ系スレを分けるのは有りかもなあ。

131 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 11:47:09 ID:l/HfVnsv
お前らバカか?

ヒント:丁度中間試験が終わって遊びたくなる頃

132 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 12:19:19 ID:/AvDtwIY
同人キモオタ小説スレ晒しage

133 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 13:40:27 ID:kbPenYKh
さあ もりあがってまいりました

134 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 19:06:50 ID:Lu/KUtrm
2スレ目か。相変わらずヲタ臭い小説ばっかだな。
初代のノリは一体どこへやら。晒しage

135 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 20:35:28 ID:xfEfm1+3
前スレの最後に投下されたやつ面白いな。あれで終わり?

136 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 20:46:31 ID:Q/6dbQD6
ほんとFFDQ版って厨房が多いなと思った今日この頃


137 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 21:30:38 ID:enxYbrmT
◆gYINaOL2aEの文章は月姫みたいな同人ノベルの影響を受けている。

138 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 21:37:09 ID:MFsSKTXv
面白いからいいじゃん

139 : 埋めマン :2005/05/30(月) 21:38:56 ID:Tvci/O8v
>>135
終わりってかスレの容量パンクした。
それが目的だったんだけど。

140 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 21:46:02 ID:MFsSKTXv
続き読みたい
世界を救う元暴走族ハゲワラ

141 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/30(月) 21:55:43 ID:Zmhh0+uw
埋めマン最高ww
是非続きを書いてもらいたい

142 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 06:05:08 ID:IZadixDp
>>138
あれが楽しめるのはあなたのようなヲタクだけですよ(^ω^;)


143 :埋めマン :2005/05/31(火) 07:32:53 ID:uBrHLa4+
勝った。俺はこの化け物に勝ったんだ。
緊張が安堵に変わる。体が熱い。返り血に染まった自分の体を眺める…

……え……

一瞬目を疑った。そこにはヤリが深々と突き刺さっている。思わず声をあげる。
が、出ない。代わりに口からはおびただしい量の血が噴出す。
そうか俺はまた死ぬのか。今度目が覚めたらそこにはどんな世界が広がってるのだろうか。
こんな俺の姿を見てジジイはどう思うだろうか。

今まで生死の淵を彷徨った事は二度ある。いやここに来た経緯を入れると三度か。
一度はガキの時に肺炎をこじらせて死に掛けた。あの時は両親そろって心配してくれてたっけ。
二度目は単車で事故った時。すでにその時親父しかいなかったが俺の意識が戻るまで三日間絶食してたらしい。

激しくどうでもいい話だ。なんで俺はこんな事考えてるのだろうか。不思議とやすらかな気持ちだ。
段々と意識が遠のいていく。いよいよここまでだな…さよなら俺…









144 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 07:33:46 ID:uBrHLa4+
次に目を開けた瞬間目の前にジジイがいた。まったく状況が飲み込めない。
ジジイが口を開く。どうやら俺は生き返ったらしい。この世界では神様の気まぐれで稀に死人が甦るようだ。
そして生き返ったやつは必ず教会に現れる。ジジイも何度か経験あるらしく意外と冷静だった。
俺は結局生きていたという結果に妙な脱力感を覚えその場に座りこんだ。
ジジイは俺が無事だとわかると長々と説教を始めやがった。うぜえ。
無視して教会を出ようとすると町民が数人駆け込んできた。あろうことか皆俺に向かって礼を言いやがる。
ちっ他人にすがる事でしか救われない弱者どもが。負け組みのオーラがプンプンするんだよ俺に近寄るんじゃねえ。
心身共に疲れ切った俺は無視して部屋で寝ようとする、が、その時意外な言葉が舞い込んできた。

よっ町の英雄さん今夜一杯どうだい?

酒…つまりこういう事だ。こいつらは畑の魔物を追っ払ってくれた礼に酒を飲ませてくれると。
ちっ…………………気が利くじゃねーか!この俺様に酒を振舞うとは殊勝な心がけだ!ははははは
という事で夜町の酒場でささやかなパーティが開かれる事になった。それまで俺は寝る事にする。


145 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 07:34:43 ID:uBrHLa4+
ー夜ー

町の小さな酒場につくとそこには十数人の人がいた。みな笑顔で気持ち悪い。
進められるままにまずビールを一杯飲む。癖があるがなかなかこれはこれでうまい。
ガキがこっちを見てる。あ?目が恐いだ?うるせー殴んぞあっち行け。
と、ここで凄いものを見つけてしまった。バニーの姉ちゃんだ。しかもかなりの食い込み具合。
こっちの酒場ではこれがスタンダードなんだろうか。だとしたらかなり顔がにやける。
最初は気持ち悪いオタのコスプレ集団のような世界だと思ったがこれなら悪くないかもしれない。
ここからの大量の酒をがぶ飲みし意識がなくなる。例のごとく気づいたらベットの上だった。
うー頭が痛い。今日は一日中寝てようと決めた矢先ジジイが勢いよく部屋に飛び込んで来た。
うるせー殺すぞジジイ!あっ?これから会わせたい人がいるからすぐ準備しろだ?
知るかボケ!俺は二日酔いで死にすなんだよ!寝かしとけや!
しかしどうやら相手はかなりお金持ちらしくしかも昼飯を食わせてくれるらしい。
金持ち=肉。俺はすぐに準備を始めた。

146 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/05/31(火) 07:38:39 ID:8fg7+thA
>>127
ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。
誤字脱字については、明らかなものについては指摘していただければ訂正してもいいかと。

記録自体はまたあとでさせてください。

147 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 13:46:27 ID:uBrHLa4+
準備ができジジイの所に行く。外へでてジジイが羽のようなものを放り投げた。

その瞬間信じられない事が起こった。

体が宙に浮き空を飛んだ。あっという間に小さな城の前に到着した。
そしてさらに驚いたのが会わせたいというのはそこの王様らしい。粗相のないようにと注意された。
連れられるがままに城の中を進む。さすがにあちらこちらに兵士がいる。
そして階段を上るとそこには大臣らしき人物と王様らしき人物がいた。

俺は権力者が嫌いだ。権力で肥えた豚は死ねよと思っている。

適当に話を流していると突然聞かれる。

で、きみは旅人なのかね?何の目的で旅をしてるのかね?

考えた事もなかった。訳もわからずこの世界に来て、ノリで化け物相手に喧嘩売って、ぶっ殺されて、
生き返って、今王様の前にいる。俺はこれからどうしたいのだろうか。元の世界に帰りたいのだろうか。

否。

もはや別に帰りたくはない。俺はしばらく黙りこくった。そして一つの単語が頭を過ぎる。

…世界征服…

そうだ。どうせならこの世界を手に入れてやろうじゃねーか。正直今更恐いものなんてない。
男なら一度は誰もが夢見る世界征服。この世界で実現してやろうじゃねーか!
妙に興奮してきた俺は一応自分を磨くための旅をしていると答えておいた。我ながらかなり恥ずかしい。
王様はうんうんと頷くと無茶なお願いをしてきた。今この世界のどこかを勇者が旅をしている。
会ったらそいつに協力しろだとさ。生き返った事、魔物を倒したその腕力はもしかしたら俺も選ばれし
ものかもしれないとの事だ。たくどこまでもおめでてえやつらだな。そんなわけあるかっつの。
しかしながら旅の軍資金として500G、ちなみにこの世界の通貨はゴールドというようだ、と
うまい昼飯を食わせてくれるそうなので頑張りますと答えておいた。

148 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 14:20:34 ID:uBrHLa4+
その日は一日中情報集めと旅の準備に走り回った。得られた情報は

@魔王と呼ばれるやつが世界征服しようとしてる
A勇者と呼ばれるやつが魔王討伐の旅に出てる
B勇者一向は選ばれしものなので高確率で生き返れる

つまり俺にとって魔王も勇者も邪魔な存在なわけだ。この世界の覇者になる為にはこいつらを
どうにかしないといけない。俺は考えた。やはり最初どちらかに味方して片方を倒す。
そしてその後もう片方を潰すのが一番効率がいいかもしれない。ではどちらに味方するべきか。
普通に考えて勇者の味方だろう。しかし待て。どうも魔王がそこまで強いやつとは思えない。
おそらく単純な喧嘩なら恐ろしく強いだろう。ただそんな強いやつが手下を使ってちまちま
小さな町の畑なんぞ襲わせたりするだろうか?もしかして世界征服などたいそうな事しでかしてる
わりには小心者なのかもしれない。もしくはただのバカか。仮に勇者が屈強な大男だとした場合
トータル的に勇者>魔王だろう。そこで俺は勇者討伐の旅に出る事にした。
ただ今のままではどちらにも勝てそうにない。アホ猪に苦戦するくらいだ。
やはりここはどう考えても強力な武器がいる。さすがに釘ひのきだけじゃ心もとない。
それと仲間だ。忠実にして強い舎弟が必要だ。
ここで旅の目的が明確に定まった。

「この世界で新鬼浜爆走愚連隊を結成して勇者を潰したのち魔王にカチ込みをかける」

こうして俺の冒険は今始まった…

149 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 14:27:37 ID:7aZIhC7Z
族結成ハゲワラw

150 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 14:53:05 ID:uBrHLa4+
一応ジジイにも世話なったし挨拶しとくか。頼むから無茶はするなたまには帰ってこいだと?
これだから辛気臭い年寄は嫌いだ。なにが悲しくてこんなじいさんの顔見に帰らなきゃいけないんだ。
まああのビールとバニーの姉ちゃん見にたまには戻ってやってもいいがな。ついでに生きてるかどうか
確認しに帰ってやるか。そうしてジジイはまた例の羽を使って帰って行った。

さて次の目的地だがどうやらここから南に大きな町があるようだ。どうせなんのあても無い事だし
とりあえず人の多いとこの方が色々情報があつまるかもしれない。俺は南を目指す事にした。
ちなみにここでの収穫は「たびびとのふく」と「やくそう」をいくつか買った。
道具屋のおっさんが旅にでるなら絶対もってけと勧めたからだ。
あっそれと城での飯は超絶最高にうまかった。あの肉の味は忘れまい。

町をでてしばらく歩く。頭に防災頭巾の顔色の悪いガキが道端にたっている。

!?

そいつは俺を見るや否や弓をかまえ矢を放った。必死にかわす俺。
なんてガキだ。親のしつけはどうなってるのだろうか。知らない人に矢を放っちゃいけませんとは
教えられなかったのだろうか。そんな事を考えてるうちに第二射が飛んで来る。
太ももに刺さった。痛い。しかしこの距離だと反撃できん。じわじわ弄り殺しになるだけだ。
さてどうしたものか。おっよく見ると連射は出来ないらしくリロード中に隙ができている。
ここだ。俺は勢いよくガキに向かって走りだした。矢が飛んで来る。盾で強引に叩き落す。
そして次の矢を弓に掛ける瞬間俺の中段回し蹴りが直撃した。中段といっても身長差でちょうど
ガキの顔面にヒットする。間髪入れずに左の順突き、右の逆突きが入る。
俺がもっとも得意とするコンビネーションだ。ガキはその場にうずくまる。勝った。
俺は親父の影響でジャリのときから空手を仕込まれてきた。まさかこんなとこで役に立つとは。
しかしこいつはおそらく魔族だろう。こんなガキの時から躊躇無く人に向かって矢が撃てるなんて
なかなか感心できる。昔連れにひとし君というのがいたが、そいつは親が極道で小学生のうちから
妙に刃物の扱いがうまかった。もしかして魔族はそれが一般的なのだろうか。
なんてデンジャラスな人種だ。

151 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 19:23:48 ID:uBrHLa4+
立ち上がった色の悪いガキは命乞いしてきた。無論俺は許した。子供を手にかける趣味はない。
法の道は外れようとも人の道は外れないのが族の粋ってもんだろ。イカスな俺。
そさくさと去っていくガキを尻目に俺は刺さった矢を抜いた。困った。
この傷で目的地まで歩けるだろうか。しばらく進むか引き返すか考え込む。
ん、そういや道具やでなんか買ったっけな。たしかこの辺に…あったあった。
俺はやくそうを取り出した。使い方がわからないので傷口にこすり付けてみる。
するとどうだろう。みるみるうちに痛みが引き傷口が塞がっていく。これは便利だ。
次の町ではやくそうを大量に買おうと心に決め俺は歩き出した。が、疲れた。
照りつける太陽がむかつく。やかましいセミの声がむかつく。あまりにもむかつくので大きな岩の
影で小休止する事にした。なかなか涼しくていい感じだ。いつのまにかうとうとし始める…

グゥウォオオォォッゥ!!!

とてつもない唸り声に飛び起きた。岩の脇から覗くと変なじいちゃんが2mは優に超す熊に襲われている。
状況は絶望的だ。貧相なじいさんに勝ち目は無い。俺は思った。ご愁傷様だな。
心の中で静かに念仏を唱えてやった。じいさんも観念したのか目を瞑ってブツブツ言っている。そして叫んだ。

メラミ!!!

え?メラミ?最後の言葉にしちゃヘンチクリンだがまあ気が動転してたんだろう。誰だって死を目の前にして
冷静でいる事の方が難しい。俺は熊に気づかれる前にこの場を去ろうと逃げる準備をした。

その瞬間あり得ない光景を目にする。

じいさんの手からデカイ火の玉が発射され熊を直撃した。一瞬で熊は黒焦げになった。


152 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 20:48:58 ID:ziKC25jX
>埋め氏
GB!  できたらトリップつけてくれ。

153 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 21:39:34 ID:RoJDt9lQ
トリップつけるくらいなら名無しにしとけ。

154 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 22:21:11 ID:q6FwXnAO
されには同意

155 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/31(火) 23:26:16 ID:HjlfqOIc
書記さんは作品ごとに個別のトリップ付いてた方が楽だと思うが

156 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 01:36:16 ID:Dv9ywFcE
情けない事に俺は完全に腰を抜かしてしまった。じいさんが立ち去ろうとする。このまま帰すわけにはいかない。
おい!と声を上げる。裏返ってしまった。最悪だ。
とりあえずじいさんに駆け寄る。今の炎は何なんだと尋ねる。じいさんはキョトンとしている。
は?おぬし魔法を見たこと無いのかだと?あるわけねーだろバカ。おまえら変態集団と一緒にすんな。
どうやらこのじいさんは職業魔法使いらしい。魔法使いといっても俺には引田天功かウザイ眼鏡の外国のガキか
柔術マジシャン・ノゲイラしか頭に浮かばない。しかしこんなじいさんでも熊を倒せるなんて何て強力な力だろう。
じいさんに俺にも魔法を教えてくれと頼んだ。断られた。
かわいい年寄りの大ピンチを傍観しとるようなやつには教えてやらんとニヤニヤしながら言いやがった。

こいつ気づいてやがった…

じいさんが歩き出す。とりあえずついて行きしつこく頼み込む。…がこのじいさんほんとにとんでもない野郎だった…
肩がこっただの喉が渇いただの腹が減っただの俺を完全にパシらせやがる。元総長のこの俺様を!こんなヨボヨボが!
挙句の果てに疲れたら背負えと言いやがった。俺は顔面凹ましてやりたい気持ちを抑えつつおぶる。
だいぶ歩いた。もう少しで町だから降ろせと言うので降ろした。どうやら目的地は一緒らしい。
さあ教えろと詰め寄る。じいさんは一言言った。

無理じゃ。

無言で俺のジェットでこぴんがじいさんに炸裂する。じいさんあわてて説明し出す。
要点をまとめるとこういう事だった。
まず魔法には「信じる」力が必要だと。魔法に縁のない環境で育った俺にはできるわけないという意識が
先行してしまう。尚且つ人には向き不向きがあり明らかに戦士系の俺には厳しいだろうということだ。


157 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 01:52:29 ID:Dv9ywFcE
やれやれまったく凡人の考えだ。だいたいこんなじいさんに出来ておれに出来ないはずがないだろうが。
それでも教えろと脅しをかける。じいさんしぶしぶ基本を教えてくれた。

@頭の中で炎をイメージする。
A相手に手のひらを向ける。
Bメラ

え?こんだけっすか?こんだけで手から火がでるんすか?楽勝じゃん。俺は意気揚々と構えそして叫ぶ。

メェエエエラァアアア!!!

静寂。
沈黙。
ああ今日もいい天気だなあ。
俺のシャウトだけが虚しくこだまする。じいさん腹を抱えて笑う。
俺のババチョップがじいさんの脳天に直撃する。じいさん悶絶。
その後色々聞いたがやはり素人が簡単に使えるものではないようだ。
毎日精神統一の為瞑想したり、よりリアルなイメージが出来るようにトレーニングしたり、
魔法の理論そのものを学んだりと色々やらなきゃ使えるようなはならないらしい。
ただ一つ希望があるとすれば、出来はしなかったが俺がメラと叫んだ時本人には「火が出る」という
確信があった。その気持ちがある限りいつかは使えるようになるそうだ。
当たり前だろ。乱立する100もの族を一つにまとめた男ぜ?俺に不可能はない。
町の入り口でじいさんと別れる。町長の家に呼ばれてるので一通り町を回ったら来いとの事だ。
町長=権力者=金持ち=肉
俺は即答でわかったと返事した。

158 :トリは付けた方がいいんかいな? :2005/06/01(水) 04:10:23 ID:Dv9ywFcE
でかい町だ。一日かけても全部回りきれないだろう。適当に情報集めてからじいさんのとこに
肉食いに行くか。とりあえず道具屋に向かう。やくそうを買いだめするためだ。
途中柄の悪そうな三人のチンピラどもにからまれる。この世界にも恐喝はあるのか。なんかちょっと嬉しい。
とりあえず釘ひのきで一発ぶん殴る。

バキ  あ…

折れた。今まで酷使していたせいで相当ガタがきていたようだ。さらば相棒…
一人は頭から血を流し倒れもう二人は明らかにビビッてる。所詮群れなきゃ何も出来ない雑魚か。
片方がナイフを取り出した。金を出さなきゃ刺すと凄む。
俺はナイフ程度の刃物はまったく恐くない。今まで相手の武器でびびったのは日本刀と
ひとし君が拳銃取り出した時くらいだ。あれは本当にびびった。
まあ素手で対抗するのも何なんで俺もナイフを取り出す。こないだの極道猪戦で血錆がべっとりのナイフだ。
それを見た二人の顔色がみるみる変わる。そして今日の所は見逃してやると倒れているやつを担ぎ
超速で逃げていった。なんてお約束なやつらだ。
しかし困った事に相棒の釘ひのきは折れてしまった。さすがにこのアウトローな世界を丸腰で旅するのは危険だ。
やくそうより武器が先か。そう考えると俺は武器屋を探し彷徨いだした。ちょうどすぐ角のとこにあった。
ついてるな今日は。中に入る。前のシケた武器屋と違い見るからに強そうな武器が並んでいる。
そこで一際目立つ武器を発見した。「ドラゴンキラー」と書いてある。まさに覇者たる俺にぴったりの武器だ。
店主は言う。

それは15000ゴールドだぜ。

ここで新たな問題が生まれた。俺は貧乏だった。残金38ゴールド。とても足りない。一応交渉してみる。
おまえには常識がないのかと言われた。正直裸覆面に言われる筋合いはないと思った。
むかつきつつも武器屋を後にする。金がなけりゃどうにもならんと町長の家に向かう。
途中道端の人に尋ねるが決まってこの町に町長はいないと言われる。あの糞ジジイ…はめやがった…
しかし代わりに新たな情報を得る。どうやら町長はいないが王様はいるらしい。城に向かう事にした。
その城はこんな見るからに怪しい俺でもすんなりと通してくれた。なんて無防備な城だろうか。
中央の階段を昇るとそこは王の間だった。

159 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 05:58:15 ID:OGjEYVn4
>>158
GJ!
ひとし君が物凄く気になる今日この頃・・・

どちらでも。>トリップ
つけたければつければいいし。おまかせします。

160 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 06:05:38 ID:JAl6pNa5
ひとし君何者だよww

161 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 06:17:00 ID:r53ck6y6
ひとし君すげぇ
つーか バキ が相手の骨が折れた音だとかん違いしたw

162 :めんどいんでつけないです :2005/06/01(水) 08:48:30 ID:Dv9ywFcE
王様の前にはあのじいさんがいて何か話こんでやがる。俺は何となく無性にむかついた。
しっぺの一発でも決めてやろうと前に進む。とここで王様が話しかけてきた。

前も言ったが俺は権力者が嫌いだ。金に溺れ腐った豚は死ねよと思う。

が、ここの王様は違った。ヤバイ。目がヤバイ。今まで数々の修羅場を潜り抜けてきた俺にはわかる。
例えるなら武闘派系の組の親分の目だ。只者ではない。俺は身構えた。

頼みがあるのだがー

突然王様は切り出した。そしてその頼みに俺は愕然とした。
盗賊に王冠が盗まれたらしい。それを俺に取り返せと。なんてやつだ…
まず王のくせに象徴である王冠を盗まれるという間抜けさ。
続いてそれを見ず知らずの旅人に取り返してくれと言うおおらかさ。本物のバカか大者かどちらかである。
てかとりあえず自分のとこの兵士送れよバカと思ったがそうもいかないらしい。城の警護で手一杯だそうだ。
王冠盗まれといて今更警備も糞もあるかと思ったが如何せん俺も貧乏だ。
王の願いともなるとかなりの報酬が出るのではないだろうか。
もし出なくともその王冠を売っぱらえばかなりの額になるのではないだろうか。
というわけで俺は引き受ける事にした。支度金として5000ゴールドくれた。さすが太っ腹だ。
じいさんの話によると盗賊の名前はカンダタ。手下を引き連れ東の党の塔にアジトを構えている。
かなりのツワモノのようだ。王様はじいさんも連れてけと言ったが断った。またおぶれとか言われても
めんどくせーし報酬も独り占めしたい。そもそもこんな性格悪いジジイと一緒に旅なんかしたくない。
早速俺は5000ゴールドを持ってさっきの武器屋を訪れた。
散々悩んだ挙句「てつのおの」と「くさりかたびら」を持って店主の所に行く。
なぜか店主は物凄く同情した目でこっちを見てる。
え?何自首した方が罪が軽くなるだと?ちょ!おま!俺は強盗なんかしてないっつの!
店主に完全に怪しまれたまま俺は武器屋を後にした。

163 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 09:42:23 ID:Dv9ywFcE
出発は明日の朝一でいいなと思い今日は宿をとり休む事にした。宿屋の看板を見つけ中に入る。
一泊12ゴールドらしい。これは安い。破格だ。と言ってもただベットが借りれるだけで飯も風呂も
ついてないようだ。ライダーズホテルのようなものか。おそらくこの世界は旅人が多いためこの料金でも
十分経営が成り立つのだろう。飯は城に行って勝手に食うとして風呂には入りたい。聞くと旅人は近くの川で
水浴びをすることが多いらしい。そこで俺も川に向かった。途中道具屋を発見したのでやくそうを買い込む。
服を脱ぎ水につかる。冷たさが心地いい。腹に目をやるとそこにはヤリが刺さった生々しい痕がある。
はたして俺はカンダタとか言うやつに勝てるのだろうか?また死んでしまうのではないだろうか?
いやいやまてまて。負けるはずがない。そもそも相手は同じ人間だ。だったら俺の方が強い。
と自身に言い聞かせ宿に向かった。しかし酒場の看板が目に留まる。明日に備えて軽く英気を養っとくか。

3時間後残りの全財産を使い切った俺は千鳥足で宿に向かった。

ー次の日ー

目覚めるともう太陽は高かった。寝坊した。頭痛い。腹減った。
俺はふらふらしながらかろうじてポケットに残ってた5ゴールドでパンを買いかじりながら町を出た。

今日もいい天気だ。しばらく歩くと青寒天が出る。相変わらずかわいい。よくみると隣に色違いの赤寒天まで
いやがる。こいつらは噛み付かれるのにだけ注意すればウエイトが軽いため体当たりはまったく効かない。
殺すのも可哀想なんで無視する事にした。後ろから必死に追いかけてくる姿またかわいい。
俺がこの世界を制した暁には寒天を飼おうと思う。楽しみだ。
寒天が諦め追いかけてこなくなると今度は犬が現れた。が、よく見ると所々が腐っている。気持ち悪りい。
俺は買ったばかりのてつのおので真っ二つにした。何がショックかっていきなりおのが汚れた。
新相棒の最初の獲物が腐った犬とは…俺はテンションが下がりつつも塔を目指した。

道中ゾンビ犬だの寒天だのでかいきのこだのが現れるがてつのおのの威力により苦戦する事は無かった。
そしてついに塔が見えてきた。

164 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 10:04:36 ID:Dv9ywFcE

塔に入る。見張りなどはいない。ひとまず道なりに昇って行く。ややこしい。造ったやつちょっと来い。
しばらく昇ると妙な三人組みがいた。向こうは俺の顔を見るなり顔色が変わる。
あ!こいつらこないだボコったやつらじゃん。そうかカンダタの手下だったのか。
三人で何か話し合っている。そして逃げた。俺も追って階段を昇る。

そこにはカンダタと思われるパンツに覆面&マントというとんでもない格好のやつがいた。
しかし手下が手下なら親分も親分だ。なんてファッションセンスだ。俺の戦闘意欲はマックスで失せた。
めんどくせーからとっとと終わらそうと思いよくも俺の子分をだの俺の名前は大盗賊カンダタだの
言ってる間に近づいて一発脳天にてつのおのを見舞う。ガキンッと金属音が響く。
こいつ覆面の下になんか仕込んでやがるな。カンダタは激怒した。
おまえには倫理ってものがないのか外道!と言われる。盗賊が何言ってんだ…
そして子分にこいつは俺一人で片付けるから手を出すなと言った。アホだ。正真正銘のアホだ。
そこから俺とカンダタのタイマンが始まった。お互い腕が上がらなくなるまで斧を振り回し
顔がボコボコになるまで殴りあった。最後に立ってたのは俺だった。

165 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 10:06:18 ID:Dv9ywFcE
カンダタは観念したのか煮るなりやくなり好きにしろと言う。俺は「きんのかんむり」を取り返した。
もうここには用はない。足早に塔を出た。入り口の所でカンダタらしき悲鳴が聞こえる。
無視してよかったのだが何となく見に行ってみた。カンダタがデカ蛙数匹に囲まれている。
手下は気絶している。…弱い…なんて弱い盗賊団なんだ…さすがに同情を禁じえない。
適当に蛙を追っ払うとカンダタが涙目で抱きついてきた。
痛いって!そんな力入れるなっつの!俺は男に抱きつかれて喜ぶ趣味はねーんだよ!離れろ!

カンダタは世界で一番蛙が苦手らしい。俺は命の恩人と崇められてしまった。なんだこの展開は。
だがしかし次にもっと驚く展開になる。カンダタが俺を子分にしろと聞かない。子分も同じく騒ぐ。
嫌だと言って塔を出たが後ろからゾロゾロついてくる。マジ勘弁してくれ…
そこで俺はこいつらを舎弟にする事にした。新鬼浜爆走愚連隊栄光の船出だ。
子分は塔の警備役(というか足手まといなんでいらない)として置いていく事にする。
一応俺らは盗賊じゃなく族なんだと言う事を言い聞かせたがこいつらはバカだから理解してないだろう。
まあいい。とりあえず親分じゃなく総長と呼ばすのだけは徹底させよう。

来た道を戻る。もう日が沈みかけている。途中魔物も出たがカンダタが一人で暴れて片付けた。
なかなか使える野郎だ。特攻隊長くらいにしてやってもいいかも知れない。
そうして城に戻った時にはすっかり夜も更けていた。

166 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 10:27:28 ID:B0calMek
鬼浜爆走愚連隊ワロスw

167 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 15:04:06 ID:O8owkY8Y
カンダタワロスW
普段あんま目立たんサブキャラもっと出して欲しいかも

168 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 15:45:05 ID:OMFU7zV9
4かと思ったらいきなり3の世界かよw

169 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 16:55:02 ID:JAl6pNa5
もう無茶苦茶だなw

170 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 19:25:36 ID:Dv9ywFcE
門番はカンダタを見て腰を抜かしていた。無視して進み王様の前に立つ。
王様にきんのかんむりを渡した。衛兵がカンダタを連行しようとするので止める。
そしておうかんも戻ったしこいつを無罪にしてくれないかと頼んだ。大臣憤怒。
まわりがざわつき始める。もしこいつを引き渡すのを拒否すると俺も連行されるかもしれない。
しかし舎弟のために体を張るのは総長として当然の事だろう。俺はこの国と戦争する決意をした。
そして王の重い口が開く。


いいよ。


一瞬時が止まった。


大臣が物凄い勢いで王様をまくし立てる。なんてイカしたヤツだろう。最高だ。
じいさんはゲラゲラ笑ってる。次の一言がまたイカレた内容だった。

さあ!おうかんを取り返した英雄をもてなす宴の準備をせい!

数時間後おうかんを盗んだカンダタ、盗まれた王様、取り返した俺という異色中の異色の組み合わせで
宴会が始まった。カンダタは物凄いペースで酒を飲む。こいつ自分がしでかした事をわかってるのだろうか?
王様も王様でヘラヘラしながらこれまた凄いペースで飲み続ける。大臣は呆れて物も言えないといった感じだ。
まあそんな事よりも俺はこの国の肉料理に感動した。甘辛く重厚でそれでいてしつこくない。
三人の豪快な食いっぷり、飲みっぷりに即発され兵士達も騒ぎ出し、明け方には全員床で寝ていた。
ひたすら飲まずに食っていた俺はこの光景を見て思った。
ああこの国は純粋にバカなんだと。そらおうかんも盗まれるわ。
と、ここでじいさんが話しかけてきた。いきなり身の上話を始める。興味ねえどっかいけよジジイ。

だが話の内容は驚くべき内容だった。このじいさんと王様は昔一緒に冒険した仲らしい。
しかもその冒険というのも魔王討伐だというのだ。その時は多大な犠牲と共に魔王を封印できたらしい。
信じがたい話だが俺は妙に納得した。あの王様の目はカタギの目じゃない。絶対に人を殺めた事のある目だ。

171 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/01(水) 23:26:38 ID:DrpL8ZdI
総長GJ!
DQ4の続きもキボン

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