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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/05/17(火) 19:10:37 ID:4/FHaAAe
ここはもし目が覚めた時にそこがDQ世界の宿屋だったらということを想像して書き込むスレです
小説形式大歓迎!

前スレ
もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1110832409/

まとめサイト
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」冒険の書庫
http://www.geocities.jp/if_dq/

174 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 08:07:25 ID:gtJdzT0Y
きれいな町並みだがシケた所だった。強い武器もない。きれいなねーちゃんもいない。典型的な田舎町だ。
こうなったら昼真っから酒でも飲んでやろうかいと酒場に入る。町の規模にしちゃかなり大きな酒場だ。
そこは酒場兼人材派遣センターのような所らしい。冒険に出る人が有志を募れるシステムだ。
年齢や職業や性別を指定すると合致した人と出会える…え?これって出会い系サイトと同じじゃないか?
もしかして表向きは「冒険者の集まる酒場」だがほんとはただの出会い系酒場なんじゃないのか?
とりあえず俺も利用してみる事にする。その時だ。奇抜なピエロの格好をしたかなり大柄な男に声を掛けられる。
どうやら仲間にして欲しいらしい。腕には自信があるそうだが俺はこれ以上色モノが増えても敵わないので
丁重にお断りした。ジーッと見つめてくる。こっち見んな気持ち悪い。クソが。俺は仕方なく酒場を後にし城に向かった。

城に入り王の間まで行く。じいさんが王様と親しげに話している。しかしこのじいさん侮れない。
各国の王とここまで親しいじいさんは他にいるだろうか。食えないジジイだ。
その後王様と話し、勇者は北に向かったと聞く。北か。今出来ることは追う事だけだ。
この町にこれ以上いる必要もないと思い早速出発する。あっカンダタ忘れてた。
町中探し回ると結局さっきの酒場の中にいた。となりにはあのデカピエロがいる。
二人で酒を飲み意気投合しているようだ。バカ同士気が合うのだろう。
…嫌な予感がする…
案の定カンダタはこいつも連れてけと言う。じいさんはなぜかまたニヤニヤしている。
はいはい。もうわかりましたよ。好きにしてくれ。という事でまた一人舎弟が増えた。
見るからに怪しいピエロの大男。服装が服装だが相当なマッチョだ。ん?この目どこかで見たことがあるような…

175 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 08:38:20 ID:gtJdzT0Y
町を出て北に向かう。振り返る。後ろにはヨボヨボじいさん、覆面パンツ男、ピエロの大男…
これから世界征服を狙う組織とは思えない。次は絶対まともなやつを入れよう。
しかし戦闘は楽になった。実際このピエロ男がバカ強い。大体の流れはこうだ。
まず敵を見つけるや否や俺、パンツ、ピエロが突撃して袋にする。それでも仕留め切れない場合
後方からじいさんが炎なり何なりだしてTHE ENDだ。むしろ魔物の群れなんかより俺らの方が全然柄悪い。

特に強い魔物も出て来ず暇なので鬼浜軍事訓練を行いながら進む事にした。要は俺がパンツ、ピエロと
ど突き合いながら進むのだ。これがまたしんどい。この二人その辺の魔物より遥かに強い。
しかし俺も総長としてのプライドがあるため負けるわけにはいかない。次の町に着いた時は三人とも
血だらけのボコボコだった。みんなやくそうをアホほど買って全身に塗りたくる。
その日は疲れたので宿で一泊した。

次の朝。

勇者は「いざないのどうくつ」なるとこに向かったらしい。何か痕跡が掴めるかも知れないので
そこに向かう事にした。今日はじいさんに魔法を習いながら歩く。なんとなくコツがわかってきた。
要はイメージなのだ。炎が上手くイメージできるやつは炎系の呪文が得意だし、氷を上手くイメージ出来る
やつは氷系の呪文が得意なのだ。何にせよ、「イメージ」と「確信」と「集中力」が大切なのだ。
俺はやはり天才なのかもしれない。そんな事を考えているうちに洞窟についた。

薄暗い陰気な感じの洞窟だ。なぜか洞窟の中にもじいさんがいたが俺はもう年寄りはお腹一杯なので無視した。
いかにも怪しい吹き飛んだ壁を抜けしばらく歩くと紫色の角うさぎが数匹でてきた。
どうせ雑魚だろうといつものように三人で突撃する。

ラリホー

そこからの記憶は無い。目が覚めるとじいさんが一人でゼーゼー言いながら汗だくで立っていた。
じいさんはなぜかキレ気味で初めての敵にはもっと慎重にだの何だの説教を始めたが無視した。
鬼浜には特攻あるのみだ。これだから年寄は嫌いだ。

洞窟を抜ける。妙に懐かしい感じが。とりあえず近くの町に…っておい!ここバカ王の城じゃん!
なぜかピエロがここは無視して先に進もうと言う。俺はもうこの町に特に用は無いし先に進む事にした。

176 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 10:25:33 ID:4sGniQrF
もしかしてピエロは王様なのかーー!!?

177 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 12:09:41 ID:gtJdzT0Y
しかしこのまま北に行くと俺が初めてこの世界に来た町に着くな。ジジイは元気でやってるだろうか。
いやそんな事よりもあのバニーの姉ちゃんはまだあの格好で仕事してんのだろうか。そう考えると足取りが
軽くなる。軍事訓練にも気合が入るというものだ。段々三人のボルテージが上がっていく。
町に着く頃には三人ともボロ雑巾のようだった。このままいくと訓練中に死人が出てもおかしくないかもしれない。

町に着いた。いきなりガキとすれ違う。ガキはヤンキー、パンツ、ピエロという三人組を目の前にして
固まった。そりゃそうだろう。正直俺も怖い。まだ酒場は開いてないようなので教会に向かう。
ジジイに再会する。まだ生きててくれたのかと喜ぶジジイ。たりめーだろうが。
ジジイの話によるとこの町に三日前勇者が来たらしい。なんて事だ。勇者はさらに北の村へ向かったそうだ。
が、その村は数週間前に魔王に滅ぼされた町だというのだ。一応止めたが聞かずに行ってしまったらしい。
それならまだその辺にいるのかもしれない。俺らは急遽そこに向かう事にした。

そこには半日歩くとついた。そこで俺は自分の認識の甘さを思い知る。


村。いやもうそこはそう呼べないだろう。民家は原型を留めていない。生々しい血の痕がそこらじゅうにある。
魔王はやはり魔王だった。生易しい相手ではなかった。ひとまず村を一周してみる。
普段は陽気なパンツもピエロも終始無言だった。しかし気になるのは血の痕のわりには死体が一つもない。
答えはすぐそこにあった。

そこには墓を掘る一人の少年の姿があった。

おそらく村に着いてからずっと掘り続けてたのだろう。服は真っ黒で顔は疲弊しきっている。
だが目は凄まじく澄んでいた。それをみたパンツとピエロとじいさんが無言で墓堀を手伝う。
墓堀が終わった。少年がこちらに向かいありがとうと言う。…え!?その声は少年ではなく少女のものだった。

どうやらこの子が勇者らしい。

俺は全身ありえないくらいの脱力感に襲われた。屈強な大男との死闘を想像していたのだ。
俺がこんな女の子をぶん殴ったらそれこそ問題じゃないか。こいつを倒す必然性は無くなった。
パンツが話しかける。じいさんも色々聞きたい事があるらしくこの子に駆け寄る。

178 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 14:09:05 ID:qhoSfK8J
もうパンツ呼ばわりかよw

179 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 15:21:29 ID:tezZEVfN
お前マジで面白いよw
ニヤニヤしているじじいが目に浮かぶぜw

180 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 17:38:05 ID:2CRgMDP1
面白いww最悪なパーティーだなwww
女勇者ちゃんに期待w

181 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/06/02(木) 22:48:18 ID:tgSt2q8y
 海を渡れないとなると、どっかの道化師のように海の上を歩くか、そうでなければ空から逝くしかない。
というわけで、俺は船の残骸から敗れた帆や綱などを集め、ハングライダーを作ることにした。
当然空のスポーツはしたことがないし、物理も工作も大の苦手だが、最低限小島に渡るまでグライダーの形が保てばいい。
魔物もグライダーなんて見たことないから警戒して近づいてこないだろうし、万が一寄って来ても祠の中に逃げ込んで
後は薬草をかっ喰らって怪我を治せばいいんじゃないだろうか。今は前向きな気分でいたいので氏ぬ可能性はあえてスルー。
 そんなことを勧化つつ、10日ほどかけて試作機一号が完成した。

 さて、どこからどうやって滑空しようか……。_| ̄|○


ザハン脱出計画その6:旅の祠からローレシアに行く(島内に滑空できるだけの高地がないので無理)

182 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/06/02(木) 22:48:58 ID:tgSt2q8y
 グライダー計画が頓挫してからしばらくは、素直に宿屋で力仕事を手伝っていた。
始めのうちは半日働かないうちに手足がガクブルしてどうしようもなかったが、慣れとは凄いもので
今ではそれなりにこなせるようになっている。
 近所のおばちゃん達ともだいぶ打ち解けてきた……というより、おばちゃん特有のずうずうしさで
複数の家で下働きをさせられ、今も「雨漏りがするから」と、屋根の修理をさせられている。
平屋なので落ちてもダメージは少なそうなのが救いだ。救いだが……。
なんで藻前ら俺めがけてプリプリプリプリンコするんじゃぁ!!!ヽ(`Д´)ノ
俺の持つ要素の何が刺激するのか、やけにカモメどもが俺めがけて糞をしてきやがる。
もしこの状況が俺の被害妄想だとか言う奴がいたら、
     r.--ヽ. _..-'''' ̄ヽ=r.._  ¥     i
    .r'' ̄`ヽ=. <(::)>ノ  ~"'-._y    i   自分が出て行ってそいつをやっつける。
    i <(:)丿/ヽ.____,,..r'"    i i~ヽ.-...i
    ヽ__.r'(   '';;        i r'"(~''ヽ


 ……待てよ。こいつらは所詮鳥畜生、餌付けすれば俺の下僕にもできる。
このカモメどもを残らず綱でくくりつけて、綱の先にブランコをつければ鬼○郎ライクな移動手段の出来上がり!
一○木綿より安定性は劣るだろうが、まだ飛べる確率は高いだろう。飛べないグライダーはただのゴミだ。

 それから、町外れでカモメにエサをやるのが俺の日課になった。


ザハン脱出計画その7:旅の祠からローレシアに行く(カモメ餌付け中)

183 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/02(木) 22:49:02 ID:X3hh6o3f
なんだ、この脈絡の無い混成一個旅団はw

184 :DQ2 ◆aZ1oqwTk3I :2005/06/02(木) 22:49:38 ID:tgSt2q8y
 エサをやり始めてから1ヶ月は過ぎたが、相変わらずカモメは俺になつかない。
何だ!?俺の何が悪いんだ!?お前らには感謝の気持ちの「か」の字すらないのか!?ヽ(`Д´)ノ
エサは遠慮なくがつがつ喰らい仲間も呼ぶくせに、俺が10m以上離れてからでないと一口も食べやしねぇ。
さらに、近所の人達からフン害やら鳴き声がうるさいやらで俺が叱られる。
くそ、動物は好きだがカモメだけは嫌いになりそうだ。いや、大ッ嫌いだ。
もしカモメが大好きだとか言う奴がいたら、自分が出て行(以下同文)。

 そんなことを漠然と考えているうちに、カモメどもが一匹残らず消えうせていることに気がついた。
今日は珍しく俺にフンをひっかけずに飛んでった……なッッッ!?!?!?


 いくらぼけっとしてたからって、半径3m以内にホークマンがいることに気がつかないのは
自分でも正直どうかと思う。_| ̄|○
ていうかボス決して走らず急いで歩いてきてそして早く僕を助けて。_| ̄|○


ザハン脱出計画その8:旅の祠からローレシアに行く(その前にたぶん死ぬ)

185 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 00:59:28 ID:MgFZucHZ
またDQ2も投下されてる!!
職人ガンガレ

186 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:19:47 ID:FDXMcKI6
だいたい話の内容はこうだった。
何故一人旅なのか。この子は先代勇者の娘らしい。それで常に魔物に狙われるのでできるだけ他の人を
危険に晒したくないと。それで16歳になり先代が旅に出たと同じ年齢なったので旅に出たと。

俺は無性にむかついた。この世界のやつらはみんなそうだ。「勇者」という名にすがりたがる。
実際16歳のガキに一体何を望むのだ?魔王がむかつくなら自分で喧嘩売りにいけばいいじゃないか。

世間の理不尽さはどこの世界も変わらないようだ。と、その時、

「カカカこれはこれはこれは勇者サマ!」

突然背筋に寒気の走る声がする。振り返るとそこには腕が6本ある骸骨二体と覆面魔術師が立っていた。
この村を襲った残党だろうか。

「その首ヲ我が主への手土産にシましょうカ!」

俺達は武器を構える。しかし皆顔に余裕がない。それもそのはずだ。こいつら雰囲気がかなりヤバイ。
明らかに今までの敵とは次元が違う。

均衡状態を撃ち破ったのはじいさんだった。じいさんの手から巨大な火の玉が発射される。
骸骨はそれをかわす。その瞬間残りの4人が飛び掛った。てつのおのにかなりの手ごたえがある。

やったか!?

残念ながらさほどダメージは与えられなかったようだ。逆にパンツとピエロが血を流している。
あの状況できれいにカウンターをきめやがった。こいつマジで強ええ。


187 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:23:57 ID:FDXMcKI6
じいさんが今度は強烈な氷の突風を放つ。これはかわしようが無く骸骨はその場でふんばり耐える。
このチャンスを逃すまいと俺は骸骨の脳天に全身全霊を込めて一撃を見舞った。
そこにパンツ、ピエロ、勇者と続く。骸骨の6本の剣が踊る。
俺は全身なます切りになりつつも骸骨に留めの一撃を決めた。
もう一体は!?振り返るとじいさんが必死に杖で対抗している。が、体には深い斬り傷が刻み込まれていく。
骸骨が剣を振り上げじいさんの頭に狙いを定めた瞬間、パンツが後ろからはおい締めにした。パンツGJ!
骸骨の剣がパンツに深々と突き刺さる。しかしじいさんの火炎球が至近距離で骸骨に直撃する。
骸骨は体半分吹き飛ぶ。



辛勝だ。とくにパンツとじいさんの傷がひどい。ありったけの薬草を塗り込む。
ひとまず危機は去った。みんな安堵の表情を浮かべる。…しかしそれはすぐに打ち消された。

ーそこには見たことも無い魔物の群れを引き連れ薄ら笑いを浮かべる魔術師がいた。


188 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:26:40 ID:FDXMcKI6
増援。

絶望。

皆一応武器を構える。しかしもう顔に覇気が無い。ちくしょう俺の野望はこんなとこで潰えるのか。
誰もが諦めたその時、じいさんがおかしな事を言い出した。俺の目を見て
いいか、魔法で一番大事なのは信じる心だ。おぬしは絶対にわしをも越えるだろう。自分の可能性を信じろ

そして勇者に向かい
父は優しく、強く立派な男だった。その存在が重荷に感じることもあるだろうが自分の血筋に誇りを持ちなさい

そしてピエロに
さらば我が戦友にして親友よ。一足先にむこうでまってるぞ

と言ったと思うと魔物の群れに向かって駆け出した。








メガンテ









189 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:47:35 ID:C1+XD1/z
ポップーーーー!!!!

190 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:50:52 ID:FDXMcKI6
数十秒だったのだろうか。数時間だったのだろうか。一瞬とも悠久ともとれる時の後
そこには何もなかった。あるべきはずのものは何もなかった。




パンツは大声を上げて泣いている。ピエロは恐い顔をして考え込んでいるようだ。
勇者は涙ぐみ俯いている。パンツと勇者は口々に魔王軍絶対許さないと言う。

違う。

悪いには魔王軍ではない。俺だ。俺が弱いから悪いのだ。結局これは弱肉強食の潰し合いなのだ。
この村の人も、じいさんも相手より強ければ死ぬ事はなかった。俺は自分の弱さが許せなかった。
何が鬼浜だ。何が世界征服だ。自分の舎弟の命すら守れなくて何が総長だ。
これは相手からの強烈な宣戦布告だと受け取った。俺は売られた喧嘩は必ず買う男だ。
魔王…絶対原型わからなくなるまでぶん殴ってやる。顔面ボコボコに凹ましてやる。

あああああああああぁぁあああぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!

突然俺は叫んだ。頭の血管ブチ切れるくらい腹の底から叫んだ。
パンツと勇者はビクッとなりこっちを見る。俺は空に向かってさらに叫んだ。

新鬼浜爆走愚連隊総隊長、魔王のとこまでブッこんでくんで夜露死苦!!!!!!!!

191 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 11:56:45 ID:XdemA1IX
じいさーん!?

やべぇオモロイw

192 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 12:14:34 ID:FDXMcKI6
その後俺らは村の中央にじいさんの墓を作った。そして村を離れ一旦ジジイのいる町まで戻る。
ジジイはじいさんが減ってる事に気づいたが俺らの表情から事を察し静かに十字をきった。
深夜鬼浜会議が開かれる。ピエロは気になる事があるので城へ帰ると言う。今まで黙っててすまないが
実はお前らが立ち寄ったロマリアと言う国の王様だったんだと告白する。いやいやわざわざ告白せんでも
未だに気づいてないヤツなんていねーよ。そんなヤツは正真正銘本物の極限のバカだ。
…隣でパンツが驚きの声を上げる…
勇者はまた一人旅を続けるらしい。いやいやちょっとまて。それは無茶だろ。
俺はなんならお前も舎弟にならないかと誘う。勇者はキョトンとしている。

いやだからな?俺は世界征服する為に鬼浜という族を結成しててだな…いや族っつてもわからんか…
世界を救うとかまったく興味無いんだが魔王は邪魔だからどっちにしろイワしとかなダメだし
おまえも魔王潰したいなら一緒に来るかって事!わかるか?

必死に説明する俺。勇者はやっと意味が飲み込めたのか笑顔になる。是非仲間にして下さい!と言った。
ここで明確にしておかなきゃいけない事がある。世間では勇者様様だがここで一番偉いのは俺だ。
俺の事は総長と呼ぶこと、勇者だか何だかしらんが俺の方が偉いことを説明する。
勇者はニコニコしながらよろしく総長さん!と答えた。ちっなんか調子狂うな…

193 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 14:10:52 ID:E3io9yqS
勇者カワイス

194 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 16:26:24 ID:lOR8ajU9
おじいたんかわいいよおじいたん

195 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 16:32:20 ID://JWNSff
ポップというより、獣王グノン戦のアレを思い出す。
ただのギャグだと思って油断していた。今は感動している。弱いな俺。
総長もザハン脱出計画も頑張れ!超頑張れ!

196 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 20:28:53 ID:MyPo6hKi
じいさん生き返らないのか…。
つーか生き返れ、俺が許す!(ぉぃ

197 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 21:15:35 ID:0OKlB7ju
4の続きも期待あげ

198 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 21:30:26 ID:2Dey5v9v
みんなすげえな。
俺こんなおもしろい文章書けねえよ。
なにより、感動的な話し書いてクサくならないのが凄い。

199 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 21:52:11 ID:FDXMcKI6
その日の鬼浜会議は深夜まで続いた。ピエロ改めバカ王からいくつか提案があった。
一個目はラーミアの復活。ラーミアとはバカでかい鳥らしい。なぜそんな鳥が必要かと言うと
魔王のいる城へは空路でしかいけないのだ。昔じいさん達が攻めてった時もこの鳥を使ったと言っていた。
鳥を復活させるには6つのオーブが必要だそうだ。そのオーブはじいさん達が自分達で保管してたり元あった
場所に安置したりで世界中にバラけてるらしい。ひとつはロマリアにあるので取りに来いと言われた。

二個目は戦力強化。今のままでは絶対に勝てない。強力な武器や防具が必要だ。
じいさんは生涯掛けて究極の魔法を研究していたので、イシスという国にある実家を訪ねれば何か手がかりが
あるかもしれないとのことだ。何の手がかりもないしとりあえずイシスを目指すか。

その日はジジイの家に泊まった。パンツのいびきがうるせえ。俺は洗濯バサミでマスクの上から鼻を摘んだ。
………………。
三分後。息をしていない事に気づく。あわてて洗濯バサミをとった。危うく永眠させる所だった。
朝食にはおなじみの野菜屑のスープが出た。それをたいらげると早速出発する事にした。

200 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:10:56 ID:uLVhQLYo
200ゲット!

201 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:14:28 ID:snT6H+FB
じいさーん!!!!
なんだよ、泣かせんなよヤンキー

202 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:26:29 ID:FDXMcKI6
ロマリアに向かう道中勇者とピエロが勇者の親父の冒険について話していた。
ざっとまとめるとこういう事だ。

昔バラモスという輩が人間を滅ぼそうとした。当時16歳の勇者の親父はロマリアの王子(現ピエロ)
世界でも有数の魔法使い(故じいさん)それと「賢者」と呼ばれる何だか凄いヤツと旅に出て、
長い冒険の末ついにバラモスを倒した。が、バラモスは大魔王ゾーマってやつのパシリでありゾーマこそが
真の親玉だった。そこで勇者の親父は賢者とゾーマのいる地底世界に殴りこみをかけた。
数年の月日が経過した。打倒ゾーマを果たし親父達は帰って来る。平和が訪れた。

そこから月日は流れ、勇者が生まれた。誰しもがこの平和な日々に何の疑問も抱かなかった。
しかし危機は着々と迫っていた。魔物の活動が徐々に活発となる。魔物は頻繁に「我が主」という言葉を口にする。
数年前、魔王の復活を直感した親父は旅に出た。そしてその後消息を絶つ。


だいたいこんな感じだ。それでじいさんもバカ王も旅に出るチャンスを伺ってたらしい。
ん?なんでじいさんとバカ王は地底世界に行かなかったんだ?沸々と疑問が湧き上がる。
バカ王はロマリアたった一人の跡継ぎである為、じいさんは魔王軍と戦争するさいに最高司令官として残ったらしい。
それであのじいさん各国の王様とあんな親しかったのか。なるほど。やはり只者ではなかった。

203 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:28:46 ID:FDXMcKI6
ロマリアで黄色いオーブを受け取る。バカ王は大臣に物凄い勢いで説教されていた。勝手に旅立ったらしい。
なんて無責任な王なんだ。国民の今後が心配だ。そんな事考えつつも俺は武器屋に向かった。
あった。こないだは貧乏極まりない為買えなかったドラゴンキラー。今ならギリギリ買える。おい店長これくれ。
断られる。は?客寄せの為に一本だけ仕入れたモンだから実際に売る気はないだと!ふざけんな!!!

俺:ふざけんな!売れ!今すぐ売れ!
店:すみません無理です。
パ:売れ!俺は大盗賊改め鬼浜の特隊カンダタだぞ!売れ!
店:無理なもんは無理です。
勇:お願いします!私達の旅にどうしても必要なんです!
店:いいよ。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????

何故だ!?店長を問い詰める。店長は言う。だってかわいいんだもん。
その後俺とパンツに袋叩きにされたのは言うまでもない。
こうして俺達は店側の好意により500ゴールドでドラゴンキラーを手に入れた。うむ。なかなかよい買い物だ。


204 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:38:33 ID:EeLriUt9
店側の好意てw
絶対脅し取ってるしw

205 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/03(金) 22:54:02 ID:XdemA1IX
魔法も使えるヤンキーは賢者なのかー?

206 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/03(金) 23:53:54 ID:MMlgBuKW
ここまでセーブしました。
http://www.geocities.jp/if_dq/

207 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/03(金) 23:55:02 ID:MMlgBuKW
前スレが容量オーバーで書けなくなってますね。

208 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 00:04:13 ID:L8dcKc5y
>>207
前スレのログをHTMLしてうpきぼんぬ

あと>>127で書いた修正きぼんなとこ↓
レス番号指定の方が個人的にやりやすかったので、前スレのログ見ながらよろ
全部直せってわけじゃないし、◆gYINaOL2aEにいちゃもんつける気もないよ

136(「山奥の村」)
ドアを蹴破れ恥も外聞も無く>ドアを蹴破り恥も外聞も無く
(「蹴破れ」だと命令形)

182(「砂漠〜アネイル」)
けど、土方とか楠正成とか>けど、土方とか楠木正成とか
(「楠」でも間違いではないけど、教科書では「楠木」が使われてたはず)

200(「大灯台」)
気づく――やいなや、何やらごむまりのような挙動で
>気づく――や否や、何やらゴムまりのような挙動で
(読みやすさ優先)

204(「大灯台」)
俺たちも散会しながら前に出る。>俺たちも散開しながら前に出る。
(「散会」は誤変換)

297(「獅子王」)
神がいつも見ていると説かないと>「神がいつも見ている」と説かないと
(読みやすさ優先)

306(「獅子王」)
最も基礎的な魔法の行程は>最も基礎的な魔法の工程は
(「行程」は道のり、「工程」は作業段階という意味なので間違いじゃないかも)

209 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/04(土) 00:04:27 ID:9E+DzHbE
ところで、新鬼浜愚連隊の方。
最初のほうのものは行間をつめていいでしょうか?

210 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 00:05:18 ID:L8dcKc5y
348-349(「サントハイムの決戦(前)」)
「けなしてるだろう」〜もしかして、神様とかじゃない?」 のダブり削除
(368で◆gYINaOL2aE自身のレス)

355(「サントハイムの決戦(前)」)
棍棒が三度、振るわれる。>棍棒が四度、振るわれる。
(368で◆gYINaOL2aE自身のレス)

485(「スタンシアラ」)
SHINJOYさんが控え目に>SHINJOUさんが控え目に
(スペルミス)


↓こっから現行スレ↓
>>42(「ロザリー」)
デスピサロが野望に憑りつかれてしまったのなら
>デスピサロが野望に取り憑かれてしまったのなら
or野望に憑かれてしまったのなら
(「憑」は「つ」と読むので)

>>48(「ロザリー」)
ほら、速く行く!>ほら、早く行く!
(「速く」はスピード、「早く」は時間なのでこの場合は「早く」かと)

>>53(「ロザリー」)
心地よい冷気含んだ風が>心地よい冷気を含んだ風が
(「を」が抜けてる)

>>96(「王家の墓」)
これが、っと一歩目で>これが、きっと一歩目で
(「き」が抜けてる)

211 :冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/04(土) 00:14:15 ID:9E+DzHbE
>>280>>282
うーん、検討という事で。

読みやすさというところまでくると、書き手の表現の問題ともかかわってくるので、本人の希望がない限りはそのままにしようと思ってます。

あと、SHINJOYはスペルミスではありませんよ、確か。

212 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 00:21:02 ID:f43sAsTa
>>208
>>210
そこまで細かいこと気にするのはお前だけ。

213 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 00:53:43 ID:rJBjx377
>>209
乙です。つめちゃって下さい!

214 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 01:14:11 ID:u/hRdMty
>>212
同意。キモイ。


215 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 01:50:41 ID:rJBjx377
こうして新しい相棒も手に入れ大満足の俺は一同東を目指す。目標はイシスだ。
バカ王にオーブのついでに世界地図も貰った。これで行き当たりばったりの冒険をする必要もなくなったようだ。
しかし筋肉ダルマのピエロ、火力抜群のじいさんの穴を埋めるのはキツイだろう。ここからは苦しい旅になりそうだ。
俺は気合を入れ直す。しかしそれは取り越し苦労だった。

この女べらぼうに強い。

まず剣だ。筋力こそ欠けるものの抜群にスピードが速い。俺は達人でも何でもないので素人じみた感想になるが
太刀筋が「活きて」いる。おそらく血の滲むような努力とともに天性の才能もあるのだろう。
次に魔法。数種類の攻撃魔法を使いこなす。だが何より驚いたのはこいつやくそうなのだ。やくそう魔法が使えるのだ。
ホイミ。それは優しい光と共に瞬時に傷を癒す。もうやくそう買わなくていいじゃん。おし俺にもその魔法教えろ。
勇者曰く、この魔法は「怪我をする前の姿」をイメージし、傷口に手をかざしその姿と今の姿を一致させる感じで
やるらしい。簡単そうだ。試してみる。誰も怪我してないのでとりあえずパンツぶん殴る。

ホイミ。

メラの件もあるので少し控えめに言ってみた。当然の如く何も起こらない。パンツはくすぐったいと笑っている。
まあこれはボチボチ練習してくか。俺につかえない魔法なんてあるわけいいんだから。やはり天才。

その日は一日中歩いたがまだまだイシスは遠そうだ。野宿する事にする。
しかし…じいさんとピエロが抜けて少しはまともになるかと思えばそうでもなかった。
ヤンキー、パンツ、少女。違った意味でヤバイ。犯罪の臭いすらする。俺の世界だと確実にポリに呼び止められ
職務質問くらうだろう。断じて俺達はこの少女さらったわけではない。


216 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 02:05:50 ID:rJBjx377
その夜の鬼浜会議でとんでもない事が判明する。この女天然だ。やべえ…このパーティヤバ過ぎる…
以下会議議事録。

俺:イシス遠いから途中アッサラームという町に寄ろうと思うがいいか?
パ:総長明日の朝はパンがいいでやんす。
勇:異議アリ。パンもう無いよ。野草摘んでスープ作ろうよ。
俺:いやだからアッサラームにだな…
パ:総長!パンを切らすのは緊急事態でやんす!キメラの翼で一旦戻りましょう!
勇:異議アリ!ここまできたのにもったいないよ!だいたいカンダタちゃんがつまみ食いするから
  すぐなくなっちゃうんでしょ!!!
パ:異議アリ!違うあれは毒見だ!みんなのためを思ってこその…
勇:いいわけしないの!ちょっと総長黙ってないでなんか言ってよ!
俺:…………。

もうこいつらに意見を求めるのはやめよう。何なんだこの孤独感は。

翌日俺らはアッサラームを目指す。パンツと勇者はまだ口論している。無視して先に進む。
途中パンツが地図を逆さに見ていて迷うというアクシデントもありつつアッサラームには三日後についた。

217 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 02:18:07 ID:rf7vakzl
カンダタちゃんとバカ勇者ワロス

218 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 02:28:39 ID:JpvrOrZB
>>208 >>210
校正乙
キモイと言われようが大事な仕事だと思うよ漏れは

219 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 02:52:13 ID:zSaQn5Js
良スレ杉wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まとめから飛んできてびびったよwwwww
神居杉wwwwwwwっうぇw

220 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 03:13:49 ID:EiZVdTWk
訂正ってよりは添削なんだよなぁ

221 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 03:37:41 ID:40w65deS
誤字脱字の指摘は構わんと思うけど
読み易さ云々は余計だな

222 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 04:40:38 ID:ZM+GbBqD
総長ワロスwwwww
勇者タン萌えwwwwww

223 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 07:52:02 ID:xVddxixm
漏れも、このテーマでどうしても書きたい話があるんだけど、
書き出してみると自分の文章力のなさを痛感させられるですよ。

224 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:36:44 ID:ZkkD8Pv9
勇者タソは3?4?
個人的に3の方が萌ゆる。

225 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:37:25 ID:xsR/5jew
多分3

226 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:40:41 ID:ZkkD8Pv9
脊髄dクス

227 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:47:26 ID:ebOyVzfR
3のその後の世界なのかな?

228 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:48:41 ID:N1fKKI0/
4の人は荒らしのせいで書きにくくなったのか?
投下を心待ちにしてる人のほうが多いと思うよ。
最後まで期待してますよ。

229 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 08:49:59 ID:rJBjx377
>>227
一応世界観かりてるだけだからあんま詮索しないで…
元々こんな長い話にする予定じゃなかったし完璧に3のその後とすると
辻褄が合わなくなるのですよorz

230 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 09:29:13 ID:rJBjx377
なかなか活気の溢れる町だ。よく見ると俺の服ももうボロボロだ。この辺で新調したい。という事で店を探す。
あった。店に入ると店主が話しかけてくる。妙に慣れなれしい。あ?友達だと?おまえんか知らねーよどっかいけ。
サイズ出しますよとか試着しますかとかうるせーんだよ!ゆっくり選ばせろ!てタイプの店員はどこの世界でも
共通だった。俺は真っ黒な動きやすそうな服を見つけた。なかなかいい感じだ。おいこれくれよ。
え?38400ゴールド!?マジで!?…信じられない値段だった。こいつニコニコしながらもなかなか悪どい野郎だ。
しかたなく店を去ろうとすると店主が友達だからまけると言ってくる。そこから交渉が始まった。
俺の巧みな交渉術(途中何度か俺とパンツの鉄拳が飛んだが)により800ゴールドで買う事ができた。
ついでに「てつかぶと」を200ゴールドで、「マジカルスカート」を400ゴールドで買った。パンツ、勇者に渡す。
鉄兜にパンツ一枚の大男、ミニスカの少女、やたら眼つきの悪い一見モジモジ君にも見える俺…
ひょっとして取り返しのつかない事をしてしまったのではないだろうか…
帰り際店主に頼むからもう来ないでくれと土下座されたがおそらくまた来るだろう。なんたって友達だからな。
道具屋にも寄るがこいつもさっきのやつの親戚らしく俺とパンツの交渉術により破格の値段で売ってくれた。
とても良心的な店が多い町だ。世の中まだまだ捨てたもんじゃないな。
町の人の話によるとイシスはここから西の砂漠にあるようだ。水と食料を大量に買いこんでおこう。
その日は宿をとり、翌朝出発する事にした。一同歩き疲れたのか早々にベットに入る。

明け方鋭い空気を裂く音で目が覚める。窓の外を見ると勇者が必死に素振りしていた。
この子は強い子だと思っていた。一人で旅に出て、数多くの魔物を倒し人から尊敬を集める。
だが本当はプレッシャーに押し潰されそうになってたに違いない。そもそもたかだか16歳だ。
俺の世界の16歳なんて携帯いじり髪を染め顔にとんでもないペイントしてヘラヘラ遊びまわっている年頃だ。
俺が16の時なんて朝から晩まで道場で親父にしごかれ、学校はほとんどさぼり深夜単車で走り回っていた。
無性に体を動かしたくなった俺はそこからニワトリの鳴き声が聞こえるまで延々と筋トレをした。

231 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 10:02:54 ID:81sUBBaP
女勇者タン萌える(;´Д`)ハァハァ

232 :トラネコ :2005/06/04(土) 12:06:33 ID:Z7FEjlJ8
書き手さんヽ(`Д´)ノガンガレ!

233 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 12:24:12 ID:OoQZkIuu
>俺とパンツの交渉術
ほとんど強盗じゃねぇかww

234 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 14:29:20 ID:9AX+naw6
とんだパーティーだなw

235 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 15:10:37 ID:YHIvHiep
パーティーの変態さが最高だ。

236 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 16:03:13 ID:25Uim8qS
このパーティなら突然民家からアイテム持って行っても不思議じゃないなw

237 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 17:00:43 ID:9EJaUxRO
タンス開けてもツボ叩き割っても誰も文句言わないだろうなぁw

238 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 17:11:12 ID:rJBjx377
完全になめていた。砂漠。見渡す限り砂漠。歩けど歩けど砂漠。
灼熱の太陽が容赦なく降り注ぐ。ほんとにこんな地獄の向こうに町などあるのだろうか?
俺達は砂の山を登ったり降りたりしながらひたすら西を目指した。
目の前に何匹かのカニがあらわれた。涎を垂らし目は完全にイってちゃっている。カニの分際でラリってんのか?
俺は先頭きって切りかかった。ドラゴンキラーを手に入れてからというもの苦戦した記憶がない。
どうせこいつらも瞬殺だろう。

スクルト



スクルトスクルトスクルト

????

カニの分際で何かしらの魔法を唱えやがった。まあどっちにしろ俺のドラゴンキラーに敵は無い。
大きく振りかぶると腰を入れて目一杯突き込んだ。金属音と共に派手に弾かれる。
…硬い。こいつら異常に硬い。しかしカニ如きが俺の攻撃を…天下無敵総隊長の俺の攻撃を…

へこんでいる間に勇者が冷静に強烈な閃光で他のカニを焼き払った。
そっちも援護しよっか?とアイコンタクトを送る。いらん。これは俺とカニと男の意地を賭けたタイマンなんだ!
俺は狂ったように殴りまくった。カニはまったく涼しい顔をしている。
あっこいつ今笑いやがった!明らかに俺の事バカにしてやがる!甲殻類の分際で!
クレバーな俺は魔法に切り替える。くらえ!メラ!
多少効いたようだが火力が足りない。ちくしょうどうすればこいつを倒せる!?どうすれば!?

んメエエエェエエエラアアミィイイ!!!!!!!!!!

極限状態の俺はとっさに叫んでいた。じいさんの見よう見まねだ。俺の手からメラの数倍はある火の玉が飛び出す!
カニは一瞬にして灰になった。出来た。出来てしまった。
勇者はすごいすごい!と手を叩く。はっはっは当然だろうが俺を誰だと思ってやがる。

239 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 17:39:08 ID:rJBjx377
戦闘後、パンツがこのカニ食えそうだと言い出す。おいおい勘弁してくれよ…
俺と勇者は断固拒否したのでパンツはふてくされながら一人で食っていた。ちなみにおいしかったらしい。
一日中あてどなく歩きついに陽が暮れた。しかしビックリした。砂漠の夜はハンパなく寒いのである。
今日はもうここで寝る事にした。三人身を寄せ合い寒さを凌ぐ。こんな状況なのに勇者は楽しそうだ。
聞くと「仲間」がいる事が嬉しくて仕方がないらしい。あっそうかこいつずっと一人で旅してたんだっけ。
急に表情が曇る。私のせいで魔物に狙われてみんなを危険にさらすのが怖いと言う。
俺は勇者を軽く小突く。舎弟の分際でいらん心配するな。おまえ俺をなめてんのか?天下の鬼浜の総長様だぜ!
勇者は笑顔でありがとうと言った。これからもほんとによろしくねカンダタちゃん!総長ちゃん!
…このアマついに俺までちゃん付けしやがった…しかしこの笑顔を見てると何も言い返す気がなくなる。
ちっほんと調子狂う子だぜ。

次の日。魔物を蹴散らしながらあいかわらず西を目指していた。遠くにぼんやりとだが町が見える。
みんなのテンションが一気に上がる。結局町に着いたのはその日の昼過ぎだった。

砂漠の町イシス。俺達はじいさんの家を探すべく聞き込みをする。
ああ大魔導師様の家ですね。この路地のつき当たりですよ。…大魔導師様!?あのじいさんが!?
情報通り進むとそこには家があった。かなりデカイ。困った事に入り口には鍵がかかっている。
扉の前で考え込んでいるとパンツが不思議そうな顔で近づいてくる。

バキッ

錠前ごと引きちぎった。こいつには「鍵」という概念が無いようだ。結果オーライて事で俺達は中に入る。


240 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/04(土) 22:18:16 ID:rJBjx377
一部屋一部屋見て回るが特に変わったものはない。一番奥の部屋に入る。ここが最後だ。
うわっ汚ねえ。そこには本だの巻物だのが散乱していてよくわからない実験器具のようなものが部屋中を
埋め尽くしていた。何か手がかりになる物はないかと足元の本を拾ったその時
おい!そこで何をしている!
振り返ると数人の兵士がこっちを睨んでいる。何をしてると聞かれても返答に困る。
怪しいやつだ。さては魔導師様の研究を狙う賊だな?こっちに来い!
近くにいた勇者の手を引っ張る。連行する気だ。俺は反論した。
何だと!俺達のどこが怪しいと言うのだ!どこが怪し…どこが…
明らかに怪しい。思いっきり不法侵入だ。バカパンツが鍵ぶっ壊してるし。

結局俺達は城まで連行されてった。そして王の前に突き出される。
目の前にいたのは超絶美人の女王だった。思わず見とれてしまう。パンツなんて興奮しすぎてその場でスクワット
始めやがった。周りの視線が痛い。俺はこのままだと牢獄行きなので今までの経緯を必死に説明した。
……じいさんの死はさすがに衝撃だったようだ。その場の空気が一気に重くなる。
そんな話信じられるかと言っていた側近も勇者の目を見るなり黙りこくった。なんかこいつの目には力があるんだよな。
勇者は続ける。魔王を倒すためにはどうしても力が必要なこと。じいさんの家には何かヒントがあるかもしれないこと。
女王は口を開く。…いいでしょう。魔導師様が命を賭けて守ったあなた方を信じましょう。何か困った事があったら
いつでも力になります。顔だけでなく性格もいい女だ。かなり惚れた。俺達は再びじいさん宅へ向かった。

例の部屋に着く。みなそれぞれ散乱する本やら巻物を調べていく。パンツはどっかに行ってしまった。
まああいつに本を読めという方が酷だろう。正直俺もかなり眠い。勇者は何か見つけたらしく読みふけっていた。
数時間後。夢の世界にいた俺の頭に一本の巻物が落ちてきた。いてーなコラ。燃やすぞ。
まさにメラを唱えようとしたその瞬間ひとつの単語が目に留まる。「究極攻撃魔法」…究極攻撃魔法!?


241 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 00:50:57 ID:m1VoH0IF
>>228
同意
毎日待ってるが更新ないね。忙しいのかな。
総長と同時進行期待。

242 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 01:12:14 ID:PsWE351/
超攻撃魔法と聞いてアルテマとギガデインとメガンテとマダンテが思いついた

243 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 01:25:22 ID:eeMpC7rK
ヲタ小説はイラネ

244 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 07:00:32 ID:mu4KUwBg
>>243
そんなこと言うなよ。
俺はお前のこと考えてオナニーしたんだぞ?

245 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 09:11:58 ID:NRKqwtPB
ここはそういう小説読みたい人が集まってる場所なんだから、
>>243みたいなこと言われる筋合はないよな。
読みたくないなら無視するとかNGワードにするとかすればいい。
それをしないんならただの荒らしだな。

246 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 09:27:23 ID:ZZYG+Qx/
ウメ目的にはじまったのにおもろいねw>鬼浜


dq 4も待ち遠しい

247 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 11:24:52 ID:JZJiAGvD
>244-245
いちいち反応するってのがどうかと思うね

248 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 12:34:40 ID:yVHxkmnz
パンツのキャラにハゲワラw

249 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 17:25:47 ID:rccW/fUP
キャラのすごいカンダタどっかのスレでも見た。女勇者とラブラブのやつ

250 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 18:35:27 ID:3cv/hXdD
DQの周辺?

251 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 18:43:10 ID:rccW/fUP
それだ。兄貴のカンダタと女勇者はどうなるんだろう。
だけど兄貴は3にこだわらずだから別れとか気付かないうちに終わってそう

252 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 19:58:50 ID:ic1bV2RX
長文コテが居なくなったな、良かった。

253 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 20:58:32 ID:/+K7rK42
4の続きまだかな

254 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 21:16:56 ID:yVHxkmnz
総長も気になるとこで終わりすぎw

255 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 21:25:17 ID:LiG5HuF7
4の人帰って来てくれ〜
荒らしなんか気にすんな

256 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 22:13:58 ID:e2y94m3Z
ヲタの馴れ合いキモッwwww

257 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/05(日) 22:33:45 ID:yVHxkmnz
キモオタってwこの板覗いてる時点で俺もおまえもたいしてかわらんっつのw

258 :お邪魔します :2005/06/06(月) 01:21:23 ID:vEGGHPwC
風が気持ち良い―――
―――刹那―――風の音が止み、私は墜ちる感覚を覚えた。
「ぬわ―――――っ!!」
漫画のシーンにあるベッドから落ちるというベタなネタはなく、私はワラの上で目覚めた。

ん。ワラ?!?!
汗で体中にまとわりついたワラを払いながら、まわりを見渡してみたが、まるで見覚えがない。ここはどこだ?そうだ。確か、さっきまで家のベッドで携帯をいじっていて…そしたら急に眠気が襲ってきたんだ。

きょろきょろしていると、おじさんが笑いながらこちらへ向かってきた。
(この人どこかで…)
「やぁ。目が覚めたようだね」
「えっと、ここは?」
「ここは私の家、宿屋さ。お嬢ちゃんが村の外で倒れていたところをうちの息子が運んできたんだ。お前さんの顔にスライムがくっついて苦しそうだった、だとよ。わっはっは!!こりゃ傑作だな!」
宿屋…。なんだそれ。
しかし、おじさん。わっはっは!!て、それ、私死にかけたんじゃね?しかも今日びスライムで遊ぶ子供なんているのか??理科の実験で作ったのかな。にしても、人の顔にくっつけるなんていい趣味してんじゃん!あとで犯人とっつかまえてぼこぼこにしる!!
おじさんの後ろから、ひょこっと青年が顔を出した。
うほっww金髪碧い目いい男wwないすとぅみーちゅう。このままお礼のお食事とかに誘っていい感じになって喪女脱出(´д`*)ハァハァ

「気持ち良さそうに口を開けて寝ていたね。…顔にワラついてるよ…ぷっ。傑作。」
この親子…。やっぱり私なんかに脱喪は無理なんだねorz
と、とにかく。現状のまったく判らない私は携帯を探した。こないだ買ったばかりのP901i!

259 :お邪魔します2 :2005/06/06(月) 01:24:45 ID:vEGGHPwC
あった。壊れてはいないみたいだ。でも圏外。…ここは外国なのかもしれない。
…日本語が通じるのに?
…どうやってここまで来た?
…何故この全身緑の格好をした恰幅のいいおじさんにだけ見覚えがある?

私は今更ながらこの奇妙な世界に疑問を強くしていった。
そして次の瞬間、疑問が推測へ、推測が確信へと変わった。


ワンタッチボタンで携帯を開くと、ディスプレイには飼っている犬の画像はなく、背景が黒で白抜きされた文字によって私の名前、HP、MP、LVが表示されていた。
よく知っているドラクエの世界。
緑のおじさんは宿屋の象徴とも言えるキャラクター。
私の顔についていたのは理科の実験で作ったスライムなんかではなく、最弱最小のモンスターとして名高いスライムのこと。

私は宿屋を飛び出した。早く夢から覚めるように祈ることしか出来なかった。

空は青かった。

260 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 02:30:01 ID:2KOTu+LD
>>258-259
新ネタ投下乙

261 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 03:18:01 ID:ht8cEf2t
携帯でステータス表示か、イイかもね

262 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 03:33:10 ID:7N3OKTDj
前スレ既出ネタ

263 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 03:40:52 ID:7N3OKTDj
風が気持ち良い―――
―――刹那―――風の音が止み、私は墜ちる感覚を覚えた。

私は今更ながらこの奇妙な世界に疑問を強くしていった。
そして次の瞬間、疑問が推測へ、推測が確信へと変わった。

私は宿屋を飛び出した。早く夢から覚めるように祈ることしか出来なかった。

空は青かった。


何このキモイ文章www
最初よく読まずにレスしてたけどよく見たらまたヲタ系小説かよwwwwwうぇっwww

264 :書記(携帯) :2005/06/06(月) 12:33:43 ID:VvMGFrDW
どもです。

書き手さんの続きはゆっくり待ちましょう。
各々のリアル生活が優先なんで。
かくいう私も、かろうじて更新してますが、大半を読めてはなかったりします。
あと、ヲタ板のスレなんで、ヲタ小説は当然のことです。
キモい等という書き込みをされる方は、このスレによほど興味があるんだと思うので、まあぼちぼちいきましょう。
好きの反対は嫌いではなく、無関心ですよ〜。

265 :埋めマン :2005/06/06(月) 15:20:16 ID:BBSJVGXZ
 究極の破壊力を持った攻撃呪文。それは我々魔法に頼る者にとって生涯の研究課題である。
 現存する魔法で最高の破壊力を持つのはメガンテであろう。これは詠唱者の生命エネルギーを燃料にして
 大爆発を起こす呪文である。しかしこれではリスクが大きすぎると考えた古代の賢人達は生命エネルギー
 の代わりに精神力そのものを燃料に出来ないかと考えた。そうして完成したのがマダンテである。
 マダンテ。それは使い手の精神力すべてを一瞬にして増幅、圧縮開放してしまうのだ。
 威力が使い手の精神力に依存する事、「一瞬で精神力を開放する」ためには人並み外れた集中力が要る事、
 そして何よりその後しばらく一切の魔法が使えなくなる事。これは術使用者にとって致命的ではあるが、
 その威力はそれを補うには十分であろう。私の知る限りこの呪文を使いこなせた人間は一人しかいない。
 もしあなたがこの呪文を使いたいと願うのなら、日々の精神鍛錬を怠らない事だ。そして何よりも重要なのは
 呪文の反動に耐え得るだけの強靭な肉体が必要とされる。想像を絶する心身の修練の果てに習得が可能なまさに
 究極の呪文なのである………

その後は修行の方法やら何やらが延々と書いてあった。とりあえずこの巻物は貰っておこう。俺ほどの才能があれば
そのうち使えるに違いない。俺はその後も部屋を物色した。と、その時パンツが勢い良く部屋に入って来た。
両手には何かゴチャゴチャ何か抱えている。暇だから他の部屋で使えそうな物を取ってきたというのだ。
さっき回った時はまったく気づかなかったのに。こいつ頭悪いがお宝を発見する事にかけては天才なのかもしれない。
飽きてきた俺はパンツと一緒にチェックを始めた。とんでもないものを見つける。お。これ例のオーブじゃねーか。
そうかじいさんもひとつ保管してたのか。あっさりと緑色のオーブを手に入れた。他はすべてガラクタだった。
やはりパンツはパンツだった。勇者は気に入った本が何冊かあったしくいくつかの収穫を得て俺らはじいさんの家を
後にした。

266 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 15:44:48 ID:BBSJVGXZ
その夜宿屋で鬼浜定例会議が開かれる。ここで初めて勇者がまともな意見を出した。
どうやら賢者に会いたいらしい。賢者とは勇者の親父、バカ王、じいさんと共に魔王を倒したあの賢者だ。
じいさんの本によると魔王を倒した時賢者は約300歳らしい。300歳!?どんなアグレッシブなジジイだよ。
きっと俺達の旅の助けになる何か知恵を授けてくれるんじゃないかと勇者は言う。俺は個人的に300歳の人間という
ものが見てみたかったので次の目標は賢者に会う事になった。

次の日。俺の独断で出発する事を女王に挨拶に行く。相変わらず美人だ。一応賢者について何か知らないか聞いてみた。
ここから遥か東に「ダーマの神殿」というとこがあってそこの神殿長がかなりの物知りらしい。そいつなら何か知ってる
んじゃないかという事だ。この美人が言うんだから間違いない。俺は3秒で次の目的地を決めた。
もう砂漠は懲り懲りなので羽を使ってアッサラームまで戻る。パンツはカニが惜しいのでもう一度砂漠に行こうと言う。
…こいつ砂漠に捨ててきたろか。友達の店に寄ろうかと思ったが勇者が頼むからやめてくれと言うので即出発した。

どうやらここから東の洞窟を抜けてくらしい。一同洞窟を目指す。ここで魔物の群れが現れた。
むさい鎧野郎とキモいでかいイモムシ。そして空飛ぶ猫だ。この猫かわいい。もの凄くかわいい。
俺が猫に見とれてる間にパンツは鎧男と取っ組み合い、勇者はイモムシを焼き払っていた。二人とも相手を仕留める。
二人の視線が俺に集まる。駄目だ出来ない。俺にはこんな愛くるしい猫を斬る事など…

ザクッ

猫の爪が俺の顔にめり込む。痛い。ザクッ。痛い。ザクッ。痛い。ザクッいた…
まったく反撃しない俺をみてパンツは大声を上げて猫を脅かす。猫はビックリして逃げて行った。
戦闘後。俺は勇者に叱られ列の一番後ろに並ばされた。なんなんだこの不当な扱いは。おれがボスなのに。

267 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 16:00:10 ID:39kDNHec
キャットフライってそんなにかわいいか?

268 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 16:02:43 ID:4ZPL0bs0
このスレのヲタの見解では、
ただ純粋に遊びに来ようが攻略に来ようが来た時点でヲタの仲間入りらしい

269 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 16:08:27 ID:J3eNiWmy
少なくともほかに色々便利な場所があるのに、わざわざ2chに来てる時点で一般人とは言えまい。
遊びに来るようなら立派に同類じゃないか。

>>267
リアルの猫に羽を生やして牙と爪を怖くした感じなら俺は可愛いと思う。
総長頑張れ。

270 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 16:22:29 ID:BBSJVGXZ
その後三日程歩きバハラタに到着した。ここは「くろこしょう」の名産地らしい。
今日は一日ここで休憩して明日の朝出発するか。何気に武器屋を覗いてみる。なかなかいい品揃えだ。
道具袋の中を見ると2万ゴールド程貯まっていた。どこの店も俺とパンツをみるとサービスしてくれるので
金は貯まる一方なのである。ありがたい事だ。パンツがバカデカイはさみのような武器を持ってきた。
おいおいその格好にその武器は変質者のレベルじゃねーよ。俺はやめとけと言った。しかしパンツは
買ってくれるまでここを動かないなどとガキみたいな事言うので仕方なく買ってやった。今後コイツとはなるべく
離れて歩こう。俺と勇者は「まほうのたて」を買う事にした。しかしさっきの出費もあるのに一つ2000ゴールドは
高い。おいこれ二つで2000ゴールドに負けてくれ。店長はまさかそれはできないと言う。が、後ろでパンツ一丁で
おおばさみをジャキジャキ鳴らすカンダタを見てひきつった顔で負けてくれた。そして俺達が店を出るや否や
鍵を閉め「本日はもう閉店しました」という張り紙を貼った。せっかちな奴だ。その後町人からダーマ神殿の情報を集め
夜になったので宿屋に向かった。宿をとった後腹が減ったので酒場に向かう。そこで俺は運命的な出会いを果たす。
ここの肉料理はヤバイ。地肉とくろこしょうの絶妙なコンビネーション。俺達三人は久しぶりの御馳走を堪能した。
パンツはこれは上質の牛肉だとかこの味加減は中々だせないとか知った風な口を聞きやがる。モンスター食ってうまい
とか言ってた奴がなに言っても説得力ねーよバカ。結局最高の肉料理の力により町を出たのは二日後だった。

271 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 17:37:35 ID:kgKYG6cd
板にくる理由は攻略目的かもしれないが
このスレタイ見て攻略目的に入ってくる人はいないよなあ…。

猫とムササビを足して2で割ったような生物なら相当可愛い。


272 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 18:29:50 ID:+klAYEtT
>>268
このスレ覗いてる奴がそんなこと言ってもねぇwww

273 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 18:30:50 ID:4ZPL0bs0
ここがヲタ板だから 〜 ってそれはお前ら一部のキモヲタの話だろw
まあ厨房比率が高い板ではあるが

274 :名前が無い@ただの名無しのようだ :2005/06/06(月) 18:36:27 ID:4ZPL0bs0
今日初めて覗いたばかりですが何か?スレタイだけなら普通にネタスレだと思うだろ

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