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もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら

68 : ◆WVtRJmfCVI :05/03/18 20:32:51 ID:HHWorTO2
ズン。鈍い音と共に、魔物が地を転がる。よし、効いているみたいだ
断末魔を響かせ、悶えながら絶命する魔物。うまく急所に入ったのかもしれない
魔物の死体は光となって消えた、跡にはキラキラ光る何かが
拾うと、それは金貨のようだった。20G。多いのか少ないのか。有り難く頂いておこう
路地に腰掛ける。ありえない何かとの戦いに、体は疲弊していた
節約しようと誓ったのにもかかわらず、早くも二本目のタバコに走ってしまう
思い返せばこの一時間。どれだけの体験を俺はしたのか、目が覚めてみれば知らない土地、外に出れば見たこともない野蛮なモンスターに襲われ、そしてそいつを退治した
奇妙なものだ。そして、体を起こそうとしたその時、頭にぬるりとした感触が走る
ねぷん。
俺の頭が青色の液体に包まれた。急すぎる視界の変化に、俺は一瞬でパニックに陥る
「・!?、。!?」
息ができない。いきができない。いきができない。
首が絞まる。首がしまる。くびがしまる。
引き剥がそうにも剥がれない、掴めない。
死ぬ。そう頭が冷えた瞬間。俺の手が勝手に動いた
ジッポーライターに手がのび、それが俺の頭を覆っている液体に着火された
ジュアッ。小さく振動したかと思うと、頭からそれは滑り落ちた
・・・・スライムだ。俺は知っている、頭から落ちたそのモンスターを。それと同時に、俺はすべてを理解した。そうか。この世界は・・・・ドラクエの世界か
光になっていくスライムを凝視しながら、俺は握り締めていたゴールドを地面に落とした

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